カウンセラーのもう一つの役割
こんにちは。yutoriです。
お読みいただき、ありがとうございます。
今の職場は、りーさん(娘)が産まれて半年で働き始め、もうすぐ勤続12年。こんなに働き続けられるとは思っておらず、自分でも驚きます。
クライエントさんの中には、長い方で5年ほどの付き合いになりました。
1人の方に長い関わりを持たせていただいているからこそ感じるようになった事があります。
特に、お子さんの課題について話をお聴きしているお母さん方についてです。
私はカウンセラーの役割を
「安心して自由に話せるような空間を提供する」
「困っている事や課題について一緒に考える」
「クライエントさんが自分で課題解決や成長できるよう援助する」
という感じで考えています。
一般的にも、悩みを話すようなイメージを持たれている方が多いでしょう。
でも、最近はそれだけじゃないな、と感じています。
付き合いが長くなると、課題の状況が変わり、お子さんも成長していきます。
そして、全ての課題は解決していなくても、
「子どもの成長を感じる」
「子どもを信じ、何とかなるだろうと思える」
「やっぱり子どもがかわいい」
と、お母さんが感じられるような時がやってきます。
また、お母さん自身が子育てについて振り返りながら、自分の課題に気づき、これからどうするといいかについて前向きな考えを持つ事ができるようになります。
ここで、必要とされるカウンセラーの役割は、
お子さんの成長と困難を乗り越えた事を一緒に喜ぶ事です。
長くお付き合いして、その数年の経緯、解決の難しい課題について悩んだ事、幼かったお子さんの状況を知っているからこそ、この喜びを一緒に感じる事ができるのだと思います。
もちろん、単に関わりが長いだけでなく、お会いする度に課題や想いにじっくり向き合う事が必要です。
こういうお話をされているお母さん達は、本当に素敵な表情をされています。少し照れながらも、お子さんへの愛情やお子さんの自慢、これからの期待を聴かせてくださいます。
この瞬間は、カウンセラーとしても「感無量」と感じます。大変嬉しい事です。
そして
「この方には、もうカウンセリングは必要がなくなったな。ご自身とお子さんの力で生きていけるな」
と考えます。
ロジャーズが言うところの
「十分に機能する人間」
という状態ですね。
ここまで来たら、すぐに終結とはしなくても、それを考えながら進めていく事ができます。
この感動をいただく事が、カウンセラーとしての生きがいと感じます。この体験をさせていただける事に感謝しながら、これからも努めていきたいなと思います。
最近のカウンセリングで、このような瞬間が数回あり、気持ちが熱くなっています。せっかくなので書き留めておこうと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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