見出し画像

旅人への第一歩 【 ジョージア🇬🇪 】

2022年5月末〜6月末。
私は初めて日本を飛び出し、初めての海外へ行きました。目的地はGeorgia🇬🇪。
約1ヶ月の旅日記の始まりです。
なぜGeorgiaなのかといえば、とても素敵な友達に会いに行くため。それでうっかり国境を越えてしまっただけの話ですが、その旅の最中に感じたことや経験したことを皆さまに少しずつお届けしていこうと思います。

今回はその第一弾。

Georgiaにはいろんな観光名所があり、友達に様々連れて行ってもらいました。今回はその中でも、一番思い出深いお話。一番を最初に話してしまうあたりほんとに大好きなエピソード、そして貴重な経験でした。

目的の街、いや、村の名前はウシュグリと言います。ウシュグリはGeorgiaでも有名な観光名所の一つ。僕らは首都トビリシからバスでメスティアに行き、そこから4日かけ、トレッキングをして向かいました。ちなみにメスティアも素敵な街でで、ここでもある初体験をしましたが、そのお話はウシュグリのお話のあとにお届けいたします。


ウシュグリに向かうため、一時滞在したメスティアは空気が澄んでいて、遠くに見える山の景色はほんとうに美しく、歴史ある建物が残っている街でした。これから4日かけ秘境に向かうなんて信じられない気持ちとワクワクする気持ちと様々な気持ちが絡み合っていました。

始まりの街:メスティア
復讐の塔

 事前に簡単なトレッキングであると教えてもらっていて、心のどこかで遠足に行くようなそんな軽い気分でいましたし、足どり軽く歩いていました。が、あのような旅になるとは・・・。少し大袈裟かなぁ?初めての海外で、初めてのトレッキング。
初めてづくしの旅は刺激しかありません!


さて、スタートの道に入りまして、スタスタてくてくと歩いて行きます。
空気が澄んでいて気持ちがいい、天気も晴れで清々しい。
昨日まで滞在していたメスティアの街を振り返りながら、どんどん歩きます。
常に気分は高揚、歩いているだけで幸せな気分です。

1日目の最初の道は軽く舗装されていて、歩きやすかったのを覚えてます
緑の木々に囲まれて、どんどん奥へ進みます

この時点では、まだまだ自然の美しさや海外のトレッキングをしている人達との出会いがあり、一歩一歩がとにかく楽しい気持ちでいっぱいでした。
写真には収まりきらないほどの自然を体感できたのは本当に一生モノです。

緑の自然に混じって、青い花びらが特徴のケサネ(わすれな草)も可愛らしい
実は白い花びらのケサネもありました
道のそばには誰かの牧草地。
今の東京の生活では感じられないこの空気感

この山登りではさまざまな動物たちにも出会いました。
牛、馬、山羊、豚、鶏そして猫と犬。人と密接な関わりのある動物たちとの共存。そうした関わりがあり、その恩恵を受けわたしたちは生かされている。
ちょっと大袈裟ですねぇ。しかし「生きること」をまざまざと感じたことは事実。

さて、歩きましょう!

常に山が見え木々が生い茂り花が迎えてくれます

いよいよ山道に入っていきます、その先はこの先はどうなっているのかワクワクはとまりません。前を向き歩いていきます。

まるで映画のような道。
見上げると青空が広がっていて、思わずにっこり
まだまだ続く
だいぶ標高も上がってきたのでは?
遠くに見えるのは、多分始まりの街メスティアです

山の途中にはView Pointがあり自然の絶景を楽しめるところがありました。この素敵な場所で昼食をとり後半の山登りに備えていました。始めは天気も晴れで気持ちよく感じていましたが、遠い空の向こうには曇り空が忍び寄っています・・・。(結局この日は降らなかったと記憶しています。曇りで終わりだったような。)

まさか?一日目のお宿か?

そんな天気を気にしつつ歩き続けていると遠くに小さな集落を見つけました。
もしかして1日目の宿か?と思いましたが、全く違いました。
はい、まだ1日目は終わりません。僕らの目指す宿は道のはるか向こうです。
上の写真で言うと、左上の方ですね。あー遠い。
それにしても広大な自然です。
こんなに自然の中を歩くことなんて今までの人生で経験がないので感覚がどんどんオープンになる。だけど全ての空気を受け入れるスペースは僕の身体にはありません。だからこそ心は満たされ、とても幸せな時間でした。

さて、ここまで歩いてきてほぼほぼ何事もなく無事にきておりましたが、
最初の難関にぶち当たりました。それは山登り未経験の私にとって自然の脅威である大きな川。しかも道の上を流れています・・・。

難関というほどでもないのは旅が終わっているから言えることです。
実際、流れは急ですがそこまで大きくなく大したことない川でした。
本当小さい川。
しかし、『初めて』というのは緊張感が高まり、脅威という言葉がしっくりくるほどの心のドキドキもまた事実。この感覚は『初めて』の体験の醍醐味。
だけどこの後の3日間の経験に比べたら本当に本当に本当ーに些細なこと、今ならこのときの自分に笑って言える「全く大したことないよ」って。あー、笑える。

遠くの山から流れてきているのでしょうか?
僕らの道の上を遮っています。
写真をよく見ると右下に木の板が申し訳程度に置いてあります。まさか、そこを渡るのですか?
ねぇ、流れはやくない?
平均台を渡るようにバランスとりながら渡りました
ざばざばと流れる水。ごうごうと唸る水流。

最初の難関をドキドキしながら見事渡り切り、清々しい気持ちで胸がいっぱいです。衝撃を受けた初心は忘れたくないものですね。

綺麗な山脈。一日目まもなく終わりなのか?
しかし見えている村は
今日のお宿の村ではございません

さて、1日目は終わるのかなぁ?あとどれくらいなんだろうか?友達はルートを知っているので聞いてみると「あと1時間くらい」とのこと。しかしこの後これを数回聞きます(笑)。このやりとりが結構楽しくて、最終日まで続きます。
いやはや1日目はだいぶ歩いてきたし、少しずつ体力も無くなってきたころ。

牛さんと"こんにちは"
旅人にとっては大事なPoint

今回の山登りでは途中にこうしたポールがPointごとに立っていて、僕らの旅を支えてくれました。標識には宿のある街までの距離や時間そして標高が書いてあり、自分がどこにいるのか大体理解できます。実は私、僕らが歩いてきた道にあったポールの7〜8割くらいは全て写真に収めました。いつか並べてみますね。ちなみに、この日は標高約1480Mから登って、最高は約1960Mほどで(先ほどのViewPointの辺り)、1日目の宿の標高は約1500M。うんうん登って降りてますね!

とある道では牛さんが道を通せんぼしています。
けれど人に慣れている様子でスッと振り返り道を戻って行きました。ありがとう牛さん。

この写真の牛さんの道の先は大きな川のそば。そこを降りて、手すりの無い橋を渡って最後の一本の道に到達。そうです、ついに1日目の終わりが近づいてきました。そして見てびっくりそれは永遠に続く道だったのです。自然とか関係なく白い舗装された道をただひたすらに歩くだけ。車も通るし、家も増えて、その地域に住んでいる人もいらっしゃる。
とはいえ、これまでの感動はどこへやら、
しかもこの下のような写真を撮って、
なんでしょうか、
永遠に続くかのような白い道に動揺していたんでしょうか・・・。
私にも全くわかりません。

この写真の右側の道をただひたすら歩く。
これが1日目最後の旅路

ジョージア旅行で何が一番きつかったですか?と質問されたら間違いなく「この道を歩く時間です」とこたえます。ほんとになんとも言えないほど辛かったなぁ。とはいえ、このあと無事にお宿につきまして、ホッと一安心しました。

お宿の料理は素朴な味付けで美味しくて、
ゆっくり寝れました

メスティアを出発してウシュグリを目指すため、4日間かけて山を登っておりてを繰り返す旅。最初の1日目が無事に終わりました。
初海外で初トレッキング・・・というより初山登り。
常に新鮮で常に自然の中にいて、友達に支えられながら過ごしていました。
友達には本当に感謝です。

さて次回はついに天候が崩れだします。
わー、どんな旅になるのかっ!
次回をお待ちくださいませ。


< 旅で少し感じたこと >
宿の人、海外のトレッキングしている人たちとの会話も全て友達のおかげ。そのおかげでいろんな国の人たちと交流ができ、英語も少しだけ聞き取れるようになっていきました。同じルートを旅している人たちも多く、宿が同じだったり、情報交換をしたり。こうして会話することでどこの国の出身とか全く関係なくなる瞬間がたまらなく気持ちが良かった。ただ、英語を話せないってだけで少し損をしている気分ももちろんありました。でも経験しなかったらここまで思わなかった。やはり、経験に勝るものはないですね。

この旅日記は1ヶ月にわたる内容の一部をその当時の経験を元に書いております。定期的に訂正、加筆修正してまいります。

2022年11月20日 著者

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?