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んなわけない
思いがけず、とても驚いたことがある。
先日投稿したこちらの記事、私の想像以上にアクセス数も多く、またスキもたくさんついている。
半分が冗談だし、内容もあまり一般ウケするものではない、そこそこニッチなものだから、これが他の記事以上に読まれていることもそれなりに驚きなのだが、もっと驚かされたことがある。
かなりの人数から「おめでとう!」という連絡をもらったのだ。
最初にその連絡をもらった時、何のことをいっているのか全く理解ができなかったが、それがNIKEとçanomaが本当にコラボレーションをしてプロダクトを出したことについてだと(それは彼ら彼女らの“思い込み”なのだが)しばらくして気がついた。
もちろん、記事を読んでもらえれば、これはコラボレーションではなく、「NIKE by you」というスニーカーをカスタマイズできるサービスで私が勝手に作っただけ、ということがすぐにわかる。
連絡をくれた人は、記事の最後まで目を通さずに、見出しの言葉を読んで喜んでくれたのだろう。念の為書いておくと、「記事をちゃんと読んでくれないなんて、失礼しちゃうわ!」という気持ちは私には一切ない。毎度そこそこの分量を書いているので、読む側にとってもそれなりに負担になっているはずだから、気がついた時に読んでもらえれば私としては嬉しい。
私が驚いた理由は、NIKEとçanomaのコラボレーションを、結構な数の人が“真に受けた”からだ。
んなわけないじゃん…
あんなに歴史のある立派なブランドと、弱小ニッチフレグランスブランドが、どうやったらコラボレーションなどできるのだろう。きっとNIKE社で働いている社員の中でçanomaを知っている人すら皆無であるはずだ。
だから私は、先の記事を、どこか海外の国のテレビ局が「ペンギンが空を飛びました!」といいながらCGで作った映像をキャッキャとエイプリルフールに流すのと同じテンションで書いた。エイプリルフールではないけど、さすがにこんな大ボラ、信じる人なんていないだろう…私はそう考えたのだ。
それが、信じてしまう人があんなにいたなんて、思いがけないことだった。
なぜあんな見え見えのフェイクニュースを信じる人が続出したのだろうか。
私の書きぶりがそれだけうまかったのだろうか。ダテに4年以上毎日投稿していない、ということだとすると、それはそれで私としては嬉しい限り。
ただ、残念ながら多分そうではない。この記事が特別よく書けているわけでもないし、私はこんなあからさまな嘘を信じさせる文章力を持ち得ていない。
思うに、「ブランド」というものへの認識の乖離からきているのだ。一般人は、「ブランド」と名のつくものは、たとえそれがどんなに小さくても、実態以上に立派なものに感じられるのだろう。私に連絡をしてきた人たちは、きっとçanomaが「ブランド」であるがゆえに、たいそうなものに見えているのだ。
もちろん、現実はそんなことはない。米粒みたいに小さなブランドから世界を席巻する大きなブランドまで、様々存在している。もちろんçanomaは前者である。いつか後者になりたいとは思っているが。
ここ最近、あれこれありかなりの忙しさだった。今日祝日の月曜も、福島出張から午前中に帰ってきて、午後はやらなければならない作業がたくさんあったのだが、蓄積していた疲労と睡眠不足のために気づいたら6時間ほど寝てしまっていた。そのため夜中3時まで仕事をする羽目になった。それも、非効率な仕事の仕方だと自分ではよくわかっているのだけれども、今日に関してはどうにもならなかった。
なんだか、ひどく落ち込んでしまった。
このNIKEのコラボスニーカーに関するフェイクニュースの一件で、改めてブランドを作って運営するということの外からの評価を感じることができた。期待されているんだなぁ、と思った。
大変なことはたくさんあるけど、まずは目の前のことをひとつずつこなしながら、ゆっくりと前に進もう。その先にもしかしたら、本当にNIKEとのコラボレーションも、あるかもしれないのだから。
本当に、あったらいいな、NIKEとçanomaのコラボレーション…
さて、頑張ろう。
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