夜空に羽ばたく五つ星 | Go Ahead -僕の描く夢- 第5回

思えば、5周年や10周年というものが身近になりました。これまでは遠くで眺めていることしかできなかったのに、今まで触れてきたものがアニバーサリーイヤーとなり、時の流れを痛感させます。

獣電戦隊キョウリュウジャーに、ウルトラマンギンガ、仮面ライダードライブ、ソチオリンピック。流行語大賞を見ても、懐かしささえも感じてしまう、そんなワードが並んでいます。

あと2年もしたら、わたしもハタチを迎えますが、現在「中年の危機」ならぬ「十代の危機」というものに直面しているような気がします。いや、気のせいではないかもしれません。今の期間はいわゆる「モラトリアム」という社会に旅立つための猶予期間なわけですが、そのための期間は長くても約5年程度しか残されていません。それを知ったとき、わたしは愕然としました。もう、そんな時を迎えていたんだな......って。

いつの間にか「大人」になって、いつの間にか「おじいちゃん」になっている。もしかしたら、そうなるんじゃないかって周りの友達とはよく話しています。確かに、今生きている分では長い時間に見えるかもしれない。でも、いざ歳を重ねて、それまでに生きてきた時間を振り返るとこう捉えられるのかもしれない。まるで川の流れのように激しくも穏やかに前だけを向いて進んできた。そして、今を迎えた、と。

5年前、10年前、どんなアイドルがいただろう。どんな俳優が活躍していただろう。

皆さんは、10年前どんな芸能人が好きでしたか?

もしかしたら、「答えられない」という方もいるかもしれません。安心してください、わたしも同じです。唯一覚えているのは、大沢たかおさん主演のドラマ「仁 -JIN-」を熱心に見ていたということくらい。でも、多くの方はそんなものだと思います。特に、当時十代を迎えていなかったという方は。

じゃあ、質問を変えましょう。

当時第一線で活躍していて、今も第一線で活躍しているという芸能人は?

わたしはこう答えると思います。「」だと。

おそらく、今の日本の音楽シーンの中で、国民的アイドルと呼べる存在は彼らしかいないと思います。誰もが知っていて、誰もが曲を口ずさめる。そして、最も多くの人がその存在を受け入れている。

わたしが嵐の皆さんの「凄いな...」と思う部分を今から列挙してみるので、よかったら読んでみてください。

メンバー五人の個性がはっきりしている
みんなかっこいい
それぞれ代表作を持っている
みんな仲が良くて、お互いを認め合っている
先輩アーティストにも可愛がってもらっている
・とにかく「これはちょっと......」という部分がない

(その他多数)

ファンの皆様、もし「ここは違うぞ」という部分があったら指摘してやってください。

この間の記者会見でも、バラエティ番組でも、どんな場面でも思うことですが、嵐の皆さんって本当に仲が良い。一見バラバラに見えて、そうじゃない。そこが特に凄いなと感じています。

そんな嵐の出演している番組の中でわたしが印象に残っているのは、「山田太郎ものがたり」です。

このドラマ、本当によく観ました。再放送でしたが、何回も何回も観たことをよく覚えています。好きなところを書き出すとキリがないので、これまた箇条書きってことで......

・櫻井くんと二宮くん、そして多部ちゃんの掛け合い
・SOPHIAの松岡充さんがお父さん役!!
・特撮番組でもお馴染み、柴田理恵さん・六平直政さんの名演
・磯貝さん(演じているのは綾田俊樹さん)との回想シーン
・吹石一恵さんや宇津井健さんなど、個性豊かな教師たち
・まだ無名時代の小嶋陽菜さん(この頃から美人さんです...!!)
・大野くんのゲスト出演

今、ちょっと調べていたんですが、宇津井健さんって「まぼろし探偵」に出演されてたんだ...とか、みのもんたさんも大野くんがゲスト出演した回に同じく友情出演で出演していたっけ...とか、いろいろ抜けていたり、「そうなんだ!!」と新しく気付いたことも意外と多かったです。

どこへ向かうのか、どこに着地するのか、そう思われているかもしれませんが、強引に纏めたいと思います。(こらっ!)

本当のことを言うと、今回の発表があるまで、嵐が活動休止するなんて思いもしませんでした。まだ2020年末と休止までに期間はありますが、その時間が近づけば近づくほど、感じることもあるでしょう。

でも、わたしはこう思う。きっといつか、彼らは五人の「嵐」として戻ってくるって。不仲で活動休止する、五人それぞれが分裂してしまった。そういう理由ではなく、それぞれの意思が一つになった上での活動休止。だから、未来は明るいと思う。勝手にこう思っているだけだけど。

わたしが好きなバンドも、いつか必ずこういう時が来る。活動休止ではなく、活動終了という形で。歳を重ねれば重ねるほど、その「いつか」は近づいてくる。怖いし、今は考えられない、考えたくもないけれど、「いつか」が本当にやってきたとき、わたしたちファンはちゃんと現実を受け入れなければいけない。

改めて、今回の一件でこのことを考えさせられました。わたしは一ファンとして、嵐をこれからも見守っていきたいと思います。

5回目のエッセイと、夜空に羽ばたく五つ星に、願いを込めて。

2019.02.06
Yuu

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