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気付かない身近にあるものの価値

身近にあるものは、当たり前のものとして認識され、その良さを正しく評価できていないことがある。その存在が普通であり、いつもそこにあり、またはいつでも行けることから特別感がないのだ。そのことに気が付かせてくれたのは、数年にわたる海外滞在とあるテレビの存在だった。

海外滞在で気が付いたこと

海外滞在で気が付いたことは、永住者と期間滞在者の違いだ。具体的に何が違うかというと、「終わりがあるか、ないか」ということが1番大きな違いと言える。永住者はその土地に住み続けている人で、今後もその土地に住み続ける、終わりがない人。期間滞在者は一時的に滞在し、期間の違いはあれども終わりがある人である。この終わりがあるか、ないかで意識が違ってくる。永住者は身近にある景色を、当たり前のものとして認識し、いつもそこにあるため、特別感は持ちづらい。一方期間滞在者は終わりがあるため、その土地に特別感を持ち、限られた時間のなかで、積極的にその土地を体験し、さまざまな場所を訪れる。実際に期間滞在者は、永住者で何十年も住んでいる人より、多くの場所に足を運び、体験していた。

テレビで気が付いたこと

次にテレビで気が付いたことは、海外の人の方が、日本の良さを知っていることがあるということ。例えばナイフ、日本で言うところの包丁が世界で人気があることを知っているだろうか。私は知らなかった。その包丁が私の家から数十kmのところで売っているにも関わらず、数千、数万km離れている人の方がよく知っているのだ。不思議に思った。日本に生まれ、育って何十年間過ごしてきた日本のことを、日本に住んだこともない海外の人より知らなかった。知っているけど、そのものの良さを認識できていない場合も多々ある。いつもそこに存在し、それが普通のことと認識しているからだ。

まとめ

これらの経験から、日本をもっと知ろうと思った。まだまだ知らない日本の素晴らしいものや風景もたくさん存在すると思う。この考えに至ったのは、数十年住んだ日本を出て、外から日本を見ることができたことが大きい。自分の中で、比較対象ができたのだ。日本での当たり前は、海外での当たり前でないこともある。日本での日常的な風景は、海外での特別な風景にもなりうる。日本の永住者だが、終わりがあるように積極的に行動することで、身近にある日本のオリジナリティあるものや、風景にまずは自身が気付き、発信することで、日本の人に、海外の人に伝えたれたら、これほど嬉しいことはないと思う。

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