「サロンドパルファン2024」キャラバン、はじまるよー!
明日から名古屋三越での「サロンドパルファン2024」がスタートする。
これから12月上旬までの1ヶ月ちょっとの間、名古屋、京都、仙台の3都市で開催予定だ。
以下が各イベントスケジュールと私の在店日になる。
向こう1ヶ月ちょっとはそんなわけで移動続きの予定だ。昨年もこんな感じだったので、慣れたものではあるのだが。
「いつまで自分が店頭に立てるのだろう」とふと思うこともありながら、そんな時はいつも「いつまでも自分が店頭に立つのだろう」と思い直す。店頭でお客さんに香りを紹介してはじめて、私の思う“çanoma”が完結するように感じているのだ。それくらい私にとって、店頭は大切な場所だ。いつか仕事は、香り制作と店頭だけに絞りたいとさえ感じているほどに、私にとって接客は重さを帯びている。他のこと、例えばマーケティングやブランディングには、いっさい興味がない。そういったことは他の誰かがいいようにやってくれればいい、と常々思っている。もし私が香り制作と接客だけに仕事を絞れる環境が他の人によって作られるのならば、ブランド名をも好きに変えてもらっていいとさえ、私は考えている。
昨年も今年と同様に名古屋、京都、仙台で「サロンドパルファン」が開催された。昨年の地方の「サロンドパルファン」においては、伊勢丹新宿店にも足を運んだもののお目当てのブランドをゆっくり見ることができなかった人もちらほら遠征しに来ていた。
今回も、その地方の人だけでなく、東京からの遠征組が来てくれるのだろうか。いずれにしても、新宿伊勢丹よりかは少しゆったりとした接客ができると思うので、お近くの方もそうでない方も、ぜひお待ちしています。
ブランドとして、お金も時間も労力もかかる地方のポップアップに性懲りも無く行き続ける理由は、正直自分でもよくわからない。ただ、そこにはçanomaにとってというより、私にとってとても重要な何かがあるような気がしている。「それが巡り巡ってブランディングになる」とか「地方こそ今面白い」といったような“それっぽい”理由を書き連ねてお茶を濁した説明をすることはできるかもしれないが、そういったものはなんだかしっくりこない。その理由は、もっと私の根源的な欲求に紐づいているような印象があるのだ。
地方の店頭でのやり取りというのは、知らない場所でカウンターのバーや居酒屋に行った際に突然はじまる会話に近いものがあるように思う。
お互いにあまり踏み込みすぎず、ただこの一期一会だからこそポロリとでる一言があったりもする。そこに思いがけない発見があったり、深く心を打たれたり。そして旅が終わって振り返ると、その会話こそが一番の思い出になっているのだ。
私は心のどこかで、そういう出会いを求めているのかもしれない。ポップアップという一時的な場所でこその、小説よりも奇な出来事が待っているのだ。
今私は家に向かう深夜のタクシーの中でこの記事を書いている。私が咳き込んだら、タクシーの運転手が飴玉を差し出してくれた。急に寒くなった雨の東京で、タクシーのシートとその気持ちがあたたかかった。
そんなあたたかさを、私は店頭でしばしば感じる。それを求めて彷徨い歩いているのかもしれない。
私は接客のプロではないので、必ずしも上手に対応できないかもしれない。ただ、目の前のお客さんの香水選びの役に、少しでも立てればいいな、といつも思いながら話している。他人にあまり興味がない私でありながらも、その気持ちに関しては本当だ。
この1ヶ月は間違いなく大変になるが、きっと素敵な出会いもあるはず。今から楽しみ。
ということで、ぜひ来てね。明日からの名古屋も、待ってます。
【çanoma公式web】
【çanoma Instagram】
@canoma_parfum
#サノマ
#香水
#フレグランス
#ニッチフレグランス
#canoma
#canoma_parfum
#パリ
#フランス