自分とつながる瞬間

大きなショッピングセンターに行って
IKEAとKmartとColesと野菜屋さんでお買い物。

必要な物、彼の好きな物、自分が本当に気に入ったものを買って
カート目いっぱいの荷物を押しながら
彼の喜ぶ顔を想像する。


普段はめったに買わないケンタッキーを買って
車に乗り込み、家路につく。

パンパンの対向車線、急いでいるパトカー、
なんとなく居心地の悪い道を逸れ、裏道へ。

すいすいと車が進む。


運よく手のあいていた彼が駐車場まで来てくれる。
2人で荷物を運び、買い物の収穫を報告する。

いつも机の上に物を置き、私に怒られていた彼は
ちゃんと床に荷物を置いてくれる。

買ったものをみせ、彼の喜ぶ顔に満足感が募る。

急を要するものだけ冷蔵庫に詰めたら、ビールを選ぶ。
夏のアソートパックを冷やしておいたのだ。

ケンタッキーの箱をあける。
3つのピースがこっちを見ている。
衣の切れ目もなく、全部が大きくて丸まるとしている。
美味しそう。

一口目は彼にあげる。
美味しくて、もう一口いきやがった。

私もビールを開け、ぐびっとひとくち。

うん、美味しい。

彼はアレルギーがあるからたくさん食べられないけど
そのあとは衣を省いて大きい身をあげる。


手がベタベタな私は彼にお願いして、Netflixをつけてもらう。
「FRIENDSそのまま流してほしい!」
何も言わずやってくれる彼は優しい。


大好きで幾度となく観たフレンズを
なんとなくBGMとして聴きながら、チキンをほおばる。


衣だけのところは、避ける。
ドラムスティックは最後のお楽しみ。


このビールは当たりだ。また買ってもいいな。


あっというまに平らげ、残ったビールを片手にソファに座る。











泣けてきた。










こんな感覚久しぶりだったから。
何かやりたい、あれが食べたいって思えたのも、
それをして、純粋に満足したのも、久しぶりだったから。


自分では何もやってない、何も頑張っていないつもりなのに
出ていた症状は頑張りすぎそのもの。

したいこと、食べたいものが浮かばなかった。

疲れてしまっている、それしかなかった。








こういう感覚が味わいたかった。
小さくても、本当に欲しい、心からの満足感。

自分の悦びとつながる瞬間。






いつもできなくてもいい。
またもどっちゃってもいい。

それが私だから

また否定しちゃってもいい。
もがいてる状況でもいい。

しょうがないもの。


でも、こうして自分が感じた気持ちは
しっかりカウントしたいな。








しあわせ。

ありがとう。

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