見出し画像

毒の話

徳山動物園でカエルを見た時の話です。

ケースの中に5匹くらいじっとして動かないので最初は本物とは思わなかったのですが、強烈な黄色い変えると赤いカエル・・・目立っていました。

説明を読んで初めて目の前にいる黄色いメタリックなカエルも本物で毒ガエルだと知りました。

5㎝くらいの大きさだったと思います。どのカエルもただ黄色・・・。

妹の黄色い車を思い出してしまいました。妹も毒妹なので。


へー、紫色のカエルもいるんだ、と思いましたが、pink frogとなっていました。
これらのカエル、全て毒のあるカエルです。

もう10年くらい前になりますか、山口県でボーイスカウト世界大会があったとき、通訳のボランティアをし、世界各国のスカウトに対応するために下関のフグのことやら様々なことを学びました。

で、その時に、フグは毒を含む食べていくうちに体内に毒をため込む、ということを知ったのですが、このカエルも同じらしいです。

現在ではフグ毒を蓄積させないために養殖試読のないフグも市場に出しているとかです。

その時学んだのは、フグよりもはるかに猛毒なカエルがいるということでした。こんなかわいいカエルではなかったのは確かです。

私の頭の中ではいぼガエルでした。

で、とにかくものすごい毒のカエルが…ということが頭に中にあったので、ある日の講義の中でたまたま毒の話が出た時、大学の化学の教授を相手に「先生のいうことは違う、間違っている、かえるが・・・」と言ってしまったのです。

化学の専門家を相手に私もよく言ったものだと思います。

先生は世界で一番猛毒の鉱物の話をしていて、動物が持っている毒の話ではなかったのです。

すぐに数回前に講義した分の資料だと言って毒についてのプリントをくれました。

動物なんかより鉱物の方がはるかに猛毒なものがある・・・ということでした。

何のために鉱物が毒を持っていなければならないのでしょうか?

どなたかご教授を!

刑事小説、探偵ものなどを呼んでいると、事件現場で甘いアーモンドの匂いがしてその人は青酸カリで殺害された、ということをほのめかしている、というようなくだりが出てきますが、教授によると、実際はそんなに強烈なにおいがするということはその死体のそばに近寄った人間はみな死んでしまう、ということでした。

カエルを見てから毒に興味がわき、そうそう我が家にも『毒の文化史』という本が積読になっていたぞ、と引っ張り出して読みました。

日本に比べて西洋で毒を扱う職業などの歴史が古く、また、発達したのも錬金術と関係があるのだそうです。

日本人はダイアモンドだなどなどと石を血ナマコになって探し始めた・・・という歴史はありませんものね。

ところで、英語では毒はpoison、toxic ですが、面白いのはノルウェー語です。giftと言います。

この言葉「結婚する」という意味もあるのです。

毒と結婚がどのあたりで交差してしまったのでしょうか?

もっとも、giftedと言えば、英語だって「毒」とも「億位なもの」とも関係なく、「才能がある」という意味もありますよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?