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最近、種って見なくない?

フルーツの種って、どこへいっちゃったんですか?
どっかで見ました?フルーツの種。

今日の朝、実家から届いた柿を切っていて、ふと、種って最近、見なくない?と思った。

最近、スーパーへ行くと、ついつい柿をよく買ってしまう。ついつい、というか、柿かみかんくらいしかパッと買い物かごへ入れられる値段のものがないから、そこそこ美味しい98円の柿を買う。その柿は、「種なし柿」と名付けられている。
切ると、本来ならでっかく黒いツヤツヤした種がなく、皮をむくだけでポイっと口に放り込める。ちなみに私は、シャクシャク系のかたいのが好みで、ゼリー部分があると、時すでに遅し、とガッカリしてしまう。
そんなことどうでもよくて、種がないと食べられる部分が大幅アップしたようで嬉しい。
だって柿の種って大きすぎる。

そして今日の朝、食べた柿にも種がなかった。
あっ、これも種なし柿か、と袋を見てみると、農家(名前書いていたけど忘れた)さんの下に、ただ「柿」とだけ書いてあった。
もう種がないのが「柿」になったのか、と結構ビックリしてしまった。
種があるのが「柿」で、種がないのが「種なし柿」と思っていたものの、どうやら種の有無は関係ないらしい。もちろん、どちらも柿であることには変わりないものの、もしかしたら種がない柿が、種がある柿よりもノーマルになったのか、と少し寂しかった。
あったらあったで、めんどくさい、食べにくい、とグチグチ言ってしまうけれど、いざ無くなると恋しくなるのかもしれない。

考えてみると、シャインマスカット以外のブドウでも種なしのものを食べたことがあるし、ちょっと大きめで分厚い皮のみかんの粒に種があって不意打ちをくらうこともなくなった。
せめてスイカだけは、種なしにしないでほしい。暑い夏に、種ありすぎやろ、とペッペペッペ種をとりながら食べるというのも含めてスイカだと思っているから。

珍しいとされていた種なしが、いつのまにか多数派へとなりつつありそうなフルーツ社会に驚いてしまったが、明日の朝も種がない「柿」を食べようと思う。

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