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写真と笑顔。~自然な笑顔を撮影するにはどうすればいいか【前編】~

こんにちは、三谷です。フリーランスフォトグラファーです。
仕事で写真を撮っていると、少なからず人を撮る機会というのが出てくると思います。
私は住宅などの建物を撮影することが割と多いのですが、その中での家族写真であったり、はたまた取引先の従業員さんの撮影であったり。
何かと"人を撮る"機会はありますね。
そういった際に、私たち撮る側は「笑顔を引き出そう」とし、写る側は「笑おう」とする。
皆共通の認識として、"笑顔の写真"を意識しているなぁと感じます。
でもですよ、写真って笑わないといけないんでしょうか…!

笑顔で写真に写る理由を考えたことがなかった

なんとなく、「笑ってた方がいいよね」という感覚があります。
私も写真に写るときはできるだけ笑顔を作る。子どもの頃に親から"笑って~"とよく言われましたね。
でもなんで?というのは全く考えたことがありませんでした。

でもまぁ今更ですが、なんで?笑
なんで笑って写ったほうがいいの…?

というわけでまずは、"笑顔のが良い理由"について考えてみたいと思います。

笑顔は人間関係を良好にする

笑顔でいると人間関係が良好になると、よく聞きます。
それはまぁその通りだよなと。
ニコニコしてると幸せそうに見えるし、個人的には笑顔が素敵な人に悪い印象を持つことはありません。
怖い顔・無表情の人を見ると、ちょっと近寄り難いし、仲良くなるのに時間がかかりそうな気がします。
そう考えると、「笑顔のが印象がいい」というのは当然ありますよね。
この辺はネットで検索してみるとたくさん出てきますね。

参考にネット記事を一つご紹介しておきます。

記事によると、
「他人の印象を判断する要素として私たちが外見をとても重視している」ことを前提に、笑顔には、
・他人に与える印象を良くする
・相手を安心させる
・グループのストレスを軽減させる
という効果があると書いてありました。
まぁなるほど、ですね。

人に見られることが前提の写真(プロフィール写真)は笑顔で撮ることで、その写真を見た人を安心させたり、印象をUPさせたりする効果があると思います。
一人でなく、グループで写真を撮るときも、笑顔のがいいかもしれません。
写真を撮る瞬間は周囲の人が自分の顔を見ていることはあまりないと思うので、笑ってなくても特に問題ないかもしれませんが、その写真をグループで見返したときに、「なんで笑ってないの?」とそのグループを若干不安にさせるかもしれません。
(笑うのが苦手・たまたま笑ってなかったなどの状況もあるし、そこまで重く考える必要はありませんが。)
家族写真なんかも、家族全員が笑っていると、その写真を見返したときにとても良い思い出のように感じられ、ネガティブな感情は湧きにくいでしょう。

これらの理由からも写真は笑っていた方がいいような気がします。
(「敢えて笑わない」ことが必要な状況も多々あるので、そうでない場合です)

ちなみに写真が日本に伝わった江戸末期、その頃の人物写真に笑っている人はほとんど写っていないそうです。
技術的に「笑った瞬間を撮る」みたいなことが難しかったことと、そもそも写真=笑顔みたいな文化が無かったからです。
写真=笑顔という風潮は、大正時代に創刊された雑誌「ニコニコ」の登場によって現れたものだそうですよ。
(これは"チコちゃん"(NHKの人気番組)でやってたよ!)
(てか雑誌の名前がニコニコて!今で言うananみたいなことでいいですか!?)

笑顔が良い理由がなんとなく分かったとは言え、写真に写るときに笑顔になるのってむずくないですか?
モデルやタレントじゃないんだから、カメラ向けられても笑えないよ…って話ですよね。
私もそうです。というか余談ですが、写真撮る側の人って撮られるの苦手な人多くないですか?苦手だから撮ってますみたいな。

さて、そんな「笑顔苦手」勢が多くいる中、私たちプロカメラマンはいかにして笑顔を引き出すのでしょうか…

後編へ続く!

それではまた次のnoteでお会いしましょう~。


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