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知らない子から突然髪を引っ張られた話

久しぶりの更新になってしまった。
新学期で親子共々新しい生活に慣れるのに全集中(笑)せねばならず、更新をする余裕がなかった。

昨日、首都圏のとある景勝地で、何の前触れもなくいきなり髪を引っ張られたというなかなかユニークな体験をした。

私は肩より少し長い髪を一つに結んで(まさにトップの絵のような髪型)キャップを被っていた。見学の順番待ちをしている時にその瞬間は訪れた。
グイッ!! もんのすごい勢いで髪の毛束を引っ張られて後ろに仰け反った。
息子が退屈でちょっかいを出してきたのかと思いきや、息子は私の目の前にいる。
何が起こったか、把握するのに数秒は必要だった。

まもなく髪を引っ張ったのが小学生くらいの子らしいことがわかり、そのお母さんらしき人から謝られた。
息子が他害しがちだから、そのお母さんの気持ちが吐くほどわかる(笑)
お母さん多分頑張りすぎてて、周りの目を必要以上に気にしてしまって、、お子さんのことキツめに叱ってた。
だから、全力で大丈夫であること、気にしていないことを伝え、安心させたかった。
これ以上お子さんを叱らないであげて欲しい気持ちをそれとなく伝えたかった。
それと同時に、引っ張ってしまったのが、私の髪で心底良かったと思った。

さて、息子の他害の時もいつも考えるけど、「謎の他害」にも必ず理由があるのだ。
他害はどんな理由であれ望ましくない事だけど、子どもの場合、ダメなものはダメ!なのではなく、なぜそうなったのか背景やその子の叶えたかった目的を考えてやり、目的を果たすための望ましい行動を教えていくことが大切なのだ。
そうすることで、他害をされた側が、無駄に腹を立てる(ちなみに私は本件で全く1ミリも腹を立てていない)必要も、自責の念にかられる必要も無くなる。

1.キャップ(帽子)の後ろから垂れ下がる毛束を人の体の一部であると認識できず、好奇心から何だろう?と引っ張ってみた。

2.これから見学する場所に入るのが不安で、何かしら親に守って欲しい気持ちがあり、注意を引く行動をした。

このどちらか、あるいは両方かなぁ?と思う。
もしかしたらさらに奇想天外な理由があるかも知れないけど、、、

自分の子が人様に他害をしたら、腹も立つし凹むけど、他人の子にはビックリするくらいにおおらかになれる。
自分の子が何かやらかした時でも、こんな冷静に構えられたらなぁ、、、笑

もし、これを読んでいる皆さんの中にも、自分や我が子がよその子どもから謎の他害を受けたら、ただ腹を立てるのではなく、その子の果たしたかった目的を含む他害の理由を考える癖をつけていただけたら嬉しいなと思う。
そして、そんな子に対してガツンと叱らない親を見ても、
「ちゃんと叱れ」
とか、
「なぜ叱らない」
とか、責めたりせずに、
(何か事情があるのかも知れないし、叱ると逆効果なのかも知れないな)
という想像をして欲しいと思う。事実、発達につまづきのある子は、ガツンと叱られるとパニックになったり、余計に問題行動に拍車がかかったり、逆効果になることも多いのだ。
注意する際にはコツが必要で、「穏やかに、肯定的な表現で、話を聞けるタイミングに」が基本なのである。だから、他人からみれば「他害をしてもガツンと叱らない親」に見えてしまうわけなのだ。まぁ、皆が皆、そうではないのが悲しいのだけど。

他害は望ましいことではないけど、望ましい行動で思いを伝えられない子もいるんだって、知ってほしいと思う。
そしてそんな子達を、優しくおおらかに導いていくことで、大人になる頃にはきっと電車だって1人で乗れるようになる。

時間かかるし、親はめちゃくちゃ精神すり減る。

だから、私は息子が落ち着いたら、そんなお父さんお母さんのお手伝いが出来たらなぁって思ってる。

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