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分包の効果、そして国語の問題

仙台三越で開催中の「サロンドパルファン2024」は今日を含めて残すところあと2日となった。10月の新宿伊勢丹からはじまり、名古屋、京都ときての仙台で終わりを迎える今年の「サロンドパルファン」。長かったような短かったような、大変なこともあったけどとても楽しかった1ヶ月半が、明日で終了する。

なんだかちょっぴり切ない。


平日の今日は土日ほどの盛り上がりは見せなかったものの、çanomaとしては新しい購買の流れがあった。

今まで販売に苦戦していたシャンプー・トリートメントがかなりの数売れたのだ。

買ってくださったお客さんのほとんどが、今年9月から販売している10mLずつの分包で一度試し、気に入った上での購入だった。

「使ってみたらすごくよかったから」

という言葉を何度もいただいた。

店頭で試せないので販売は難しいが、いい商品なので大切にしたかった。だから商品の本質から離れた下手なプロモーションは絶対に避けたかったのだ。とにかく、どういう形でか試してもらうということが重要だと考えた。

私自身出張が多く、その際のアメニティで一番不満に思うのがシャンプー、トリートメントだったこともあり、小さいボトルでトラベルセットを作ることも検討はしたが、価格の割にいいものにならないという問題をどうしても解決することができなかった。それが分包にすると、サイズが小さいので出張や旅行の際に手軽に持ち運べるという利点がある上に、興味を持ってくれた人が気軽に試せる価格にもなる。製造ロットはどうしても大きくなってしまうが、それでも価値のある施策だと思って作ってみたのがこの分包だった。

今日は思いがけずこの分包の効果を目の当たりにすることができた。まだまだçanomaのシャンプー、トリートメントのよさを多くの人に知ってもらうには時間がかかりそうだが、その小さな一歩にはなったと思う。

興味のある方は以下からも購入できるので、ぜひご検討ください。


ところで、問題。

山手線の内側に、ミスタードーナツが何店舗あるか、あなたはご存知だろうか。

答えは、5店舗。「新宿靖国通り」「アトレ信濃町」「池袋サンシャイン通り」「千駄木」そして「高田馬場戸山口」だ。そしてこれは、「問題」の回答ではない。

意外と少ないと思わないだろうか。私は少ないと思う。もっと増やすべきだと思料する。

仙台三越の素晴らしさは、都内では希少性の高いミスタードーナツがその目と鼻の先にあるところ。当然、朝と午後の休憩の際は必ず立ち寄っているし、仙台三越の「サロンドパルファン」の担当者たちは私が夕方あたりにミスタードーナツに駆け込んでいくことをよく知っている。


今日も夕方に“ミスドチャンス”が訪れた。誰かしらにミスタードーナツに行くことを報告してから売り場を離れたかったが、近くにはあまり話したことのない販売応援の方しかいなかった。仕方なくその方に、

「すみません、私、どうしてもミスドでドーナツ食べたいので、少し抜けます」

と告げた。さぞかし驚いただろう。はじめて話す髭面のおじさんが、ミスドに行くことをわざわざ報告してきたのだ。

映画『ショーシャンクの空に』でモーガン・フリーマン演じるレッドが長い刑期を終えスーパーで仕事をしている際、「トイレに行ってきます」と刑務所生活での習慣からわざわざ許可を求めてしまうシーンを思い出した。なんだか恥ずかしいことをしてしまったような気がした。


すらりと背の高い女性だった。

「どうぞどうぞ、ごゆっくり」

彼女は驚きは微塵も見せず、にこやかにそう返してくれた。


ミスタードーナツでは「ポン・デ・ザクショコラ」で“キマった”。今回の仙台出張ではこのドーナツに“お熱”だ。

最高の“ドーナツチャンス”を終え店頭に戻った私が店頭に戻ると、

「ミスドですか?」

と私の“ドーナツチャンス”の存在を知っている「サロンドパルファン」担当の可愛らしい女性社員さんに声をかけられた。私は満面の笑みと共に、「はい、そうです」と元気よく返した。

ちょうどそこに、先ほどのすらりとした販売応援の方も来た。彼女は私に、

「ドーナツはいくつ食べましたか?」

と尋ねた。

「もちろんひとつです」

と回答すると、

「ドーナツって、ついつい何個か食べたくなりません?」

という質問がきた。

少し考えた。そして、

「それぞれのドーナツにしっかり向き合いたいので、“ドーナツチャンス”においてはひとつのドーナツしか注文しません。今日は『ポン・デ・ザクショコラ』で“キメて”きました。素晴らしかったです。あ、でも今朝も行きましたよ。もちろんその際も頼んだドーナツはひとつです。今朝は『チョコファッション』でした。そちらも最高でした」

と捲し立てた。

横で聞いていた「サロンドパルファン」担当の女性は、笑いながら、

「渡辺さん今日一可愛い!」

と口にした。


爆笑されながら「可愛い」といわれた、36歳独身髭面男性の気持ちを、100字以内で簡潔に述べよ。


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