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業務委託として仕事を受ける、全ての人に知ってほしいこと

「ハンズオン支援」を生業にして、1年が過ぎました

かれこれ1年ちょっとにわたり「スタートアップ・中小企業のビジネスドライバー」を標榜し、ハンズオン支援サービスを提供してきた。

▼ハンズオン支援とは
“hands on”=「実践」から転じ、コンサルタントが、クライアント企業の経営に直接参画すること。 https://www.antelope.co.jp/navigation/consul/word/kana6/word3.html
※一部省略のうえ引用

私たちの定義では「単にアドバイスをするだけではなく、クライアントに提案した施策を私たちが巻き取り、エクセキューション(実行段階)まで丸っとサポートする企業支援」としている。

このスタイルでこれまで20社以上の企業に入り込み、足元でも16社のクライアントを常時支援している。

個人の業務委託からスタートして2018年10月に法人化をした。ここまで走り抜ける中で見えてきたものは多くあり、「HANDSON-LOG」としてこれからちょっとずつ記録に残していきたい。


これから業務委託を始める人たちに知ってほしい「4つのルール」

ここ2-3年で、業務委託をやる人がさらに増えてきた。少し前まではエンジニア・デザイナー・ライターの特権であったリモートワークやパラレルワークという働き方が、BizDevやマーケターといった「成果物を可視化しにくい職種」にも広がっている印象だ。

私自身もまさしくその領域で支援をしているわけだが、「成果物を可視化しにくい」からこそ、案件が転がっていても安易には手を出してはいけない難しさがあると感じる。

実際、事故った話もよく耳にする。

そこで、私たちのチームが企業を支援をするにあたり大切にしている「4つのルール」を紹介したい。

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以下、一つずつ解説していく。

これから業務委託やパラレルワークに挑戦したいと考えている人はもちろん、そういう人材を活用したいと考える経営者の方にも参考にしてもらえると嬉しい。


▼ルール1:クライアントと対等に会話できないなら、手を出さない

あなたが業務委託として企業に関わるにあたり、単なる下請け作業員ではなく、大きな価値を提供できるパートナーになれるかどうかを決める最大のポイントがこれだ。

筋の良くない施策を実行しようとしている経営者に「それはやめた方が良い」と言えるかどうか。当然、経営者には経営者のロジック・思想があり、こちらには見えない色々な事情があるのかもしれない。

しかし、「向こうにも事情があるから...」と引いてしまっては、「下請け作業員」から抜け出すことは難しいだろう。あなたの経験・知識・スキルを最大限に回転させ、より良い方法を提案する。そうすると、経営者からも自然と内情を話してくれるようになる。「なるほど、そういう事情があるなら、この方法はどうですか?」という、より実現可能性の高い提案ができるようになる。

このサイクルを回すイメージがあなたに湧かないなら、その案件には手を出さないことだ。


▼ルール2:自分のスキルが足りない部分は素直に「できない」と伝える

業務委託で一番よく聞くトラブルが期待値の乖離だ。

案件を受注したいあまりに「なんでもできます!」と高らかに宣言して、その「なんでも」がことごとく経営者の期待・レベルに届かないことはかなり多くの企業で起こっている印象がある。

業務委託をこれから始めるのであれば「自分が苦手なこと、未経験なこと」を整理し、できないことはできない、とお伝えすること心がけると良い。

私の場合、B2Bの事業開発やデジマについては比較的経験があるが、たとえば人材業界のセールス経験はないし、SaaSのPR戦略を描いたこともない。

それでも、現在そういう未経験の業界・領域で支援をさせていただいているのは、「できないこと・未経験なこと」をクライアントに理解してもらったうえで、それでも私たちのチームが力になれる部分に期待してもらえているからだ。


▼ルール3:クライアントのチームに最大のリスペクトを持って接する

クライアントがあなたに仕事を頼む理由は、「社内の人材ではすぐに解決できないから」に尽きる。つまりあなたが支援を開始する時点で、その会社のその課題についてはほぼ手がつけられていない状態であることが多い。

ぐちゃぐちゃの体制やずさんな管理を目にして、あなたは呆然とするかもしれない。それでも忘れてはいけないのは「自分に依頼を出してくれるまでの間、その会社をリードし、支えてきた人たちがいた」ということだ。

上から目線でのアドバイスをせず、寄り添い共に走ることで、チームに受け入れられてはじめて、あなたは価値を発揮できる。


▼ルール4:目先のお金稼ぎではなく「クライアントの成長」を目的に据える

当然だが、業務委託の報酬原資はクライアントの売上から生まれる。別の言い方をするなら、クライアントの事業が成長しない限り、あなたのシゴトが続くことはない。

たまに「俺の時間単価はX万円だ」とか、「月に1回のmtgでXX万円もらっている」という時給マウンティングをする人がいるが本当に気持ち悪いからやめた方が良い。

むしろ、あなたが関わったことでクライアントがどれだけ伸びたか。どれだけ多くの価値を届けたかを高らかに掲げられると最高だ。


一つのクライアントと長く関わり続けることで見える世界・できることが増えてくる

業務委託という働き方は、クライアントを取っ替え引っ替えするのではなく、一度関わり始めたクライアントと長く付き合う方が絶対に良い。

信頼関係が生まれ、より事業・組織への理解が深まり、難度の高いプロジェクトに関われるようになると、自分自身が成長できる。

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まずは4つのルールを守ること。そして上図のサイクルに入ることができれば、あなたにとっても企業にとっても最高の状態と言えるだろう。

実際に私たちのチームでも、半年〜1年ほどの期間をかけ、このような形で支援内容を発展させている。

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クライアントとの信頼関係と相互理解をさらに深め、私たち自身の引き出しも拡がるようなハンズオン支援をこれからも届けていきたい。

以上

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毎月1社ずつくらいは新しくご支援先を広げているので、もし興味ある方は気軽にDMください。


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