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【質問力】時に、質問の仕方で人生が変わる。質問の仕方で話す時間が増える!!


こんにちは!大学生だけど、大学生じゃないYutaです。

この本書は、
・人間関係がうまくいかない
・売り上げを上げることができない
・人付き合いが悪い
・仲良くなる方法がわからない

というお悩みを抱えてらっしゃる方に向けて、解説していきます。
あっ!解説はさすがに堅苦しいですね(笑)
あたかもあなたが主人公かのような文章になっております。

忘れる前にお伝えしますが、この記事をすべて読んだからといって確実にあなたの悩みが解決できる保証はありません。
ただ、今の時代、「質問」という能力を向上させることで今後あらゆる人間関係において大きな影響を及ぼすことを体験して欲しいためこの文章を書きました。

そして、この記事は
「会話の誘導をすることで自分が知りたいあらゆる人の情報を聞きだすことができ、人間関係をよくしたい」って人に向けて書いています。

加えて、読んでいく中でお伝えしておきたいのですがこの記事は
プロの心理学者や対人関係のスペシャリストの方が専門用語ばかりで難しい内容をつらつらと。。。というよりは

これから、対人関係を良好にしたいという人に向けて、質問力と僕が行った実際の成功事例をかみ砕いて``あたかもあなた自身が体験している文章‘‘になっております。

これを、読んでいる方がすこしでも対人関係が良くなるようにお手伝いができればと思っております。

追記:この文章は、あとに行くほど有効性が高いものになっております。そのため、文章の読みはじめてすぐ読みやめてしまう人はメチャクチャ損になるような文章になっております。
読む時間がないって思ってるそこのあなた、電車での通勤時間やお風呂に入っている時でもスマホ一つで読めるのでぜひ読んで下さい。
あなたの読む時間は無駄にはなりません​

✔本記事のテーマ

「質問力」を身に着ければ、人生が楽しくなる

メンタリストdaigoさんのように、人が考えてることがわかるようになり人生が変わります。

これらの体験や知識は、僕がまだ3年以上の月日をかけて出会った人、みてきた人に基づいて書いてます。そこで、体験して学んだことの内容に加え、実際に僕が行っている質問の仕方を盛り込んでいます。

あなたにこの記事の内容がインプットされた時、その価値は正直計り知れないほどでしょう。

✔本書を執筆した理由

僕が本書を執筆する理由は3つあります。

1、質問に秘められた力を多くの人に伝えたい2、僕が高額なお金をかけて体験し学んだ内容をアウトプットすることでさらに自分の実力として見につけたい。
3、このnoteの売り上げをもとに自分のコンテンツ制作を加速させたい

という理由で執筆しました。

本書に偽りは一切ございません。本を購入してお読みいただいた方のスキルアップに確実につながる内容になっている自身があります。

さて、長い前置きはこの辺にしておきましょう、

**〈はじめに〉
**

今回、あなたに身に付けてもらうスキルは
✔︎職場でのコミュニケーション
✔︎顧客との対応などビジネス
✔︎恋愛やあらゆる人間関係の構築
その手助けをしてくれます。

そして、そのスキルとは「質問力」です。
一般的に、質問というのは
「自分が知らないことを相手に教えてもらう」
という意味で使っていると思います。

しかし、本文ではそれだけに収まりません。

質問によって「他人を説得」したり
自分に対して質問することで
「自分を変えていく」ことも
可能であることを話していきます。

唐突ですが、次の質問に答えてください。

「なぜ、確実に成功する方法を取る人が少ないのか?知っていますか?」

答えは出ましたか?

この質問は、あなたに”ある方向”で
考えていただくために細工を施しています。

どういう方向かというと…

「確実に成功する方法を取る人は”なんで”少ないんだろう?」という方向です。

実際、あなたもそう考えませんでしたか?

でも、よく考えてみると…
そもそも確実に成功する方法
というのはあるのでしょうか?

言われて気づいた方も多いと思いますが
「確実に成功する方法などない」と
考えた人は少ないのではないのでしょうか?

このような質問を「誘導質問」と言います。

表向きには質問の形式を取っていますが
その質問の前提として
人の思考を方向づける内容を入れておき
質問された人の思考の方向性をコントロールするというテクニックです。

まず「ご存じですか?」の質問なので
答えは、「知っている」or「知らない」
ということになります。

ここで「知っている」と答えれば
「確実に成功する方法はあるけど、その方法を採用している人が少ない理由を知っている」
という意味になります。

逆に「知らない」と答えれば
「確実に成功する方法はあるけど、その方法を採用している人が少ない理由を知らない」
という意味になるでしょう。

結局、どちらを答えようとも
”確実に成功する方法があること”を
なんとなく認めているんです。

なぜ、このように
思考が方向づけられてしまったのか?

それについては、このシリーズを読み終えた頃に完全に理解することができるでしょう。

このシリーズは、メンター(助言者)が
主人公に教えを授けるというストーリーで
主人公が質問力を身に付け
成長していくという物語です。

〈営業部の落ちこぼれ〉

「505番一つください」
「、、、?」
「505番です」
「505番ですね、こちらでよろしいですか?」
「はい」
「お会計は692円になります」

声質のせいなのか。単純に声が小さいのか。
僕の声は聞こえづらいらしい。
二回も同じことを言うのはストレスな上に
聞き返す相手にも不快感を与えてしまう。

そのため、人と話すどころか
声を発すること自体あまり好きではない。

そんな僕は、ある会社の営業部に所属している。
人付き合いが苦手なのに
なんで営業部に入ったのだろう。
そのことばかり考えている。

思い返してみれば、学生時代の僕は
就職に関して無頓着だった。
そこそこの大学に入って
条件のいい会社に入社できれば
それでいいと思っていた。

どこに就職しても自分はうまくやれると
社会を甘く見ていたのだ。
学生時代の成績は常にトップ10%で
プライドだけは高かった僕は
そう考えてしまっていた。

ところが
社会は自分が思い描いた通りにいくほど
甘くはなかった。

会社に入って数カ月が経った
24歳の頃に言われたのは
数々の失望の言葉だった。

「優秀な新人が入ってきたと思ったんだけど」
「勉強だけできてもダメなんだよ」

そんな僕の会社での成績は
下から数えた方が早い方だった。
だから、何を言われても
自分は否定することができなかったのだ。

それでもプライドの高かった僕は
意地でも成績トップを取って
いつも見下げてくる同僚や上司を見返すために
闘志を燃やしていた。

しかし、それから2年が経った自分は
未だに”落ちこぼれ”だった。

同期の中で成績は一番低かった。
新入社員に教えられることは基本的なことだけで
アドバイスなんて授けることが出来ない。

その時には
かろうじて残っていたプライドも失っていた。

「自分は何してもダメな人間なんだ」

誰もいない月5万のアパートに帰っては
コンビニで買ったハイボールを口にして
そう考えていた。

〈物静かなバーでの出会い〉
夜が短くなり始めた八月初旬。
仕事終わりのサラリーマンで賑やかな駅前。
僕は会社の同僚三人に飲みに誘われ
行きつけの居酒屋に入ったが
その日は気分が優れなかった。

友「今日もお疲れ様!乾杯!」
全「乾杯!」
友「この半年もよく頑張ったよ~」
 「青山はどうだった?」
自「俺は全然だよ」

悪気はないだろうが
分かり切った答えを聞いてくるのは腹が立つ。
酒もいつも一人で飲んでいるのと同じ味がする。

自「みんなどうなの?」
友「最近は上司にも期待されててさ。デカい案件をもらっちまったよ」


みんな上司の愚痴をこぼしたり
自慢話をしたりしていた。
しかし、聞いていないから内容は
何も覚えちゃいない。

楽しいそうに飲んでいる同僚を
しばらく横目で見ていたが
腹が立ってきたのか、虚しくなったのか
帰りたくなった。

自「あ、そういえば、上司に頼まれてた仕事が残ってたな」
友「また上司に叱られんぞ」
友「もう9時回ってるぞ。早くしないと!」

彼らは笑いながら
嘘をついた僕を見送ってくれた。

根はいい奴らだ。あっさり帰してくれたのは
きっと僕の気分が悪いことを
察してくれてたのかもしれない。

今日は静かな所で一人飲みたい気分だった。
少し気分を変えて
いつもとは違う所に行こう。
そう思い、いい感じの店を選んで入った。

「いらっしゃいませ」
「シーバスのロックで」
「かしこまりました」

やけに静かな店内の中で
少しばかり緊張していたのか
周りが気になり見渡した。

するとつ3つ離れた隣の席で
一人飲んでいる男性に目が留まった。
高級そうなスーツに身を包み
黒縁のメガネが良く似合っている。

歳は30代前半ほどだろうか。
高身長で細身な彼は、まさにインテリ系であり
見た目から仕事ができそうな男性だった。

どこかで見覚えがある顔だと思っていたら
僕が入社1年目の時に
短期間のみ営業部にいた榊原さんだと気づいた。

そんなに話したことがあるわけではなかったが
入社1年目の僕を着遣ってくれた記憶がある。
仕事もできて、部下に優しい
人望もある理想的な上司だった。

自分が社会に入って初めて
憧れを抱いた人だ。

そして、憧れの人を前にしたからだろうか。
酒が回ってきていたのだろうか。
さっきまで感じていた緊張は忘れ
彼の下へ向かい、話しかけていた。

自「すみません。榊原さんですよね?」
榊「そうだけど、君は?」
自「○○会社の営業部で務めている青山です!二年前に短い期間でしたが、榊原さんにお世話になっていました!」
榊「あっ、あのときの青山君か。久しぶりだね。君が良ければ一緒に飲む?」
自「はい!失礼します。」

一瞬興奮した感情を抑え込むように
落ち着いて席に着いた。

榊「こんなオシャレなバーで一人で飲むなんて渋いね」
自「いえ、さっきまで同僚と飲んでたんですけど、気分が乗らなくて一人で飲みに来たんですよ」
榊「それで偶然、僕と出会ったわけだね。可愛い後輩と飲めて嬉しいよ」

彼は嬉しそうな顔をしながら続けた。

榊「それより、仲間と飲むお酒もおいしいのに、どうして気分が乗らなかったんだ?」
自「それは、みんな順調なのに、僕だけ仕事がうまくいってなくて、、、」
榊「なるほど。確かに自慢話とか聞かされたら、逃げ出したくもなるよね。ところで、仕事がうまくいってないって言ってたけど、どうしたの?」

僕は、榊原さんの質問に答え続けた。
自分の今の気持ち、同僚に対する感情まで話してしまった。
そして、自分が榊原さんの話を何一つ聞けていないことに気づいた。

自「すみません。いつの間にか自分の話ばかりしていました。」
榊「ううん。君の話は興味深かったよ。若いころの自分を見ているようでね」

あんなに仕事ができて、人望もあるこの人が、自分と同じだなんて。

自「そんなことないです。本当に落ちこぼれなんですよ。榊原さんのように成功者には絶対なれません。それより、榊原さんに聞きたいことがあったのに、なんで自分の話ばかりしてしまったのか…」
榊「それは、僕が君に話してほしくて、話を引き出すような質問を僕がしたからだよ。君が僕のことを成功者だというのなら、そこに、そうなるためのカギがあるんじゃないかな。僕にも憧れた人がいたよ。その人から質問力とでもいうべき力を教えてもらってから、自分を変え、人生を変えることができたんだよ」

質問で人生を変えることができる?
ただの質問だけで?
それだけで榊原さんのようになれるのか?

半ば人生を諦めかけていたが
完全には捨てきれていなかった。
失っていたはずのプライドが僕の背中を押した。

自「その質問力というのを、僕に教えていただけませんか?」
榊「ここまで話したんだ。もちろんその気はあったよ。だけど今日はもう遅いし、君も酔っている状態だ。そのことについては、また話そう」

彼はそう言って、名前と電話番号が書いてある名刺を僕に渡してくれた。

榊「今日は君と話せてよかった。連絡待ってるよ」


〈人生を変えられると本気で思ってる?〉


8月の強い日差しが射し込む朝。
二日酔いを覚ますためにコーヒーを飲んだ。
やっと脳は正常に働き、思い出したかのように
名刺を取り出した。

早く榊原さんと話がしたい。
その一心でスマホに手を伸ばし、電話を掛けた。

榊「もしもし。榊原です」
自「おはようございます。青山です。先日はありがとうございました」
榊「昨日の今日で電話を掛けるなんて、せっかちだね」
自「すみません」
榊「いや、その方が都合がいいよ。ちょうど今日、空いている時間があるんだ。夕方の5時に駅前のカフェで待ち合わせるのはどうかな?」
自「はい!お願いします!」

外気は夕方でも、8月の猛暑に見舞われていた。
はやる気持ちが歩く速度を徐々に上げば
待ち合わせ場所であるカフェには
予定より15分早く着いてしまった。

カフェの外見は淡い黒色で
店内はとても落ち着いた雰囲気だ。

榊「お待たせ」
自「榊原さん、何を飲まれますか?」
榊「じゃあ、アイスコーヒーで」
自「すいません。アイスコーヒーを二つお願いします」

緊張からか喉が渇いていたのに
中々コーヒーに手が伸びなかった。

榊「それじゃあ、本題に入ろうか。まず君に一つ言っておくべきことがある」
自「なんでしょう?」
榊「時間は人生において、最も大切な資源だ。だから無駄な時間を過ごすことは避けたい」

僕は優しい印象の榊原さんが、急に威圧的になり
驚いて、何も話せなかった。
僕に避ける時間は無駄だと言いたいのか。
甘すぎる話だ思ったんだ。

榊「何か勘違いさせてしまったかな?僕が言いたいのは、この時間を無駄な時間にしないように欲しいってことだよ。つまり、君が途中でやめてしまうような覚悟であれば、教える時間は無駄になる。つまり、君がどれだけ本気なのかを知りたいんだ」

なんだ。そういうことか。
僕は本気に決まってる。
榊原さんのようになれるんだから。

自「そういうことですか。僕は本気ですよ。途中で投げ出したりもしません」
榊「口でなら何とでもいえるよね。じゃあ何を犠牲にしてでも変わりたいって思ってる?例えば、君の趣味であったり、日々の楽しみ、睡眠時間とかね?」

僕は即答することができなかった。
様々な考えが脳裏をよぎる。
やっぱり成功者を目指すってことは
相当大変なことなんだろう。

最後までやり遂げることができるだろうか?
そもそも自分が質問力を学んだだけで
成功者になれる確証はないんじゃないか?
自分に才能がなかったら?
榊原さんに迷惑をかけるだけじゃないのか?

答えに詰まった僕の顔を見て、彼は言った。
榊「君は口では『本気です』とか『変わりたい』とか言っているけど、本当は今のまま変化を求めずに生きてもいいと思ってない?それか本気で変われると思っていないんじゃない?君が本当の意味で本気になれない以上、僕の時間を使うわけにはいかないな。俺の時間も無限にある訳じゃないんだから...」

図星だった。
その辛らつな言葉が僕の胸に深く刺さった。
僕は落ち込みながら時間を作ってくれた
お礼を伝え、カフェを後にした。

その後、こっちから連絡をすることもなく
彼から連絡が来ることも無かった。

〈忘れていた思いと決意〉

本格的に夏の暑さが続く八月中旬。
会社は五日間ほどのお盆休暇に入り
実家に帰省した。

久しぶりに会えてうれしかったが
仕事の話はあまりしたくなかった。
実家なのに本当に居心地が悪い。
親はあまり聞いてこないが
親戚はそうはいかない。

叔父「仕事はどうだ!うまくやっとるか?」
叔母「昔から賢い子だからうまくやっとるに決まってるじゃない」
自「いえ、会社に揉まれる日々ですよ」

苦笑しながらそう言った。
親戚の中で、大学に進学してるのは自分だけで
しかも名前の知った大学ということもあって
みんなに期待されていた。

蓋を開けてみれば、全然うまくいってなくて
会社内で馬鹿にされているなんて言ったら
きっとがっかりするに違いない。

世間話が終わり、親戚一同で
4年前に死去した祖母の墓参りに向かった。
祖母は家族みんなに優しかった。
僕は初めての孫だったので
特にかわいがられた気がする。

困ったことがあればすぐ助けになってくれ
誰よりも僕のことを着遣ってくれていた。
一回こんな質問をしたことがある。

自「なんでそんなに良くしてくれるの?」
際限なく優してくれたからこそ気になった。

婆「おばあちゃんの元気がなくなったときは、
あんたに面倒をみてもらうからよ」

まだ高校生だった僕は
「なんか予想してた解答と違ったな」
と思ってしまった。

祖母が亡くなった今、その言葉が心をえぐる。
まだ何も返せれてない。
大学を出て、家族を支えれるくらい
経済的な余裕をもって
お返しをしてあげたかった。

何も考えずに大学に進学したし、就職もしたけど
その思いだけはあったことを
社会人3年目で思い出した。

その日の夜、僕は初めて
自分の人生について深く考えた。

会社でうまくいってないからと言って
自暴自棄になっている自分。

たった一度の失敗で
ひどく怖気ついてしまっている自分。

何をしてもダメなんだ
と思ってしまっている自分。

きっとこんな自分の姿を知ったら
一番僕のことを認めていた祖母は
がっかりするんだろうな。

祖母だけではない。
大学に進学したいと言う自分に対して
シングルマザーであるにもかかわらず
嫌な顔一つせずにお金を用意してくれた母。

いつも仏頂面だけど、一緒に飲みながら
真摯に相談相手になってくれる祖父。

今まで支えてくれた大切な人たちに
恥じない生き方をしたい。
心の底からそう思った僕は
自宅に帰り、電話を掛けた。

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修正中

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〈成功するために〉

翌朝、僕は清々しい朝を迎えた。

こんなに気持ちの良い朝は久しぶりだ。
自分の人生に希望を感じることができたのだから当然だろうか。

その日は仕事にも精が入った。
何とか質問力を試してみたいと思ったが
まだ実践レベルには達していなかったようだ。

そして
早く続きの話が聞きたい
という気持ちで強く
仕事が終わってすぐにカフェへと向かった。

カフェで一息ついた後
榊原さんの講義が始まった。

榊「昨日は4つの力について話したが、今日話すのは、その4つの力を鍛えることで得られる6つの効果についてお話するね。」

自「はい。お願いします」

榊「今日は、その1つ目『自分をコントロールする』について。昨日は質問は思考を発生させ、答えを強制することを教えたが、それは相手のみでなく、自分に対しても例外ではないんだよ。人は相手に質問するよりも、恐らく自分に質問していることの方が多い。どういうことか分かるかな?」

自「何かに対して疑問に思うことですか?」

榊「そう。今も君は自分に対して質問したんじゃないか?『それは疑問に思うことだろうか?』って心の中で自分に投げかけたはずだ。つまり、人がものを考えるということは、自分に質問している、ということでもある」

確かにそうだ。考えるということは、自分に質問しているのと一緒だ。

榊「自分に質問するのは、そのまま聞いたら意味が無いような気がしないか?だけど、自分に質問すること=考えることって見方をすると、自分自身に質問することはとても意義のあることなんだ。人類の進化は自問から始まると言っても過言ではない。どうやったら効率的に食料を生み出せるのか?と自問して農業が始まり、どうやったら秩序が保たれるのかと自問し、国が生まれた。なぜ戦争は続くのか?と自問することで、国際連盟たるものが発足しただろう?
科学の進歩もしかりだ。なぜ四季があるのか?長距離を速く移動するには?太陽はどうして動いてる?宇宙には何があるのだろう?このように自問し、答えを探求することで人類の文化は進歩した。言うなれば、自分に質問することで、人は進化するんだ。そして質問は、その人がどう考えるべきかを決める。これが質問の力だよ」

自「質問の力は奥が深すぎます」

榊「そうなんだよ。今の前提の話で、本題はここからだよ。昨日言った内容を覚えているかい?」

自「大丈夫です。頭に叩き込んであります」

榊「よし。質問は思考の方向性を決めてしまう。それは自分に対しても決して例外ではないよ。例えば、『なんで自分はこんなにダメなんだろう?』って自問すると、ダメなとこを探してしまう。そして、さらに自分をダメにしてしまう。反対に、『今回はダメだったけど、今度うまくいくようにするには、どこをどう改善すればいいのだろう?』と自分に質問すると、改善点を考え始める。
何が言いたいのかというと、自分に対する質問をコントロールすることで、自分の思考をもコントロールすることができる、というわけだ」

そんなこと考えもしなかった。
何気なく心の中で考えてたことが
知らないうちに自分の思考に
大きく影響していただなんて。

これからは自分をダメにする自問は禁止にしよう。

榊「成功者が必ずと言ってもいいほど行うことがある。それは、『目標設定、行動、継続』だ。自己啓発本なんかを読んでると、よく見かけるだろう。知っててはいても、それができない人が多いから、成功者になれる者が少ないんだ。
正しくは、できないんじゃなくて、できてない、かな。大多数の人間は特に目標を持たずに、社会の波に流されるように日々を生きている。だから『君の目標は何?』と聞いても、即答できる人は一握りだろう。成功者になりたいのであれば、まず目標を即答できなければならない。ところで、君の目標を何だい?」

話の流れ的に聞かれるだろうとは思って
身構えていたが、一瞬戸惑ってしまった。

自「榊原さんのように仕事ができて、人望があって、とにかく仕事で成功することです」

榊「それでは到底、目標とは言えないね。僕に対する憧れだね。目標ってのは憧れとか夢とかとは違うんだよ。自分が実現可能なもので、具体的でないといけない。具体的であればあるほど、実現できる可能性が高くなるものだ。
けど多くの人は目標を具体的に立てる方法を知らない。具体的に目標を立てることは、簡単ではないよ」

確かに目標を具体的に言えと言われても
何も思い浮かばない。
榊原さんにようになりたいと思っていても
細かいイメージは浮かばなった。

榊「具体的な目標を立てるには自分にいくつか質問をする必要がある。まず自分に『人生で実現させたいことは何か?』と質問してみて。ここで大切なのは、仕事だけにとらわれないことだ。海外に旅行に行きたい。こんな感じの家に住みたい。こんな人になりたい。親孝行がしたい。実現ができるかどうかはこの時点で考える必要は全くない。とにかく死ぬまでにやってみたいことを書いてくれ」

自「わかりました」

榊「次の質問は『この中で最も重要な5つは何か?』だ。全部叶えることはきっと叶わないだろう。あれもこれもと手を付けては全部叶わないことだってある。だから優先して実現させたいことを絞っておく。そしたらその事に貪欲になるんだ。目移りは一切してはならない」

自「わかりました」

榊「次は絞った5つの目標を、『いつまでに実現させるか?』と質問をする。それぞれいつまでに実現させるか期限を決める。これも漠然としたものじゃなくて、何年後や何歳までにと、はっきり決めておく。だけど、いきなり大きな目標を、この時までと決めるのは難しいだろう。だから、その大きな目標を細分化させて、小さな目標を作る。そして、その小さな目標の期限を決めておけば、大きな目標もこの時までと決めやすくなるよ」

自「そうですね」

榊「その次の質問は『目標を達成するために、何を犠牲にするか?その上で、目標と犠牲のどちらが大切なのか?』さっきも言ったが、あれもこれもじゃ人生はまかり通らない。何を得るということは何を失うということだ。これを肝に銘じておいてほしい」

自「はい」

榊「よし。例えば、アメリカで仕事をしたいと思うなら、英語をネイティブレベルにする必要があるだろう?そしたら毎日二時間程度を語学勉強に費やす必要がある。そのためには自分の趣味の時間だったり、睡眠時間に余裕があれば時間を削るといったことをする必要がある。
君で例えると、仕事で成功したいなら、そのための努力が必要になる。飲みに行ったり、休んだり、寝たりする時間を減らすという犠牲が必要かもしれない。今の君なら何を犠牲にできる?」

自「仕事から家に帰ってテレビやスマホを見る時間を減らせます。あとは睡眠時間を取りすぎてしまう日があるので、そういった時間を犠牲にすれば時間を作れます」

榊「よし。一日の時間はみんな決まって24時間だ。一年間で考えてもみな平等に365日。だけど時間の質は個人で全く違うことを深く心に刻んでくれ。例えば、今こうして君が質問力を学んで、人生をよりよくする努力をしている間にも、他の人は資格の勉強をしているかもしれないし、あるいは、家で何も考えずにテレビを見ているかもしれない。
自分でいうのもなんだが、君の今の時間は、君にとって、とても質の高い時間だ。資格の勉強をしている人もしかりだ。しかし、テレビを何となく眺めている人の時間はどう考えても質が低い。これが365日続くようであれば、どちらが有意義な時間を過ごしているか明白だろう。そういった時間を増やし続けるんだ。ただ睡眠時間を削るときは、パフォーマンスを落とさない程度に抑える必要があるから気を付けてくれ。まずは自分の一日を振り返って犠牲にできる時間、不必要な時間を探し、目標実現のために必要な時間に変えるんだ」

目標に近づくために努力をしなければならない
とは考えていたが
何かを犠牲にする考え方はしたことが無い。

まず犠牲にしてもいい時間が何なのかを
考える必要があるな。

榊「ここまで考えて、初めて『どうやって実現するか?』を質問する。まず大きな目標を叶えるために何をすればいいのか?と質問し、小さな目標を書き出す。そして、具体的にどんなことをすればいいのかを考える。具体的にだ。いつまでにやるべきか?誰とやるのか?何が必要なのか?目的のために必要なことを書けるだえ書き出してくれ。目標が多いなと思えば、一つに絞ってもらっても構わない。自分のキャパシティを一方的に決めつけるのも良くないが、自分の限界を知り、受け入れることが目標の実現のためには重要だ。大切なのは、これだと決めたらそのことに全集中をかけることだ」

自「分かりました」

榊「最後に『そのために、今すぐできることは何か?』と質問する。目標を立てても、何をすればいいか分からないといつまで経っても行動に移さないのは、本当によくない。結局、グダグダしてしまって諦めてしまう。まず目標に向かって何かしらアクションを取るんだ」

今すぐに目標を立てて
行動に移したい気持ちでいっぱいになった。

榊「そして、その一連の流れをノートを見ずに言えるようにすることで君の目標は完成する。何かにつまずいたとしても、『どうしたらいいのか?』『効率を良くすためには?』と質問し、その都度、目標を修正したり、新しい目標を立て、その過程を全てノートに書き出すんだ」

自「分かりました。早速ノートを作成します」

榊「そうだね。きみの新たな人生の始まりでもある。だからしっかり書いてくれ。もし目標が見つからない時は、次の質問を自分にしてみてくれ。

・一年前に戻れるとした何をする?

・必ず成功するとしたら
 どんな仕事をしたい?

・一つ飛びぬけた能力を身に付けられるとしたら
 どんな能力が欲しい?

・今からいくらでも時間があり
 眠らなくても生きられるとしたら
 何を学びたい?

・生まれ変わったら、どうなりたい?

・目標とする人は、誰か?

これらの質問を自分にすれば、きっと、君が本当になりたいものが何なのかがわかる。今日はこのくらいにしようか。今日伝えたことを行動に移していってくれ」

〈自分の目標〉

家に帰って、早速ノートを広げ
自分に対して質問を開始した。

まずは『実現させたいことは何か?』

どんな営業マンになりたいのか
収入はいくらぐらい欲しいのか
これから何を学んでいきたいか
どんな人になりたいか
どんな家庭を築きたいか
行きたい場所、やりたいこと、住みたい家
どんな人生を歩みたいか、、、。

ノートは順調に埋まっていった。
自分の人生について
こんなに考えたのは初めてだ。
これも質問力なのだろう。

いくつか質問をしただけで
僕の思考は自分の人生に積極的になっていた。
前までの自分なら自分の人生をこんな楽しく
夢中に考えることはなかっただろう。

まず最初にどうにかするべきことは
仕事で人並みの成績を出すことだ。
これが最優先事項だ。

「今までのやり方ではだめだよな?」
あ、違う。その質問では
ダメな思考になってしまう。

正解は
「今までと同じ失敗を繰り返さないために
何をすべきか?」だな。

何かしらの対策を講じる必要があるけど
今は質問力を鍛えるしかないのか?

いや、今の僕なら
すでに学んだ質問の力の一つ
『思考の方向性を決定する』質問で
失敗したとしても改善策を考えることができる。

今すべきことは場数、経験を積んで
その都度改善していくことだ。
そのためには、今まで以上に
顧客に積極的にコンタクトを取る必要があるな。


〈気分を害する悪い質問〉

榊「今日は質問力を鍛えた先に得られる6つの効果の2つ目『思いのままに情報を得る』について説明しよう。これは一般的な質問の使い方と同じだ。本来の使い方とでも言おうか。自分が知りたいことがあるときに、相手に対して質問して教えてもらうんだが、何も意識せずに質問してはならない。それでは本当に自分の欲しい情報は得られない。『誰に質問するか?』『質問するタイミングは?』『どういう内容の質問をするか?』を考えながら質問しなければいけない。これから相手から自分の欲しい情報を引き出すためのノウハウ、テクニックを伝えていくよ」

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