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賭博堕天録ガイジ マカオ・香港編⑥ シャティン競馬場旅打ちと離陸

前回

1 最終目的地へ

SKY100観光旅行を終えたぼくは、とうとう今旅行最後の目的地へと向かった。
ここで一つ愚痴をば。香港の建物に共通して感じたことだが、出口が非常に分かりにくく、パニックを起こしそうになることが2度ほどあった。SKY100がある建物でも、外に出れば地下鉄の駅があるのは間違いないのに、まともな館内地図や出口の表記が無く見事に遭難し、2本ほど地下鉄を乗過ごすことに。屋外に出れても、そこは車両専用出口で警備員に怒られる一幕もあった。

汗ダラダラになりながもなんとか地下鉄駅にたどり着き、香港中心部への地下鉄に乗車
「紅磡」駅で乗り換え屯馬線に騎乗した。

地下鉄のホーム
香港マカオの鉄路、だいたいぜんぶ同じ構造
車内の様子

香港の地下鉄はロングシートなのだが、ここで乗った号車はグリーン車的なものだったらしく、クロスシートだった。
車両入口のところに交通IC読み取り機があり、そこにオクトパスカードをタッチすることで乗車運賃を払うことが出来る。
今回は残高不安もあり、有料席と気付いた時点でそそくさと退散した。

2 競馬場での病的な興奮 沙田訪問編 

乗車数十分で「馬場」駅で下車した。
なんとなく察しのついた方もいるかと思うが、沙田競馬場の最寄り駅である。カジノに競馬にやりたい放題だったギャンカス旅程の最終章は、日本人の競馬ジャンキーにもお馴染みの沙田競馬場での旅打ちであった。
奇しくもこの日は国際GIレースである香港金杯の開催日。まさか、まだ国内のGIをまだ半分も見てないのに海外のGIに行くとは思わなかった。人生は分からないものである。

到着時は5レースが終わったところ。メインの香港金杯は7レースで少々時間があったので、いつも通り場内を徘徊。写真をパシャパシャ撮りつつ渡り歩いたのでまとめてご紹介。
第3章でのマカオのタイパ競馬場と比較するのも面白いかもしれない。


馬場駅からのエントランス
ここもオクトパスカードタッチで入場可
コース
2階席からスタンドを望む
ゴール前からスタンドを2枚
屋外席はたぶん自由席で、ゆったりとした雰囲気であった
パドック
見た感じでは座席は指定席っぽかったが…
函館競馬場方式?
かわいい

3 競馬場での病的な興奮 沙田決戦

タイパ競馬場はオール人力だったが、マカオ競馬場は人力窓口と並行して、タッチパネル投票機も設置されていた。マークシートの書き方がマカオ以上に難解だったこともあり、大変ありがたいサービスだった。
ただ、タッチパネル投票機はバウチャー(投票券)限定のため、最初に現金をバウチャーと引き換える必要がある。
有人窓口になけなしの1000香港ドル紙幣を差し出し、「プリーズエクスチェンジバウチャー」みたいなことを申し出たところ、あっさりと通じて渡していただいた。

現金券(直球)

バウチャーも入手したところで、パドックに移動
仮にも国際GⅠということで、公式の特設サイトに全出走馬の紹介ページがあったので、そちらを翻訳して読みながらお馬さんたちを眺めた。

ロマンチックウォリアー

1番人気は言わずと知れた浪漫勇士、ロマンチックウォリアー
この時点でGI5勝馬。堂々とした体躯でパドックを闊歩していた。安田記念にも来るらしい(5月19日現在)

ヴォイッジバブル

最終2番人気はヴォイッジバブル。昨2023年に香港ダービーを勝利し、今回の1走前に香港スチュワーズカップ(GI)を勝利した。
こちらも日本に来る予定。マイルでなら浪漫勇士より期待できるかもしれず、要チェックの一頭

ストレートアロン

3番人気のストレートアロン
二強ほどの実績はないが、ボウマン騎乗からか押し出された三番手に。なんなら一時は2番人気だった

オッズ表示板
もちろん実績的にはロマンチックウォリアーが圧倒的なのだが、外枠不利の沙田2000mでの大外枠(例によって馬番≠ゲート番)ということや、昨年のこのレースで2着に敗れていることで、若干疑われているようだった。

しかし、自分としては、香港カップで日欧の強敵を撃破した馬が国内での戦いで負ける姿はどうしても想像できなかった。
単勝で1.2倍くらいなのかなと思っていた中でのこのオッズだったこともあり、もうハラは決まっていた。

ロマンチックウォリアーの単勝800香港ドルと、馬連(QIN)流しでヴォイッジバブルとストレートアロンに100香港ドルずつ流して勝負!
1番人気の単勝と、2,3番人気への馬連という、面白くもなんともない買い方であった。逆張り打法できるほど情報持ってないから仕方ないね

レース開始。ロマンチックウォリアーは好発から3番手につけた。この時点でだいぶ安心できた。
向こう正面では手応えが悪いようにも見えたが、直線に入るとジリジリと足を延ばして突き抜け、ヴォイッジバブルとの追い比べに持ち込んだ。

公式動画から
公式動画から②
内が浪漫勇士

最後はヴォイッジバブルをアタマ差競り落とし、見事に優勝!
鞍上のマクドナルドが「誰もが認めるチャンピオン」と絶賛するほど、強い勝ち方だった。良いレースだった。

歓喜の雄たけびをあげるマクドナルド
このあとゴーグルを客席に投げ込んでいた

馬券も単勝と馬連が完全的中🎯
単勝が1.65倍、馬連も3.3倍ついた。
ガチガチだが、おおよそ2万円ベットのクリーンヒットだったこともありそこそこの儲けとなり、カジノで負った致命傷に赤チンを塗ることに成功したのだった。

オッズが小数点2桁まで対応
やったぜ!

その後は、リッチにタクシーで空港に向かった。地下鉄を乗り継いで空港まで行く時間がなかったともいう。
場内のタクシー乗り場には自分しかおらず、タクシーもいつまで待っても来ず、配車アプリで呼ばないとだめなのかとインストールするも日本の携帯では電話番号認証を突破できず焦りまくる、という一幕もあった。
言葉の伝わらない海外で狼狽えていたところに、超高速でタクシーが乗り込んできたときは蜘蛛の糸を掴んだようだった。本当に泣きそうになってしまった。
「エアポート!!」と大声で2回伝え、空港まで向かった。

4 離陸

タクシーは飛ばしに飛ばし、40分ほどで空港についた。
受託手荷物を預け、お土産を買い、夕食を食べ、残った香港ドルを日本円に交換し、LCCのせいかやたらと遠い搭乗口まで実測30分ほど歩いて向かった頃にはあっという間に離陸時間になっていた。

最後の夕食
なにを食べているのかは分かってないが美味

0時50分ごろ羽田空港に到着
こうして人生初の単身海外旅行は、無事に終了した。
自分には縁がないと勝手に思い込んでいた海外に一人で行けたというのは、少なからず自信になった。
イスタンブール、ウラジヴォストークなど、行きたい都市はまだまだあるので、年に2回くらいは海外旅行にも挑戦していきたい。

香港とマカオについても簡単に触れておくと、プーさんの綱紀粛正によるものか、どちらも明らかにジャップランドより治安が良く、危険を感じることはほぼなかった。物価の高さだけはやや気になったが、数日の滞在であれば許せる範疇かな。
観光名所からショッピングから賭場まで観光地としての引き出しも多く、初の海外旅行先としてもなかなかオススメできるのではないだろうか。
なんの偶然か、香港エクスプレスは5月19日現在、セール開催中である(ダイマ)


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