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【小説】愛着障害児日記 9.ツンデレ・不器用・素直じゃない

 私は、まことがだいすきだ。

 まことは、同じ部活のメンバーである。

 まこととは本当に気が合うし、なんというか、

 小3男子のノリでずっと遊んでいられるのだ。

 まことは、普段

 ツンデレで、不器用で、素直じゃないのだ。

 意地悪なことをして、私の感情をゆさぶってくる。
 お互いの耳に「ふー」するゲームをしたり、
 「FOXの妻にはうちがなるから」とか
 言ってきたり、

 そこから本気の取っ組み合いに発展する。

 嵐の中、外の水道のホースを繋いで
 水掛け合って遊んだり、
 一緒に図書館へ行ってテスト前勉強しに行ったり、

 だけど、私のことは「嫌いじゃない」
 とか言ってきて、可愛い!

 「だいすき」の間違いやろがい!!

 だけど、プレー中は、
 すごく私を信頼してくれている。

 そんなギャップがたまらなくだいすきだ。

 しかし、最近やけに、
 まことにヤキモチをやいてしまう。

 自分が、まことの一番じゃないと嫌なのだ。

 メールのやりとり回数も
 自分が一番じゃないと嫌だし、

 まことにガチ恋してる女の子たちの存在も嫌だし、
 自分がまことの一番の理解者でありたいと
 感じてしまう。

 え、恋?笑

 私、同性に対してこんな感情初めてなんだけど。笑

 ツンデレで不器用で素直じゃない「まこと」が、

 私が元気のない時には、一番に駆けつけてくれる。

 そんな「まこと」が、だいすきだ!!

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