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映画「ワンダーウーマン 1984」を見てきた。アクションは大切だ。

始まりは何かの競技大会のの描写がいきなり始まる。ダイアナ(ワンダーウーマン)の子供の頃の出来事のようだ。よく動いていてとても良かった。話のつかみは素晴らしいね。なんのためにやっているのか、よくわからないけど競走というのは緊張感持ってみられるから飽きないね(ずっと続けられたら飽きるだろうけど)。その後の強盗を捕まえるアクションも良かった。

出だしはなかなか惹きつけられる映像でしたので、そのあと展開にも期待します。物語は、前半は、何でもひとつだけで外を叶える魔法の石をめぐっての争い。後半は、その願いで自分が何でも願いを叶える存在になってしまった男とダイアナの闘争。

今時「何のバックボーンも説明されず『何でも叶える石』を出されてもなあ」と思った。でも、物語が力を手に入れてしまったものの愚かさなどがテーマになるなら、それを手に入れる過程は何でもいいのかもしれない(でももう少し丁寧でもいいのではと思う)。原作が昔なのかもしれないけど。

魔法の石の存在を知っているのが、詐欺師的な石油王(というか石油を掘るお金を集めた人だった)マックス。すごい資産家とかだったら、説明なしでも「そういう情報があ詰まってくるんだろうな」と思うけど、「マックスはそんな魔法の石をどこで知ったんだ?」と思ってしまった。物語に対する説得力がない描写があると、つまらなくなる感じは何だろう。その先もご都合主義で進むと思うと、見ている人が白けてしまうからなのかな? 期待感がなくなる。

ダイアナは石を追うのだが、昔の恋人を見つけ夢中になって、一旦石探しをやめる(次の日すぐ探しにいくけど)。ここら辺も、つまらなく感じてしまった(ここが面白く感じなかったのは、あまり恋愛が物語絡むのが好きでないからかもしれない)。いきなり出てきて、簡単にダイアナが受け入れちゃうんだよね。物語を見ていくと、これも自分が石に願ったからと承知しているみたいだけれど。

石探しの最中、ダイアナは恋人とともにマックスのオフィスに行く。そこで、石の破片のようなものを見つけ、古代の文字を読むと「自分たちの神より強い神の力がこもった石」らしいことが書いてあって、こここら「面白くなりそう」と私は思った。「つまらない」と思うことがあっても、あとから盛り返せなくもない。ちなみにこの神様の話は、この後全く出てこないが……。

ダイアナがマックスを追っていった中東でのアクション場面は面白かった。石の魔法を叶えると、叶えた人の大事なものが消えていくと後にわかる(アメリカのどこかの店の隣のガレージ内で、この事実を知った時も「この設定を生かして」楽しめるなと思って期待感が増した)。それで、ダイアナの力は弱くなっていたようだ。それならそうと、先に説明してくれたら、中東でのアクション場面が緊張感出て、もっと面白くなったのに。

魔法の石で願いを叶えたのは、もうひとりいた。ダイアナの同僚で、あまり自分に自信がないバーバラはダイアナのようになることを願った。彼女の変化は興味深く見れた。弱い人が強くなっていく展開が自分が好きだからだろう。少しトロいけど、ホームレスの人にも優しくしていたバーバラだったが、その優しさを無くしたようだ。

「願いを取り消す」と言って、ダイアナは自分の願いを取り消す(そんな簡単に取り消せるのか! と突っ込んでしまった)。これも、もっと早く劇中で教えてくれればいいのにと思ってしまった。ダイアナの葛藤なども描けたとも思うのだけれど。

バーバラは自分の願いが消えてしまうので、ダイアナと対立する。この二人の戦いは面白かった。ダイアナの金色の装備はダサかったけど……。

最後はマックスとの戦い。といってもマックスはモンスターなどに化けるわけではないので、力の戦いにならない。マックスがテレビから色々な人の願いを叶えてるため世界はめちゃくちゃになっているので、その願いを取り下げることで、勝つことになる。ここら辺もどうやったら勝つか説明してくれた方が面白かったな、と思った。願いを取り下げることで、戦いに勝つというのは新鮮だなと思った。

時代背景を1984年にする意味はあったのだろうか? 原作があるのかもしれないけど。背景に冷戦があるというのは、物語に多少緊張感を与えているけれども、「現代を舞台で出来なかったのだろうか?」と思わなくもなかった。エンターテイメント作品でもあるけど、現代を舞台にした方が現代への批評性などが出て(意識して脚本を書かなくても)良かったのではないかな、と思う。

ダイアナが飛ぶ場面や飛行機から外を見る場面など、素晴らしい映像はたくさんあって、それは見せる力になっている。展開の説明不足と最後の敵役のスケールが少し小さい部分に退屈さを多少感じだけれども、アクション場面は素晴らしく、楽しく鑑賞できました。

レイトショーで見たので、映画見ている時少し眠りたくなってしまった……。


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