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応為の逸話

パリに戻ってきて、うまくnoteの記事が書けないでいる。

日本にいた時以上に時間がかかる。

なぜだろう…


理由として1つ考えられるのは、クリエーションに取り組んでいるため、脳の嗅覚に関する部分が活発になっていて、それにより言語に関する部分が押しやられている、ということなのだが、どうだろう。そういうことはありうるのだろうか。


いずれにしても、香水作りの難しさを改めて感じている。

目下3本の香水に取り組んでいる。どれも新しさのある面白い香りなのだが、さてどうやって完成に持っていこうか…と頭を抱えている。

楽しさもあるが、それと同じくらい、またはそれ以上に苦しさもある。

前回1年かけて4本の香水に取り組んだことで、香水作りの「いろは」はわかっているはずなのに、いざ新しいクリエーションに取り組むと、ずぶの素人のような気持ちになってしまう。


そんな中、葛飾北斎の娘であり絵師でもある葛飾応為の逸話を思い出した。

こんな話である。

露木(葛飾北斎の弟子)が「先生に入門して長く画を書いているが、まだうまく描けない」と嘆いていると、応為が笑って「おやじなんて子供の時から80幾つになるまで毎日描いているけれど、この前なんか腕組みしたかと思うと、猫一匹すら描けねえと、涙ながして嘆いてるんだ。何事も自分が及ばないといやになる時が上達する時なんだ」と言い、そばで聞いていた北斎も「まったくその通り、まったくその通り」と賛同したという。

Wikipedia『葛飾応為

もしかしたら、私も今まさに、上達している時なのかもしれない。

応為に背中を押してもらった気持ちになって、残り少ないパリ滞在、しっかりクリエーションに向き合おうと思う。


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