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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2022年1月の記事一覧

オフコース「ワインの匂い」(1975)

大学生の頃、レンタルビデオ屋でバイトをしていたのですが、そのときオリジナルアルバム全シリーズ借りたアーチストがユーミンとオフコースでした。 特にオフコースは「ワインの匂い」から「Three and Two」までのアルバムがお気に入りです。 その「ワインの匂い」。1975年12月発表の初期のファーキーな部分とポップスが絶妙にブレンドされた名盤です。ジャケットがまた初々しいです。 この当時、まだメンバーは小田さんと鈴木さんのデュオ体制で、2人の異なるカラーがよく現れてました。

小坂忠「モーニング」(1977)

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。 我が地元に、千葉県有数の隠れた日の出スポットがあることが分かり、今年の初日の出はそこから拝んできました。確かに幻想的でした。周りにいた方曰く、これほど見事に初日の出を拝めたことは近年ないとのこと。素晴らしい絶景でした。 さてさて、年末から年始にかけては小坂忠さんの「モーニング」を聴いてました。コレ、心地いいんですよね。まさにダラッとした正月にピッタリ(笑)。小坂さんのいぶし銀のヴォーカルと細野さんのまったりし

クリスタルキング「クリスタルキング」(1980)

「大都会」より超絶ヴォーカルが聴けるアルバム多分殆どの方は知らない番組と思いますが、年末に放送された「ザ・カセットテープ・ミュージック」の特番「第5回 輝く!日本カセットテープ大賞」を今頃チェックしていたのですが、そこで「最優秀ヒット曲の次の曲賞」を受賞したのがクリスタルキングの「蜃気楼」。ヒット曲の次の曲…、そのヒット曲とはもちろん「大都会」ですね。 クリスタルキングは結構好きで、彼等のデビューアルバムはCDで所有しております(サブスクでは聴けないんですね)。あまりにも懐か

浜田省吾「Home Bound」(1980)

皆大好きな浜田省吾、いつかご紹介するときがくると思ってました(笑)。 ハマショーこと浜田省吾。私、学生時代にハマショーのコピーバンドをやってまして、当時バイトしていたレンタルビデオ屋でハマショーのデビューアルバムからJBOYまで、すべて借りて聴きまくってました。特に印象的なアルバムが「Sand Castle」。初期のバラード集なんですが、ハマショーが素晴らしいメロディーメーカーであることがよく分かる1枚でした。 そのアルバムの中でも大好きだったのが「君に会うまでは」と「丘の上

矢野顕子「ごはんができたよ」(1980)

今回ご紹介する素敵なアルバムは矢野顕子の6枚目のアルバム「ごはんができたよ」。エイティーズ世代の私としては、矢野顕子といったらポップでキュートな「春先小紅」です。「春先小紅」は本作発表の後、翌年の大ヒット曲。そういった意味では本作は、商業的にも大成功を収める前夜の矢野顕子なんですが、実に才能が迸ってる作品なんですね~。 本作は矢野顕子と坂本龍一との共同プロデュースによる作品。一聴してお分かりの通り、YMO(坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣)と関係メンバー(大村憲司、松武秀樹)が

斉藤由貴「チャイム」(1986)

斉藤由貴って、歌手、ヴォーカリストとしてのパワーは皆無ですが、その独特の柔らかな雰囲気(当時は「癒し」という概念はなかったですね)は抗いがたい魅力を持ってました。その魅力が遺憾なく発揮されたのが本作。間違いなくアレンジャーの武部聡志氏が素晴らしい仕事をしてます。 1986年10月発売の彼女自身にとっての3枚目のアルバム。 ①「指輪物語」についてはあまり聴いた記憶がないなあと思ったら、CD化された際に追加された楽曲とのこと。CDでは全12曲ですが、LPでは全10曲。①と⑦がC