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いかにも大学生な1週間

ここ一週間ほど卒論の中間発表のために、パソコンとにらめっこする日々を送っていた。
大学から帰ってくると、いちもくさんにパソコンの電源ボタンを押し、日付が変わるまでカタカタかたかた。これはここだけの秘密だが、たまに発表資料と白紙の文書を二画面にし、授業ノートを取るフリをして授業中にもカタカタ……かたかた。
課題に追われるとは、まさにこのこと!という感じ。
まぁ、どんどんと先延ばしにして、やらなかった私が悪いんですけども。ハイ。
言われなくても分かっておりますので。はーい。

そんなこんなで、なんとか昨日の中間発表までに資料を完成させることができた。
連日、充電することもなくフル回転させ続け、今にも止まりそうな頭を、やっとのことで身体の上にのせて発表を終えた。
帰り道、あれだけ焦りに焦っていたにも関わらず、なんとかなるもんだなぁと、のんきに空を見上げてみたりもした。
このように私にとっては天を仰ぐほど忙しい一週間だったものの、その一方で「じぶん大学生やってんなぁ~、やっちゃってんなぁ~」という気持ちになった日々でもあった。

私が大学に入学する前に持っていた大学生のイメージというのは、だいたいこんな様な姿だった。寝る間も惜しんでパソコンと向き合ったり大きな図書館に入り浸ったりして、なにやら常にバタバタと目まぐるしい毎日を過ごしているのだろうというイメージだったのだ。
ところが実際に大学生になってみると、自分の生活は、そのイメージとはかけ離れたものだった。流れ作業のように授業、課題、授業、課題を繰り返し、自分よりも忙しい人を見つけては焦って病むという負のループに、いつのまにか巻き込まれて抜け出せなくなっていた。

今までも、やや課題に追われるということはあったが、こんなにも、いかにも大学生な一週間を過ごしたのは、おそらく初めてのことだった。
忙しいって自分の頑張りを認めるための一つの方法なのかもしれないな。
人から見れば実は自分も頑張っているのかもしれないけれど、それはなかなか自覚できない。他人ばかりが忙しそうで、自分だけが置いてけぼりになっているような気がしてしまいがち。こんな時には、忙しささえも「隣の芝生は青く見える」現象の芝生になってしまうのだ。
ということで、これから自信がなくなった時には少々無理にでもスケジュールを埋めてみようと思う。

私は今週も忙しい。
明日は先週分の録画しておいたドラマを見なきゃだし、明後日は実家からの仕送りに緩衝材代わりに入っていたおせんべいが、そろそろ湿気そうだから食べなきゃだし。

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