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なぜ美容師がカウンセリングを学ぶ必要があるのか
こんにちは。Salon Work adviserの鈴木雄斗です。
ELENA ACADEMYでは、サロンの再来率、紹介率、単価アップにつながる「カウンセリング法」をお伝えしています。
今回は、「なぜ私が美容師になったのか?」という経緯と、「なぜ美容師がカウンセリングを体系的に学ぶ必要があるのか?」についてお話します。
まず、「なぜ私が美容師になったのか?」という経緯ですが、それは、子どもの頃の悩みがきっかけでした。
私は小学生の頃から、癖毛に悩まされていました。雨の日や運動をして汗をかいた後などは、髪がウネウネで爆発しており、鏡を見るたびにそれが気になっていて、外に出ることさえ憂鬱に感じていました。
そんな私の悩みを解決してくれたのが、美容師をしている母でした。私のウネウネした癖毛をいつもブローできれいに伸ばしてくれ、定期的に縮毛矯正でボリュームも抑えてくれました。
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母に手入れをしてもらううち、自分の一番の悩みを解決してくれる美容師の仕事はすごい!美容師は、困っている人を救う仕事なんだ!と気づきました。
そしていつしか、髪の悩みで苦しんでいる人を救いたいと思い、美容師を志すようになったのです。
美容師を目指す多くの人は、髪を触ることが好きだったり、おしゃれや憧れなどを持ってこの世界に入ってくるのかもしれません。
以前勤めていた会社で、「何がきっかけで美容師になろうと思ったか?」という話になり、9割のスタッフが、髪を触るのが楽しいとか、かっこいいからという理由でした。
でも、私はそのようなポジティブな気持ちではなく、自分が本当に髪で悩んで苦労してきたように、髪に悩む人のお役に立ちたい、その一心でこの世界に入ったのでした。
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そんな私が、「美容師はカウンセリングを体系的に学ぶ必要がある」と考えるようになったのはなぜか。
高校卒業後、18歳で地元のサロンへ入社した私には、4人の同期がいましたが、入社一年目の秋に、私以外全員が立て続けに辞めてしまいました。
店舗が複数あり、別々の店に勤務していたので、普段あまり接することがなかったため、一人一人に辞める理由を聞いていくと、
「髪を扱うのは好きだけど、人と話したり、接客するのが苦手で疲れたから」
というではありませんか。私は衝撃を受けました。
手が荒れたとか、立ち仕事で腰痛が酷いとか、休みがないとか、給料が低いといった理由なら、まだ理解できますが、コミュニケーションが苦手で疲れたから辞めるとは想像もしていませんでした。
なぜなら、それが美容師の仕事だと思っていたからです。
その後も、「人とあまり喋らない仕事がしたい」という理由で辞める先輩や後輩が何人もいて、お客様との接し方に悩み、挫折してしまう美容師が一定数いることを知りました。
そして、この仕事は、技術力やデザイン力を磨くだけでなく、お客様との関係性を築き上げて、信用を得られるコミュニケーション能力が高いレベルで求められる職業であり、その核となるカウンセリング力をしっかり身につけなければいけないと強く感じたのです。
そんなとき、幸いにも外部講師からカウンセリングの基礎を学ぶ機会がありました。
スタイリストになる前だったこともあり、このチャンスにカウンセリングを極め、自分の武器にしようと思いました。
学んだのは、美容師がお客様と円滑に会話を進めていくためのカウンセリングの基本。とても勉強になりましたが、知識を得ただけではダメで、その知識をどうしたら十分に活かしきり、売上に結びつけられるのか考えました。
そこで、まず私が始めたことは、先輩がお客様へカウンセリングをどのようにしているかを後ろに立って聞き、そこからデータを集めて分析することにしました。そして、どのようなカウンセリングが効果的なのかをパターン別に分けていったのです。
この準備をスタイリストデビュー前にできたことは、その後の美容師人生を大きく飛躍させるものとなりました。
結果、デビュー直後から、自信を持ってお客様とコミュニケーションをとることができ、縦横無尽にカウンセリングを展開させて、提案や単価アップ、次回予約、商品販売なども驚くほどスムーズにできたのでした。
そして、当時21歳だった私が、40人以上のスタッフがいる会社の中で、指名客単価と店販売上では社内一位になることに!デビューしてわずか半年以内のできごとです。
デビューしてからカウンセリングの難しさにぶつかって悩み、足踏みするケースも多い中で、事前にカウンセリングを人よりも磨き、準備してきたことで、美容師として素晴らしいスタートを切ることができたのは、最善の取り組みだったと確信しています。
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私たち美容師は技術を勉強するとき、カットにしても、カラーにしても、まずは基本となるマニュアルや、「こうすればこうなる」という一定の型を体系的に学んだ上で練習に取り組んでいます。
しかし、カウンセリングについてはどうでしょうか?
カウンセリングというのは会話なので、極めて感覚的な要素が強くなります。そのため、個人のコミュニケーション能力が高い、低いという一言で片付けてしまわれがちです。
また、サロン現場において再現性のあるカウンセリングを教えてくれる環境はほとんどなく、「先輩の姿をなんとなく真似しながらやっていく」のが現状です。私自身もそうでした。
やはり、なんとなくやっていては、結果が曖昧になり、再現性も低く、何より、「どこに失敗の原因があったのか?」という事を的確に振り返ることが難しくなってしまいます。
もし、「お客様から信頼を勝ち取るコミュニケーションの型」を学ぶことができたなら、磨き上げた技術も最大限お客様に発揮でき、あなたから離れたくないファンで溢れることは間違いありません。
ぜひみなさんも「カウンセリング法」を身につけて、ファンで溢れる美容師人生を目指していきましょう!
↓「カウンセリング法 〜ご新規編〜」もぜひご覧ください↓
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