シンガポールに帰りたい #7
Sallyに会うことは、私にとって、人生で大切なイベントだと感じていた。
目標を立てた訳ではなかったけど、その目標を達成するために、私は一生懸命になった。何かに夢中になることは、私にとっては珍しいことだった。
ガイドブックを何冊も買って、シンガポールの観光地を調べた。マーライオンやマリーナベイサンズ、ナイトサファリ、私が知ってることなんてそのくらいだった。
ガイドブックを見ていると、小さい国なのに観光地がたくさんあって、どこもかしこも魅力的。3泊5日で、どこまで行けるのだろうとワクワクした。
とは言っても、一人旅。計画を立てないと大変なことになるな、と思っていた。
あれこれと考えていたら、Sallyからメッセージが。
なになに・・・?
え?!
仕事のスケジュールを調整してくれて、私と過ごす時間をたくさん作ってくれると!
6日 → 8時に夕飯を食べよう。どこにいるか教えてくれれば、そこに行くよ。
7日 → 朝から会って、朝食を一緒に食べよう。仕事があるので、1時には去るけど。
8日 → 午後6:00から午後7:30以外、ほぼ一日一緒に過ごせるよ!どこか行きたいところはある?
Sallyは、私のためにたくさん時間を作ってくれたようだ。仕事の調整を、かなりしてくれたみたい。
Sallyにも仕事があるから、たくさん会えるわけではないと思っていたし、少しでも会えればいいと思っていただけに、本当に感謝しかなかった。
あぁ、Sallyも、私に会いたいと思ってくれているんだと、嬉しかった。
このメッセージのやりとりをしながら、感じていた。
やっぱり、私とSallyの間には、距離や時間や言葉、そういった隔たりがないんだと。
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