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成功体験が、失敗を呼ぶ。

スーパーのレジで支払いをする。
クレジットカードを出したあたりで、次の人が私の真横まで来る。
「え?なんで?
ソーシャルディスタンスとは???」
である。
こちらはまだクレジットカードを差し込む機器の準備待ちである。
どう考えても、次の人の買い物のバーコードをスタッフの方が通し終わっていたとしても、支払う順番は来ない。
にもかかわらず私の真横に来る必要があるだろうか。
順番が次の方は2人づれ。もう1人の人は、レジの反対側、支払いの台が始まったあたりで待っている。その人に向けて、私の真横から話す人。
私は、急いで会計を済ました。

今夜の出来事

今夜の出来事である。
去年はなかったことが、今年に入ってから、たまにある。
飲食店で1人で黙って食べている人ばかりだったこの1年。
最近、年配の方に突然話しかけられることが2回ほどあった。
また、大きな声で話をしている人に遭遇することも増えた。

気にしすぎだろうか。
昨年「自分が人にうつさないように」と多くの方が慎重に生活をしていたと思う。
自粛でストレスが溜まったのは確かだ。
初の緊急事態宣言から数ヶ月、感染力は高くなかったとわかり、適切な感染予防策をとっていれば、感染しにくいとわかった。
私の周りはバランスを取りながら生活しているように見える。

成功体験

この成功体験をもとに、今私たちは生活している。慣れもあり、油断が出てきているように感じるのは、成功体験のためだ。

デルタ株は今までと違い、“水ぼうそう”と同程度の感染力だという。
世界中の人が子供の間にワクチンを打つ病気なのだ。
ということは、去年の成功体験の半分はないものと同じだ。
私は今までの感染予防対策に加えて何をすべきだろう、と考える。
予防をしていてもかかるものだと思うより他ないのかもしれない。

20代の言葉

先週、美容室に行った。
そこで若いアシスタントさんが、
「ワクチンは副反応で熱が高いって聞いて。
若いと、かかっても症状がないとか言うじゃないですか。
職業上、受けなきゃと思いますが、やっぱり受けたくないなって思っちゃいます。ワクチン受けるよりかかったほうがマシだなって」
と言う。
たしかにそう思うのも無理はない。
ただ、ワクチンだと、いつかかるか分からないという怖さがある。
自分は症状が軽くて済むかもしれないが、濃厚接触者は漏れなく、2週間プラス検査から結果が出るまでの日数外出禁止で働けなくなる。
美容室なら、下手をすると、同じ日に出勤していたメンバー全員が働けないかもしれない。
それはつまり、店舗が17日丸ごと休業になる危険性がある。
そしてその間に予約していた人全員のスケジュールに影響が出てしまう。
掛け持ちをする美容室は、客数はその分多くなる。
それが業績悪化のきっかけになりかねない。
また、お客様や家族にも影響が出る。
学生なら大事な試験があるかもしれない。
そんな事態を回避するため、かかる可能性を低くするワクチンを計画的に休める日に合わせて打つのだ。
日本や世界の感染拡大なんて、関係ないし、どうでもいい、と思っている人は、身近な例を考えるといい。
もちろん、ワクチンを打つ、打たないは個人が決めること。

私は、自分に打つ、とすぐに決めれたが、無症状でかかっていて実は抗体持ってました、が理想だなと思って数ヶ月を過ごしていた。
また、子どもたちに打つと決めるのに数ヶ月要した。

だから、計画的に決められるメリットは書くが、読んだ人が絶対ワクチンを打つだろう、とは思っていない。

私も子供たちもほとんど薬を飲まないので、副反応は大きいと予想している。

50代のパートナーは1回目、少し腕が痛いかも?ぐらい。
2回目に37.3℃出たのと、腕が重い感じがある、と言っていた。

80代の義母は少し腕が痛いかな、という感想だった。

お客様の話を伺うと、接種の次の日で腕が重い、というだけの20代の方もいれば、38℃39℃発熱した方もいて、個人差が多い。

日本製も開発中とされるワクチン。
新型コロナウイルスが、インフルエンザ並みになるのを待っている。
(インフルエンザで毎年3万人亡くなっていて、昨年はインフルエンザの方が少なくて、死者が少なかったというから、けして軽い病気ではないのだが)

成功体験が、失敗を呼ぶ。



ウイルスへの油断だけでなく、成功体験があると、失敗を呼んでしまうのは、実は陥りやすい状況なのではないか、と考えている。

例えば、言うことをよく聞き、母を悲しませまい、喜ばそうとするのが、喜びの子どもを育てたとする。
生まれつき、朗らかで、身体の発育も良く、月齢に応じた知能をうまく使える子はいる。
そんな子を育てた後、几帳面で顔や手が濡れるのを極端に嫌い、泣き叫ぶ。
こだわりがあり、何度も確かめたがる。
ある程度食べていてもなかなか大きくならない。
そんな子どもを育てると、
「上の子でうまく行ったのだから、これでうまくいくはず」と言う思い込みから、
「こんなことがわからないなんて、下の子は馬鹿なんじゃないか」
「泣き叫ぶなんて、きっと私のことが嫌いなんだ」「困らせようとしてるんだ」
など、視野の狭い考えを持ってしまうことがある。
また、他人の子供を見たときにも、同じような考えを持ってしまう人もいる。
「子どもを黙らせられないなんて、母親失格だ」
「躾が悪いから、子どもが馬鹿なんだ」
などなど。
態度に出てしまう人に何人も会ったことがある。

事業でも同じことが言える。
私も含めて、時代はどんどん変わっていく、と感じながら、成功体験を踏襲したい気持ちになる事業主は多いのではないだろうか。
今や、そんな人はいないと思うがほんの数年前まで
「私、SNSとかわからんから」
と、売り上げが下がり、集客ができていないと悩んでいるのに、何もしない事業主はどこにでもいた。
SNSを毎日更新する、と言う地道なことなどせずとも、右肩上がりに客数を伸ばした店舗などは、その成功体験からなかなか抜け出せないように見えた。
だが、今はそんなことを言ってSNSを一切しないと言う事業主は珍しい。
今はここに、ビジネス系youtubeや、音声配信を組み合わせている人が増えている。
2年後はまた、べつのツールができているのだろう、と私は思っている。

選択する意志を持つ

ツールは変わっていくが、何をどう使うか選ぶのは自分自身だ。
だからこそ、私はセミナーや講座で、「主役力」をあげる、と言う話を繰り返している。
どんな背景の人も、自分の明日を作れるようにするのが、私のミッションだ。
仕事であれ、プライベートであれ、小説を書くように、自分の「在りたい」ように過ごし、毎日を作る。
それが自分の時間を「生きる」と言うことになり、人生を終えるとき、納得できるのではないかと思っているからだ。
人の命はいつまであるかわからない。
明日までかもしれないし、50年後までかもしれない。
いずれにせよ、私は、成功体験と言え過去のものに振り回されないで、最後まで学び、自分の精神の成熟を目指していたい。

一緒に学べる人がいたら、さらに嬉しい。


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