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お義母さんが作るコロッケ

お義母さんがコロッケを作るというので手伝ったことがありました。油で揚げませんでした?じゃあ、どんな風にして?想像つきますか?


以前、私がコロッケを作った時のもパン粉がなくて困りましたが(ノルウェーでの初めての失敗、と言うことで記事にしました)、お義母さんの台所にもパン粉なんてありませんでした。だいたい彼らはパン粉と言うものを知らないのかもしれません。

お義母さんの家には液体の油なんてものも一滴もなかったのです。オスロの私たちの家を訪問してくれた時には、私が保管していた油を見つけ、肉料理だったか何かに・・・の上に振りかけました。えぇ~?て感じでした!

ノルウェーでは揚げ物にはラードを使います。彼らの冷蔵庫にはその大きな塊が保存してあります。ドーナツはラードで揚げるんですよ。

お義母さんのころっけの作り方:
まずオーブントレーに魚を敷き詰め、その上にたっぷりのバターをゴロゴロおいて、その上に粉を振る。それを焼いて出来上がりです。振りかけた粉が色付いたら出来上がりと言うことです。イメージできますか?

ノルウェーの魚の家庭料理でコロッケと言うものは本当は定番でもないようです。一番一般的なのはゆでた白身の魚、タラなどに同じくゆでた野菜、キャベツ、カリフラワー、ニンジンなどなどをすべて大皿に一緒に入れて食卓に供します。別にあるのが、これまた大どんぶりに入ったゴロゴロのジャガイモ、そしてホワイトソースかバターソース、それに好みでパンなど、です。肉の時にはソースがブラウンソースにたいてい変わります。

この隣にたいていジャムものります

ルウェーの食卓ってシンプルだと思いません?ノルウェーの主婦って本当に楽だと思います。献立はいたって簡単、毎日こんな感じでそれでOKなんですから。ジャガイモもただ洗っただけで皮つきで食卓に供し、皆が欲しい分だけ皮をむいていただくのですから主婦は楽です。

一度、お義母さんのところに行った時、大きな魚、日本で言うところのお頭付きが丸ごと大皿で供されたのですが、皆に分ける前に骨をとってしまうのに大騒動でした。日本人だときれいの橋で食べながら骨は取り出す、と言うことになるのでしょうが、彼らにはそんな文化がないということが分かりました。テーブルの上に供された時には立派なおいしそうな魚だったのに食べる前にはつつかれた悲惨な姿になりました。

彼らは少々の骨でも口の中に入れてはいかん、と絶対的に思っているみたいです。で、我が家では、夫はイワシは食べません。青魚でもサンマとサバはおいしいと言います。特にノルウェーからやってきたサバがいいそうです。たぶん日本産よりもっと脂がのっているからだと思います。

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