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ちょっといい人できました

自宅から歩いて10分くらいのところに、いつも
ランチ時には、行列ができているお寿司屋さんがある。近所で働く人だけではなく、遠方からきている人もおり、人気店のよう。

調べたところ、夜はお高いが、お昼時は手頃な
値段で美味しいネタののったお寿司が食べられるらしい。
このコメント、様々なところで見かけるが、当然ながら行きたくはなる。タイミングがあえば
いつか入りたいと思っていたお店の一つだった。

寒い日であったが天気もよく、いつものように
その近くを通り過ぎようとしたところ、
なんと2人しか並んでいない。
さほどお腹は空いていなかったが、食べられる
状態。よしっ。今日はいけるかもしれない。
と大きな期待と若干の興奮。向かう足も速まる。

並んでいた2人、年配のご夫婦が肩をすくめながらお店の前に立っていた。
静かにその後ろに並んでみると、そのご夫婦が
振り返られ私に言葉をかけた。
「あと二人で今日は最後みたいだよ。」
おーーーショック!
まだ12時半すぎたところなのに・・・ 
さすがのおみせ。
「そうでしたか。」とこたえると、
「なんかごめんなさいね。」と恐縮しながら
さらに声をかけてくれた。
「いえいえ、とんでもない、でもここ人気店だから食べられそうで良かったですね。」と告げた。

にっこりしたご夫妻を見届け、その場を去った。

あら、私のコメントよくないー?!
自然に出てきた言葉。
ご夫妻との何気ないやりとりが、ちょっと私を
いいやつにしてくれた気がした。

お寿司にはありつけなかったけど、そのあとは、いい気分で過ごせました。
ありがとうございます。

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