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心の癖

「自分を許す」
ここ数年、この台詞が私の中でのテーマだった。私はいつも自分を監視しては、出来ない自分を責めていたから。まずは、とにかく徹底的に自分を責める事を辞めてみようと試みた。

「全部いいんだよ」
と、自分に◯を出していく作業をやってみる。それは私にとって他人に◯を出す事よりも難しくなかなか慣れなかった。
長い歳月を掛けて形成された心の癖は、気合いだけでは変わらない。自分を許すことは自分で作った鎧を一枚ずつゆっくりと剥がしていく作業で一朝一夕には進まない。私の体には、自分を責める癖が染み付いていたのだから。変わらず責めている方が、心は楽だったのだろう。変化はいつも痛みを伴う。

気持ちをの癖を変える事は安易ではない。そう気付いた私は体からのアプローチを試み始めた。加圧トレーニングに、ヨガ、クレイセラピー。色々な事を試し始めた。

加圧トレーニングのお陰で体は筋肉が付き、しっかりと眠れるようになった。ネガティブな思考に陥る時間が大幅に減った。

ヨガのお陰で集中力が増した。呼吸に意識することで今此処を生きられる時間が増えた。瞑想のお陰で焦ったり不安になっても落ち着いた気持ちに、比較的に早く戻れるようになった。

クレイセラピーのお陰で、過去の感情を解放出来た。言葉に出来なかった気持ちを涙として、洗い流してくれた。膣ケアも同時期にはじめ、ありのままの自分の存在を愛おしく感じられるようになった。

そうして、ようやく楽に生きられるようになってきた。心の癖は本当に自分の気持ちだけで変える事は難しい。かなりの意志が強くなければ困難だろう。それよりも、体から変えていく方がよっぽど早く心は変化する事を感じている。

心の癖は体に染み付いているのだろう。

私の中には、まだまだ許せない自分がたまに顔を見せる。
昔と違うのは、そんな自分がいても良いか、と許せるようになったこと。

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