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介護士を目指したきっかけ

大学卒業してから16年ほど介護の仕事を続けてきましたが、実は大学では、福祉とは全く関係のない、外国語学部の学生でした。


実際、大学の途中までは、卒業したら英語を活かせる仕事に就きたい!と思っていました。


そんな僕がなぜ大きく方向転換したのか?

きっかけは大学3年生の時でした。


僕は北陸地方出身で、大学入学を機に親元を離れ、一人暮らしをしているのですが、大学3年生のときに、実家で暮らしているおじいちゃんが在宅で介護を受け始めました。


家に介護士さんが来て、身の回りのお世話をしてくれる、あれです。

最初は歩けてたおじいちゃんもだんだん弱ってきて、ついには寝たきりに。

おじいちゃん、あと1ヶ月から1ヶ月半くらいだからね、と親から聞いてから、おじいちゃんっ子だった僕は、週末になると実家に帰る日々。


ある日、おじいちゃんが寝てる部屋でたまたま2人きりになることがあって。

そのとき、おじいちゃんから、「水が飲みたい」と言われました。


この記事の冒頭でも書いた通り、福祉関係の学部じゃなかった僕は、当然ながら介護の知識も皆無でした。

本当に何も知らない。強いて言えば、横になったまま水を飲ませるのは危険っていう、誰でも分かるようなことくらいしか分かりませんでした。


とりあえず一番近くの部屋にいたおばあちゃんを呼んで、水を飲ませてもらいました。


それから約2週間後、おじいちゃんは亡くなりました。


お葬式の日、

おじいちゃんはあの日、僕に水を飲ませて欲しかったんじゃないか?

と、そんな考えがふと頭を過ぎりました。


どうやって飲ませたらいいか分からないから、誰か呼ぶところまでは正しかった。
でも、やり方教えてもらって、自分がおじいちゃんに飲ませてあげれば良かった。

小さい頃からめちゃくちゃかわいがってもらって、お世話にもなったのに、最期、自分はおじいちゃんに恩返しできなかった。
おじいちゃんに何もしてあげられなかった分、介護を必要としている人の助けになろう!


それが、僕が介護職を志した理由です。



あれから16年が経ち、あの当時、僕が目指していた介護士になれてるかどうか、正直めちゃくちゃ微妙な所です。


介護士は専門職ですが、僕のように全く知識がない状態で飛び込んでくる人も、たくさんいます。


今日のこの記事が、介護職に興味あるけど知識ないしどうしようかなー?と悩んでいる方の、背中を押すきっかけになれば嬉しいです。


最後まで呼んで頂きありがとうございました。
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