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Nike×メタバース、ブランド企業のメタバースの可能性は?

メタバース参入を進める「Nike」

「オンライン上の仮想空間(メタバース)は普及する?」
そんな声もある中で、世界的なブランド企業の「Nike」は、積極的にメタバース参入を進めています。

ここ数ヶ月でも、商標保護したり、商品開発進めたり、独自のメタバース空間を開設したり、と。(スピーディーだ!)

ブランド企業にとって、メタバースはどんな可能性を秘めているのでしょうか?考えてみたいと思います。

Nikeが見据えるメタバースの可能性

Nikeのようなブランド企業にとって、メタバースが、ビジネス的な側面でどんな可能性があるのか、コレを考える上で参考になったのが、この記事。

大きく2つのことがあるのだ、と。

①実物サンプルつくらず、テストマーケティング

ここ数年で、メーカーやブランド企業が、クラウドファンディング(Makuakeとか)を活用して、小さくテストマーケティングしながら、共感者を募っていく事例が増えてきました。
(クラファン経由でヒット商品生まれたりも!)

これがメタバース上なら、もっとライトにできるのです。

ナイキは2021年12月、ファッションに特化したバーチャルスニーカー企業RTFKT(アーティファクト)を買収。小売部門にメタバース思考を取り入れ始めた。これによりナイキは、実物のスニーカーを製造するコストをかけることなく、サンプルを生産できるようになった。

バーチャルサンプルの実現で、同社はスニーカーのルックスを広く提供できるようになるため、損益計算書における販売コストは抑えられるだろう。エキサイティングな先進的思考であり、こうした傾向はまもなく加速していくだろう。
出典「forbes」

なるほど、メタバース上なら実物サンプルを作る必要すらないのです。広くユーザーの意見を募りながら、その反応を見て、モノづくりをしていくことが可能になるのです。

新しいモノづくり、テストマーケティングの形が生まれてきそうです。

②顧客とブランドとの密接なつながりを育む

ブランド企業にとって、自社商品を選んでもらうためにも、顧客のロイヤリティ、ファン度を高めることは重要なものです。

Nikeは、すでにオープンしている独自のメタバース空間「ナイキランド」を使って、顧客との「密接なつながり」づくりへのトライアルを始めているのです。

ナイキはナイキランドにおいて、ロブロックスと提携し、顧客にさらなるイノベーションと興奮をもたらす世界構築をおこなっている。

ロブロックスは、若者たちのためのオンライン体験プラットフォームの構築を目指すテクノロジー企業だ。ロブロックスのプラットフォームでは、ゲームのプログラミングをしたり、他のユーザーがつくったゲームをプレイしたりできる。

こうした試みはナイキにとって重要だ。すでに若者たちのあいだでナイキは人気ブランドだが、顧客とブランドのあいだにゲームを通じて楽しく密接なつながりを築くことができれば、関係をさらに強化できるからだ。同社は、実際の売上につながるメタバースを作ろうとしているのだ。
出典「forbes」

今、若者中心に、オンラインゲームの中で、多くの時間を過ごし、興奮したり、楽しんだり、コミュニケーションしたり、ということが活発に行われています。

そこにブランドも飛び込み、ゲームの体験がより楽しくなるアバター用のアイテム(スニーカー等)を提供するといった形で、顧客との接点、つながりを築こうとしているのです。

メタバース空間で過ごす人が増えてくれば、そこでどう接点をつくり、ブランドの好意度を上げていくかは、出てくる課題です。Nikeは先んじで、そのノウハウを貯めているように見えるのです。

Nikeを中心としたブランド企業が、今後どう対応していくのか?ウォッチしてきたいと思います。(たのしみだ!)

<追記>
メタバース関連の記事は、こちらのnoteにもあります!
もし、気になりましたら、どうぞ!

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