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嬉しい嬉しいご報告

こんばんは、ゆのまると申します。


突然ですが、わたくし箱崎ゆのまる、

note×「WEB別冊文藝春秋」のコラボレーションお題企画「#ミステリー小説が好き」において、ベストレビュアーの一人に選んでいただきました!わーいわーい!

今年の4月から5月にかけて募集されていたこちらの企画ですが、昨夜、プロの編集者御三方による結果発表が行われました。

その模様はなんとYoutubeで生配信。自分で書いた文章を、編集者の方に講評していただく、そんな素敵な機会が設けられたのです。


……はい、私はいつもどおりStardew Valleyに夢中で、せっせと農場仕事に勤しんでおりました。ちょうど季節が春に移って種まきで忙しくてですね。

結果発表終了後、「WEB別冊文藝春秋」のご担当者様からご連絡いただき、なにやらnoteの通知もにぎやかだぞ、と日付が変わる頃にようやく状況を察知。隣でモンハンをしていた夫と慌てて、配信のアーカイブを見始めました(あってよかったアーカイブ……!)。

自分の書いた文章を、プロの編集者の方が読み、講評いただけるなんてまるで夢のようで。まったく自分事と思えず、「ほええ」と情けない鳴き声を漏らすだけの私よりも、なぜか夫の方が大喜びでした。

選考に参加された編集のお二人からは、身に余るお言葉をたくさん頂戴したのですが、中でも嬉しかったのは「自分の言葉と体験を組み合わせた表現」と言っていただけたことです。

自分の気持ちを、自分の言葉で伝えたい。これは、私にとっての「書くこと」の原動力です。もがきながら書き続けてきた結果、こうして一つの実を結ぶことができ、大変に嬉しく思いました。


これまでもnoteさん主催のコンテスト等には何度か応募してまいりました。しかし、「#ミステリー小説が好き」というハッシュタグを目にした時ほど興奮したことはありません。

幼い頃に松原秀行先生の「パスワードシリーズ」と出会って以来、ミステリーというジャンルは私にとってこの上なく魅力的なものですから。

今回のコラボ企画には、選んでいただいた記事の他にいくつか、応募していました。

それらのうちには、奇想天外なトリックに度肝を抜かれたものや、白とも黒ともつかない結末に苦い読後感を覚えたもの、また名誉ある賞を受賞した作品について書いたものもあります。

その中で、今回選ばれた恩田陸さんの『Q&A』は、解釈が非常に難しい作品でした。わりとスムーズに読み終えたものの、このまま本棚に戻してはいけないような、そんなひっかかりを覚えたのです。

この違和感の正体は何だろう。なぜ、「もっと考えないといけない」と感じるのだろう。

自分の中に生まれたモヤモヤをどうにか形にして、咀嚼できる大きさにしたのが、こちらの記事でした。

記事の中でも書いていますが、印象に残ったフレーズとして「空っぽの目で、空っぽの顔」というキーワードを挙げています。

私が常日頃から抱いている、「思考停止した人間になりたくない」という思い。それにリンクするものだったから、苦しい思いをしてまでも、文章の形で残しておきたかったのかなと今では感じます。

私の記事をきっかけに、『Q&A』を「読みたい本リスト」に入れてくださった方がいたとしたら……いち読書ファンとして、こんなに嬉しいことはありません。


物心ついた頃から、読書は私にとって身近な存在でした。

それは時に新しい世界への扉であり、時につらい現実からの逃避行でもありました。

そんな欠かせない友人であったはずなのに、社会人になって仕事に忙殺されるうちに、私は次第に活字から離れてしまいました。手に取るのは気楽に読めるマンガかエッセイばかり。これ以上心を擦り減らしたくなくて、無意識のうちに小説を避けていました。

しかし、noteを始めて読書仲間ができ、転職して時間ができたことでまた少しずつ、小説を読むようになりました。

読んだ、面白かった、感動した。多くの人にとっては、それで十分なのかもしれません。

けれども、読み終えた後で余韻に浸り、「どこ」に心を動かされたのか、「どんなふうに」世界を見る目が変わったのか、そうして自分の内面を深掘りしていく行為が、私にとってはつらく、苦しく、そしてそれ以上に楽しい作業なのです。


改めまして、このような機会を与えてくださったnote編集部、そして「WEB別冊文藝春秋」の皆さま、本当にありがとうございました。

結果発表会のアーカイブは、何度も見直してたくさん勉強させていただきたいと思います(綾辻ファンとして、京大ミス研の話題が出て大興奮でした!)。

最後に、突然の吉報を私よりも喜んでくれた夫に、最大級の感謝を。今夜は、夫の好きなぶり刺しを肴に祝杯をあげたいと思います。


箱崎ゆのまる

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