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就職活動の早朝

 もうすぐ就活が本格化する3月に入る。人によってはインターンや内定を企業からいただいている人の話も聞くが、企業側からのアプローチが一斉に行われるようになるのが3月ということだ。

 本音を綴ろう。正直、身体がついていかない。同級生の中にはすでに就活をしている人もいるが、私はウェブサイトやポートフォリオの整備と近畿・関東圏を中心とした企業調査を行なっているくらいで、ちゃんと就職活動が出来ているとは思えない。目の前の出来事に精一杯で、どんどんリソースを奪われているのが実情だ。私の場合は介護や創作だが、他の大学生たちも似たような悩みを抱えていると思う。SNSで目にするようなキラキラした就活生はごく一部に過ぎないし、必死に繕おうとしても、あたふたするだけで何も出来ていない人も多いんじゃないだろうか。

 大学受験はまだ理屈がわかる。高校の学習は義務教育とはまた違い、さらなる高等教育の門を叩くような内容もあったからだ。高校受験も、社会生活を送る上で義務教育の内容は例えつまらなくても真面目にやるのに越したことはないし、ここで頑張れる人はそれ以降の勉強もきっと頑張れる。確率は保証しないけど。でも、就活を中心とした最後の一年は「学生」という身分なのに一体どうしたものなんだろうか……と思わないでもない。

 話も聞いていただいたし、自分から発信もする。その上で、悩ましいことが山ほどある。

 時の流れの中で必死にやってきたのだが、その日々が報われるかどうか、これからが本当の勝負である。しかし、今まで大学でやってきたこと、学んできたことにもきちんとケリをつけたい。少なくとも、就活を理由に中途半端には終わらせたくない。

 モラトリアムの終わりに、さまざまなジレンマが襲いかかってきた。大人になるって、そういうジレンマと仲良くできることなんだろうか?

 うーむ、ちょっと違う気がするなあ。もし本当にそうだとしたら、かなりの違和感を覚える。

 2022.2.26
 坂岡 優

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