気になる! 樹になる!? プロ野球思い出の外国人選手の話 | GO AHEAD -僕の描く夢- 第200回
今年も、もうすぐ球春到来ですね。2月1日からキャンプが始まりますが、オリンピックの影響で2020年のプロ野球は少し変則的なスケジュールです。7月から8月にかけて、半月以上の休止期間もあります。
というわけで、この時期になると気になるのが、各チームの新戦力たちです。ドラフトで入ってきた人、FAで入ってきた人、トレードで入ってきた人、戦力外通告から這い上がってきた人、様々な形があります。
そこで、私が毎年一番気になるのは、新外国人選手たち。
今年は特に大物が多いです。オリックス・バファローズにはアダム・ジョーンズが、読売ジャイアンツにはジェラルド・パーラが、福岡ソフトバンクホークスにはマット・ムーアが加入しました。ジョーンズはメジャーでもタイトルを何度も獲得し、パーラは去年のワールドシリーズ優勝に貢献しました!!
新外国人選手といえば、チームの成績を押し上げるためにやってきた「助っ人」です。ジャパニーズ・ドリームを掴むためにやってくる助っ人もいれば、既に実績を上げ、即戦力を期待されてやってくる助っ人もいます。今日は、そんな助っ人たちの中から、私の思い出の助っ人を何人か紹介させてください。
アレックス・カブレラ(西武・オリックス・ソフトバンク)
言わずと知れた、当時の王貞治さんの持っていた本塁打記録に並んだこともある、超弩級のパワーを持つ助っ人です。日本では三球団で活躍しました。
なぜ彼を最初に選んだかというと、実際にホームランをその目で見たからです。兵庫県の子どもたちには、毎年配られることでお馴染みの「無料券」があって、その無料券でこの日は観戦していました。すると、芯に当たる「カキーン!!」という硬い打撃音が聞こえてきて。次の瞬間、スタンドに入って行きました。
独特なフォームから、左に、右に、縦横無尽に飛び交うホームランが彼の最大の魅力。大きく振りかぶるルーティーンは、少年野球で何度か真似しました。コーチに怒られちゃいましたけどね(笑)
フアン・モリーヨ(楽天)
伝説の自称167キロ右腕。プロスピでめちゃくちゃお世話になりました!(笑)
球速の速いピッチャーあるある「ノーコン・フォアボール祭り」を体現したようなピッチャーで、抑えとしてはすっごく頼りない印象。
確か、たった2年どころか、東日本大震災の余波で退団してしまいましたよね。
今でも36歳なので、もしかしたら世界の何処かで投げているかもしれませんよ!
クレイグ・ブラゼル(西武・阪神・ロッテ)
タイガースファンの方、ライオンズファンの方、お待たせしました!
私は阪神に加入した時くらいからリアルタイムでの記憶がありますが、ブラゼルはその一番最初に助っ人して活躍していた思い出深き選手です。
ポジションはファースト(とレフトとキャッチャー)、足はめっちゃ遅いですが、オープン戦ではランニングホームランも記録しています。
めちゃくちゃアッパースイングで、低い球を掬い上げるような豪快なフォームがすっごく好きでした。そして、追い込まれてから、「なんとしても三振しないぞ!」と高めの球を必死に流す姿も印象的でした。
今でも大好きな“助っ人”です。
アレックス・ラミレス(ヤクルト・巨人・DeNA)
プロ野球を知らない方でも、きっと知っている人は多いはず。あの“ラミちゃん”です。
メジャーでは中距離打者、日本では長距離打者の典型的な成功例。ファンにとっては本当に頼れる男ですが、相手にとってはトラウマとなる存在。
現在は横浜DeNAベイスターズの監督としてもお馴染みですよね。
ジャイアンツの四番を張っていた時の、バッターとしてのオーラは本当に凄かった。
タイロン・ウッズといい、タフィ・ローズといい、この時期(2000年代)の四番バッターは本当に頼れる助っ人が多かったです。
ピアース・ジョンソン(阪神)
記憶に新しい、彗星の如くやってきて、メジャーに帰っていった助っ人です。タイガースでいえば、セシル・フィルダーやスコット・アッチソンなどが当てはまります。私の世代で言えば、コルビー・ルイスとか、ケーシー・マギーなんかもそうですね。
ジョンソンといえば、もう圧倒的なパワーカーブが武器。二階ほどの高さから、グイッと落ちて三振を奪います。速いストレートと、パワーカーブの組み合わせは絶品でした。
もともと前年メジャーでも30試合以上に登板していて、なぜ日本にやってきたのかわからなかった選手。海外の野球ゲーム、OOTPでもお世話になりました。
今年はサンディエゴ・パドレスに復帰しますが、またメジャーでも活躍してほしいですね。
ヒラム・ボカチカ(西武)
あっ、トリです……。またプロスピの話をします。その前に、ちょっとこれを見てください。「プロ野球スピリッツ5」のデータが出てきたので……。
1.(左)ラミレス
2.(中)リック
3.(一)カブレラ
4.(右)ローズ
5.(二)ラロッカ
6.(遊)タイロン・ウッズ
7.(三)フェルナンデス
8.(捕)ボカチカ
9.(投)ルイス
ファンが見ると、「なんじゃこりゃ!」と言いたくなる打順だと思います。当時タイガースファンだった私が、何としてでも強いチームを作りたいと、全球団から外国人選手をかき集めてきたんです。外国人選手は四人しか起用できず、バッターは三人しか使えないんですが、そんなことは御構い無しです。
まあ、誰が見てもファイヤー・フォーメーションですよね……(汗)
そんなこんなで、キャッチャーに起用されてしまったのが、ボカチカというわけです。野球のことを何も知らない私は、今岡をセンターで起用して顔面に打球を直撃させたり、ダルビッシュを十五回完投させたりしていました。
知らないなりの産物です。よくこんなデータ残ってたなあ……
というわけで、特に印象に残っている外国人選手を6人紹介させていただきました。外国人選手は、FA選手以上にチームのウィークポイントを補強するために獲得されることが多いです。だから、失敗すると、チームの成績にダイレクトに直結してきます。また、チームの成績が悪い時には、起爆剤としてシーズン途中で呼ばれることも多いです。
そのため、各球団かなり力を入れて獲得に動くわけですが、今年の外国人たちはどんな成績を残すのでしょうか……
すっごく楽しみです!!
最後に。今回もとても平常運転ですが、当エッセイは200回目となりました。何でもかんでも三日坊主な私が、皆さんの応援のおかげで、なんと一年続けることが出来ました!!
いつも本当にありがとうございます。
このエッセイのおかげで、少しは文章や表現力が上がっていたらとても嬉しいです。とにかく、これからもよろしくお願いします。
よかったら、ツイッターとかも見てくださいね。明日も皆さんの一日が素敵なものになりますように。
2020.1.28
坂岡 ユウ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!