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賭博堕天録ガイジ マカオ・香港編⑤ 香港徘徊
前回
1 香港島へ
最終日の3日目は、朝6時30分起床
早々に荷物をまとめて、ホテルをチェックアウトした。
チェックアウトはカードキーを返し、清算を行うという日本のビジホでもお馴染みのスタイル。フロントの女性から「オーケー」と言われ、二日間ギャンブルに負けて泣き寝入りしたホテルリスボアを出立した。
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バスを乗り間違えてタイパ島に再び渡ってしまうアスペ仕草を見せつつも、午前9時頃マカオ外港フェリーターミナルに到着。
深センや香港へのジェットフェリーの発着地である。
港珠澳大橋が開通した今ではやや影が薄くなったが、かつては多くの人々が香港からフェリーでこの港を目指していたのだ。
帰りの飛行機も香港国際空港からの便を利用する関係もあり、今回はこちらから香港に上陸することとした。
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香港島行のチケットはエコノミーで190香港ドル(3800円弱)だった。
乗客の多くは、入境審査フリーパスのスーパーマイナンバーカードのようなものを持っている現地人だった。現地人と外国人の割合は9:1といったところ。
外国人専用レーンでのパスポートチェックをチラチラ見ている限りでも、英国、オーストラリア、タイ、日本(ぼく一人)と、なかなか多様な人種の旅行者がポツポツ乗りこんでいた。英国のパスポートを持っていた年配女性は明らかに中国系の顔立ちをしていたので、いわゆる華僑だったのかもしれない。
香港が返還される直前、中国による支配を危惧して国外に脱出する人間が多数いた、という逸話が頭をよぎった。
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まさか海外で乗るとは…
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船は指定席形式で、乗り込み前にチケットに座席番号が指定されたシールを貼ってもらい、その席に座るスタイルである。
この船だが、尋常じゃないほど揺れた。
ジェットフェリーというのは揺れないことがアピールポイントだったはずだが、この船は尋常じゃないほど揺れた。三菱重工だかで作っている船となにが違うのだろうか。三半規管をぶん殴られつつ、祈るように船に揺られていた。身体はシートベルトで抑えてなお、上下にシェイクされていた。
この頃だともう段々図々しくなってきたこともあり、香港入国カードを配るときに素通りしてきたおじさんに「エクスキューズミー!!」と叫び、カードをもってきてもらう一幕もあった。日本の恥。
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1時間半の航海を経て、香港マカオフェリーターミナルに到着した。
今回も入境審査では質問はされず。香港入国にあたっては入国カードを書かされたこともあり、カードの記載内容とパスポートとの照合に徹している印象だった。
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2 香港の交通手段について
香港の交通手段として特筆すべきものとしては、やはりフェリーではないだろうか。
スターフェリーというフェリーが就航しており、香港本島と九龍地区などを結んでいる。
日本円にして200円くらいで乗れるという驚異的な安さを誇っている。マカオ・香港に共通して言えることだが、公共交通機関が異様に安い。インフラとして政府の補助金でも出ているのだろうか。
景色も大変によく、大満足の船旅だった。今回の記事のトップ画像はフェリーからの写真である。例の「深夜特急」で船旅を王侯の旅、云々と形容している気持ちがとてもよくわかった。
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フェリーと双璧をなす有名な交通手段は「トラム」という二階建てバスである。
昔のジャッキーチェンの映画などで出てきたこともあり、一定以上の年齢層の日本人に人気があるとかないとか。写真を母親に送ったら喜んでくれた。
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マカオで「マカオパス」という大正義交通ICカードがあったように、香港にも「オクトパスカード(八達通)」というICカードがあり、旅行者必携のアイテムとなっている。
ぼくのように日本国内のバスでも苦手意識がある人間にとって、ICカードがあるのはとても嬉しい。国内でも未だに現金のみ現金のみと言ってるバス会社共は見習えよ。
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デポジット込みで150香港ドルだった
3 香港よりみち編
スターフェリーで香港島から九龍地区に渡り、しばしの徘徊を楽しんだ。
高層ビルが並び立ちながらもどこか裏びれた空気を隠せなかったマカオとは違い、香港島は人が多く、活気があった。
日本国内で喩えるなら、マカオが秋田あたりで、香港は表参道といったところ
長々と語るのは避け、簡単に写真でご紹介する。
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「海南ライス、プリーズ」で通じた
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太鼓の達人がやりたかったのだが、このなかにはなかった。
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インド人(?)の両替屋に追加両替を頼んだ
4 SKY100から香港を一望
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例によって馬鹿で煙な旅行者なので、今回もタワーを登った。
SKY100という、香港最大の室内展望台である。
ヴィクトリア・ピークという山の上の展望台もあり、こちらのほうが有名なのだが、この後の旅程の都合上こちらを選んだ。
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海の向こうは香港本島
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ダイナミックだ
流石はアジア有数の世界都市というべきか、高層ビルが並び立ち、人々の活気を感じさせた。
今回は日中の展望だったが、夜景はもっと綺麗だろうなぁ。
いつか再訪したいものである。
次回、シャティン競馬場旅打ち編
たぶん最終回
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