カンボジア日記第125号(ボントラバエク高校初陣)
សួស្តី!
今日からプノンペン市内の高校でトーナメントが行われました。
10チームで行われた小さな大会でしたが、ボントラバエク高校の試合を初めて見ることができ、また自分にとってもカンボジア初采配となりました。笑
試合は自分たちでボールを握りながら試合を進めることができていましたが、幾つかの決定機を活かせずにいると、カウンターから先制点を奪われました。
しかし、継続してボールを握りながらチャンスを伺い、前半で逆転することができました。
後半は両チームとも運動量が落ち始め、だんだんとオープンな展開となっていました。
自分たちはできるだけクローズドな展開に持ち込めた方が選手の個性が発揮できます。
選手はまだ自覚していませんが、自分たちの土俵でプレーする時間が短くなってしまいました。
安易に長いボールを自分たちも使い、陣形が伸びたままの状態で相手の攻撃を受けてしまったので同点に追いつかれました。
そしてそのあと事件が起きました。
この試合の主審は明らかに相手チーム寄りのジャッジを繰り返していました。
そして、シュミレーションとして自分のチームの選手にイエローカードを与えるとその後のプレーで自分たちのセンターバックが体を入れた際に相手の腹にエルボーを入れたとしてPK、退場。
私の選手たちは主審に抗議しましたが納得できず、試合を引き上げそのまま試合終了。
敗退となりました。
衝撃の初采配となりました。
私の指導が至らなかったのですが、お互いに何を言っているのかがわからないので選手たちを止める術がありませんでした。
また、普段接しているからこそ、この子たちがここまで頭にくるというのはよっぽどですし、私としても選手を咎めるほど主審のジャッジや対応に対して納得はいきませんでした。
カンボジアの子どもたちはとてもピュアな印象を受けていますが、指導者に関しては未だに従属主義者のような大人がとても多いです。
今回のレフェリングも子どもの成長を考えての対応とは全く思えませんでした。
子どもたちは試合においてベストを尽くすことができていたので私も腹が立ちました。
落ち着いたあとに子どもたちには、「気持ちはわかるが試合を捨ててはいけないこと」、「サッカーは上手くいかないことばかりなのでそこに対して負けないこと、プレーをやめないこと」についてGoogle翻訳を使いながら話しました。
チームを指導するとなるといろいろなことが起こるので、文としてクメール語を話すことができないと組織のリーダーとしてまとめることができません。
語学の重要性を痛感すると共に、改めてチームを見させてもらう面白さを感じました。
この経験をバネに子どもたちとまた成長していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?