マネするとうまくいくって言うけど
以前、営業職の男性と話をしていた。自信に満ちあふれた雰囲気を出している。話もうまく「意気揚々」としていた。
「でっかいこと」をやりたい若者
「会社を立ち上げたいと思ってるんですよね」
と言う。
話を聞くと、こんなことをしたいとすぐにアイデアを出してきた。実現する気があっていいことだと、うまくいきそうなポイントを褒めていた。2つ目のアイデアも出してきた。同じ業界のことだが、また別の問題を解決しようとするものだ。これもなかなか良さそうだ、と思いつつ、決定的な問題点があったので、そのことに触れる。
「とにかくでっかいことしたいんですよね!今の社長に会って、すげー、考え方が変わったんすよ。とにかく動かなきゃって思って」
20代後半の若者らしい勢いに、エネルギーをもらった気がした。営業で持ってこられた内容は、残念ながら私のサロンでは合わなさそうだったので、一緒に仕事をすることはなかった。
だが、この営業の男性が影響を受けた社長は「教育」がうまい、と感じた。こうやって周りを「動きたい」「自分もやりたい」と言う気持ちにできる人間でいたいな、と感じた。
「でっかいこと」をやりたい、と抽象的なことを言いつつも、ちゃんと誰かの問題解決をして稼ごうとしていたのが、実現しそうだな、と思えた。
不労収入増やしたい若者
同じように稼ぎたい、と言っていた別の若者を思い出す。
若者と言っても30代後半だったろうか。
「不労収入増やしたいんですよ」
と言う。自分の時間を使った労働で手に入れられる利益は限られている。だから、この考え方で働くのは悪くない。残念だったのが、どんなことがしたいのかが全く見えてこなかったこと。
ただ「働かず」に「収入」を得たいと言うだけで、周りに「売れる商品」や「キテルサービス」がないか聞きまくっているという。
「それでどんなもの今売っているんですか?あるいは売ろうと思っているんですか?」
ともう少し優しい口調で聞いてみた。
「それがねぇ、なかなかないんですよ。北山さん、この人と組んどけば、安泰、みたいな人紹介してくださいよ」
絶句してはいけない。
「あははは。そんな人と私が知り合いなわけないじゃないですか」
乾いた笑いで返したのを覚えている。
真似をするとうまくいくというが
私は常々、「自分が良いと思うことをやりたい」と思っている。自分ではなかなか見つけられない、という人がいるのも知っている。
今日の朝ごはんは誰が決めたの?
朝ごはんを食べるって誰が決めたの?
朝起きるって誰が決めたの?
夜はパジャマを着て、出かけるときは、別の服を着ようって誰が決めたの?
私は思うのだ。“いいと思うこと”なんていつでも自分で決定している。だから、見つけることだって常にできているのだ、と。
ただ、事業になると「大きなこと」「責任を伴うこと」「リスクがあること」になるから、途端に見つからないような気がしているだけなのだ。
自分がやりたい事業は、自分で作り、決めるしかない。目標となるゴールを決めたら、そのやり方を考える。やり方がわからない段階になって、ようやく“真似”ができる。なぜなら、同じゴールでなくても“道具の使い方”は誰かと共通点があるから。
なぜ、うまくいっているのかを見極める「目」や「感覚」
何をすればいいか、とうまくいっている人のやり方をみる。この時、
「何を真似すればいいか」のフィルターがおかしいと、うまくいかない。なぜうまくいっているのかを見極める「目」や「感覚」が大事だと私は思っている。うまくいっている人を見つけたら、よくよく観察しよう。
観察して、真似をして、うまくいかないときは、“フィルター”がおかしいのかもしれない、と私は考える。
書道を習っていた時のこと。朱色の墨がバランスよく収まる半紙をお手本に、書く。新聞紙に挟む。書く。また挟む。何枚か書いて、自信作を先生に持っていく。容赦なく直される。習い初めの小学生の私は、そこでようやく、見えていなかった墨運びに気付くのだ。
ビジネスも同じだ。観察して、トライする。何度もトライする。自信作ができた、と思うのに、反応が悪い。仮説を立てて、それに沿って修正しても、状況がなかなか好転しない。そう感じて昨年秋、私はさわらぎ寛子さんの半年間の「文章講座」を申し込んだ。文章を書くことはできても、サロンの集客はできても、自分自身や、自分の講座の集客の文章への反応が悪いのは、なぜなのか、自分ではわからなかったから。
「目」も「感覚」も自分にはない、と自覚したら、素直に「学ぶ」も1つの手だ。そして、学んだことを実行してみる。さわらぎさんの講座では、多くの異業種の人たちと“本気で学ぶ”場に一緒にいることができたことが大きな収穫だった。いろいろな意見を聞くことができ、勉強になり、自分もやるぞ、と言う気持ちになれる。自分が経営者になり、41〜42歳になっても、まだまだ成長できると感心できる場だった。
その場を経験したことで、“1対1”で学び、話し合える今の「スクール」の形もいいが、もっと受講生同士で意見を出し合う場を提供したいと思うようになった。文章講座は3月に終了。その前からスクールのテキスト内容以外に倍以上のワークを作成した。10月からの開業サポート講座は、こぢんまりサロンを作りたい、女性をきれいにする仕事をしたい、と思っている人が、“自信を持って“開業”できるようになる講座だ。
無料の情報が溢れるネットの世界では、色々なことができると感じるだろう。信じたことをやって見ればいいと思う。それでも「できない」「うまく行かない」「自信がなくて開業する自分が想像できない」そんな風に感じたら、ぜひ、開業サポート講座を6ヶ月受けて欲しい。
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