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省略に関する質問とは?人トレ#56

コミュニケーションの質を高める鍵となるのが、相手の言葉に隠された意味を正確に捉えることです。

このプロセスを支援するのが、メタモデルの質問です。
メタモデルは、言語のパターンを分析して、思考の構造を明らかにするためのツールです。しかし、「Aと言われたらBと答えなさい」といった単純な一般化では、相手の本質を捉えることはできません。

それぞれの問題には固有の背景があり、その背景を理解することが重要です。今回は、メタモデルを用いた質問の種類、特に省略に関する質問に焦点を当て、問題解決への道を探ります。

1. 省略に関する質問

省略に関する質問は、対話やコミュニケーションで相手が述べた内容の中に含まれるが、明確には言及されていない情報や意図を探るために用いられます。

このアプローチは、言語の使用においてしばしば見られる省略や一般化を明らかにし、相手の本当の意図や考えを理解するのに役立ちます。

以下に、省略に関する質問の具体的なアプローチを紹介します。

相手が使用する名詞と動詞に着目する
コミュニケーションにおいて、我々はしばしば具体的な詳細を省略し、一般的な名詞や動詞を用いることがあります。

例えば、誰かが「プロジェクトが遅れている」と言った場合、どのプロジェクトのことを指しているのか、具体的にどのような要因が遅れを招いているのかが省略されています。

これらの省略された要素に焦点を当て、具体的な情報を尋ねることで、問題の根本原因に迫ることができます。

抽象的な表現のチェック
言葉は非常に抽象的なものになることがあり、その結果、コミュニケーションはあいまいさを帯びることがあります。

例えば、「成功」や「幸福」といった言葉は、人によって意味が大きく異なる可能性がありますよね。

相手が使用する抽象的な表現について質問し、その人にとっての具体的な定義や基準を明らかにすることで、より深い理解を得ることができます。

「単純化した評価」の危険性
人はしばしば、複雑な状況や人物を単純化したラベルや評価で捉えがちです。

このような「単純化した評価」は、真実ではなく、誤解や偏見の元になることがあります。

例えば、誰かを「怠け者」とレッテル貼りすると、その人の行動の背後にある理由や状況を無視することになります。

省略に関する質問を通じて、このような評価の背後にある具体的な行動や状況を明らかにすることが重要です。

フレームの認識
言葉は現実をフレーム化する力を持っており、一度特定のフレームで物事を見てしまうと、他の視点を見失いがちです。

省略に関する質問は、そのフレームを意識し、異なる視点や解釈を探るのに役立ちます。
これにより、より包括的で多面的な理解を促進することができます。

総じて、省略に関する質問は、言葉に隠された意味を掘り下げ、相手の真の意図や思考を理解するための強力なツールです。

このアプローチを通じて、コミュニケーションはより深く、より豊かなものになります。

2. 問題解決の要諦

私たちの頭の中で使う言葉は、私たちの生活に大きな影響を与えます。

言葉の選択が如何にして私たちの認識や問題解決のアプローチに影響するかを探ります。

具体的な言葉の選択が現実をどう形成するかを示し、ポジティブな変化を促すための言葉の使い方を提案します。

言葉を意識的に選ぶことで、より建設的なコミュニケーションと効果的な問題解決へと導かれることを強調します。

3. 動きがある言葉には可能性を感じる

言葉には、それを使う私たちの思考や行動に直接影響を与える力があります。

特に、「動きがある言葉」すなわち動詞と、「固定されている言葉」つまり名詞との間には、その影響力において顕著な違いがあります。動詞は行動や変化を示唆するため、私たちの考え方や対処する状況に対して柔軟性と可能性をもたらします。

一方で、名詞はものごとを静的な状態として捉えがちで、それが思考や行動の変化を制限することがあります。

例えば、「学習する」という動詞は進行中の行動を示し、成長や変化の途中であることを強調します。対照的に、「学習者」という名詞は固定された状態や役割を示すため、その人の現在の状態を限定してしまうことがあります。

このように、動詞を使うことで、私たちは状況や自己に対してより開かれた、変化に富んだ視点を持つことができるのです。

言葉の選択一つで、私たちの見る世界や自分自身に対する認識が変わり、それが結果として新たな行動や解決策を導くきっかけとなることもあります。

動的な言葉選びは、思考や行動における変化の可能性を広げ、限られた視点から脱却するための鍵となります。

4. 名詞化という現象は問題解決の可能性を奪う

名詞化とは、動的な人間関係や問題を静的な「もの」として捉える現象であり、これにより変化と解決の可能性が見えにくくなります。

特に、人間関係や生じている問題を名詞として扱うことで、それらが一度に固定され、不変の状態と見なされがちです。

例えば、「人間関係に問題がある」という言い方は、そこに含まれる状況や感情の流動性を無視し、問題が不可避かつ解決不可能なものという印象を強くします。

このような言葉の使い方は、実際には変化可能であり解決を見出すことができる状況も、固定化された問題として認識させ、創造的な解決策を見つけることを困難にします。

名詞化による認識の限界を超え、問題や人間関係をより柔軟に捉える言葉の使い方を提案し、言葉が持つ現実認識に対する強力な影響を浮き彫りにしますることが大切です。

このアプローチにより、私たちは問題解決への新たな道を見出すことが可能になります。

結論

メタモデルの質問は、私たちが日常的に交わす会話の中に潜む、見落とされがちな情報や意味を引き出す強力なツールです。

省略に関する質問をはじめとするメタモデルのアプローチを用いることで、コミュニケーションはより深く、より豊かなものになります。これにより、相互理解が深まり、より効果的な問題解決へと導かれることでしょう。


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