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四川山椒の不吉な予感

不吉な予感は朝からすでにあった。

前回のnoteで書いた通り、日本到着の翌日は時差ボケのせいで朝3時半に目が覚めた。諦めて布団から抜け出し、noteを執筆することにした。

時差ボケによる早い時間の目覚めの、あのパッチリと目は覚めているのに頭のどこかがぼんやりしている感覚を引きずりながら、私はダラダラとキーボードを叩いた。

起き抜けからひどく空腹だった。昨晩中途半端に夕食を食べてしまったからだろう。前日はスーパーに行く時間がなく、食材は何もない。コンビニまで足を運ばなければならないがめんどくさい。そんな思いを抱えながら、私は引き続きパソコンと向き合っていた。

諦めて5時ごろにコンビニに行くことにした。明るくなり始めた空からは雨粒が滴り落ちていた。


朝のコンビニでよく購入するものはカレーかチキンカツサンドである。私は朝からガッツリいけるタイプなのだ。

ただ、その朝はふと目に入った『麻辣香る麻婆丼』に手が伸びた。中華料理屋でも積極的に麻婆豆腐を頼むことがほとんどない私にしては珍しかった。

左手に傘、右手に麻婆丼で帰りながら、私はふと、以前時差ボケの朝に好んで冷凍の汁なし担々麺を食べていたことを思い出した。麻婆丼と汁なし担々麺…どちらも四川山椒がピリリと薫る炭水化物…

私は今、時差ボケゆえに四川山椒を求めているのではないか…そんな考えが頭をよぎる。


その日は朝9時半に友人宅を訪れた後、夕方まであちこちで買い物をし、夜は近所のお気に入りの寿司屋に行った。その間も眠気を伴ったぼんやりとした頭の重さはずっと付き纏っていた。とにかく一刻も早く寝たかった。

そんなわけで、夜は珍しく寝落ちしてしまった。寝る準備をする前に布団を敷いてしまったのが悪手だった。お風呂にも入らず、歯磨きもせず、私は気がついたら眠りこけてしまっていた。10時半くらいのことだと思う。どういうわけか、電気は消していたのだが、電気を切った記憶はない。不思議だ。


目が覚めた。真っ暗だった。嫌な予感がした。

2時半だった。

とりあえずトイレに行き、歯磨きをした。もう少し寝ようと思ったが残念ながら眠りの世界には呼び戻されなかった。諦めて起床し、noteの記事を加筆修正した後にアップした。前回のnoteの投稿時刻を見ていただきたい。3時少し前になっているのは、以前のように遅くまで書けずに絞り出して書いた結果ではなくて、時差ボケによる変な時間での起床によるものだ。

ノンアルコールビールを飲みながら、京都土産にもらった山椒味のおかきをぽりぽりと食べながら、私はこの記事を執筆した。今は朝4時を少し回ったところ。外はまだ暗い。あと15分ほどで日の出なので、外に出ると少しだけ明るくなり始めた印象を受けるが、それでも分厚い雲に覆われた空が朝がくるのを遮っている。


このまま朝なんて来なければいいのに…そんなことを思いながら、私はノンアルコールビールの最後の一滴を飲み干す。

6月は忙しい。ポップアップ2回、出張2回、展示会への参加、もしかしたら後半はもう一度ヨーロッパ出張が入るかもしれない。もちろん、それ以外にも細々したミーティングや作業がたくさんある。

正直、少し憂鬱になっていた。そこにこの強烈な時差ボケだ。さて、私はうまくこの6月を乗り越えることができるだろうか。不安でならない。


まぁ、いいさ。きっとなんとかなるだろう。今までもハードスケジュールをどうにかこうにか潜り抜けることができたのだから。体調には注意しながら、とにかくこの6月をしっかりと駆け抜けよう。


梅雨時で天気も悪いし、気温もこれから上がっていくので、皆様におかれましても何卒ご自愛くださいませ。


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