「ぼくが考えた最強のチーム」をつくりたくてスタートアップにジョインして1年
社会人を何年も経験してきてようやく自分のやりたいことが定まってきた感がある。四十にして惑わず、とはよく言ったものである。今でも戸惑うことはあるけれど。
Leaner Technologiesという会社に入って1年になる。ここ1年で、事業の軌道修正を行いながらプロダクトを開発し、今とても面白くてやりがいのあるフェーズに突入した。
セールスとCSが顧客の声をいい感じに伝えてくれるので、プロダクト側はつくればつくった分だけ顧客の価値になる。フェーズとしてもプロダクトが会社の利益になることを一番実感できるタイミングである。
そんなリーナーに入る前、入った後を軽く振り返っておきたい。
SIer時代
とある企業のとあるサービスをマルチベンダーで開発する体制のとあるベンダーでエンジニアをしていた。
契約の壁に阻まれて、エンドユーザーが期待するものを現場の人間がつくれないことに違和感を覚える。違和感というよりなんでそんな構造になっているのか理解出来なかった。
クライアント企業のとある開発担当者はベンダーにどれだけ安く発注できるか、ということにしか興味を持っていなかった。
とある他社ベンダーの人たちに、お酒の場で「このサービスの今作ってるこの機能、実際使いたいと思います?」と聞いてみたらその場にいる全員が「まさか(笑)」と即答していたのがとても印象に残っている。
当時かかわっていたサービスを、最近自分自身がエンドユーザーになる機会ができた。操作はなんとなく覚えているけど、やっぱりどう使えば良いのかわからない。
Misoca時代
Misocaではユーザーに向き合ってプロダクトをつくれる幸せを初めて感じることができた。社会的問題をテクノロジーとデザインで解決できるという手応えを持てた。
一方で、事業としてプロダクトをどう成長させるべきかについては、課題を感じた。プロダクトをうまく「つくる」ことはできたが「うる」ことはできなかった。
(※ 当時の話なので今はわかりません)
ヌーラボ時代
EM.FMというPodcastを通して、世の中にはエンジニアリングマネージャーという役職があることを知る。
ヌーラボでは1on1やコーチングを積極的に取り入れていたので、自分もその恩恵に預かって多くの1on1をコーチとして体験する機会をもらった。
対人のコミュニケーションはこの時にとても鍛えられた。
その一方で、やはりMisocaのときと同じように、エンジニア主導の事業開発に行き詰まりを感じていた。
(※ 当時の話なので今はわかりません)
そしてリーナーへ
入社のきっかけ
次の職場として縁もゆかりもないリーナーを選んだのはギャンブルの要素が大きかった。
その当時いくつかの会社の人と話を進めていたが、リーナーの社長と話したときに「この人と一緒に働いてみたら楽しそうだ」と思ったのが決め手だった。どうやら社内の他の人たちも同じような感じらしい。
今の仕事のテーマとモチベーション
リーナーでのテーマは「Bizとプロダクトがお互いに混ざり合って最高のプロダクトをつくれる組織をつくる」である。
真に社会に価値あるプロダクトをつくるためには、社会的問題を見通す眼力と、それを実装する技術力の掛け合わせが必要になる。どちらが欠けてもうまくいかない。
逆に言うと、それぞれの能力はそこそこでも、うまく掛け合わせることができたらそれはイノベーションになる。
その掛け合わせがうまくできている状態が、「アジャイル」であり、「多様性」であり、「心理的安全性」と呼ばれるものではないかと思う。
大事なのは一つ一つをうまく丁寧にやることではなく、全体をつなげることである。(一つ一つを丁寧にやることもそれはそれで大事だけど)
(リーナーは技術もとても大事にしているので気になった人はテックブログをチェックしてみて欲しい)
そのためには、職能やスキルや等級で分断されない組織である必要がある。誰もが自分だけの役割を認められて組織に貢献できる必要がある。そういう仕組みを、この会社でつくりあげるのが今の仕事のモチベーションになっている。
ちなみにリーナーではこういうマインドを、自分だけが持っているわけではなく、ビジネスサイドもプロダクトサイドもみんなで共有できている。とても希有だと思う。今までの社会人経験の中で、この感覚を深く共有できたことはなかった。
最初の3ヶ月
そのために最初の3カ月てまずやったのが、組織の価値観を言語化、そして採用広報のコンテンツづくりである。
今読み返して見ると、とても必死な感じが出ていて味わいがある。
個人的に好きなのはこれ。タイトルからして必死感がでていてよい。
プロダクト開発へジョイン
その後に4月からプロダクト開発にエンジニアとして入ると同時に、全社で使うドキュメントツールおよびタスク管理ツールをNotionに置き換えるのを主導した。Notionは思ってた以上に使い込む懐が深くて使っていて楽しいプロダクトだと思う。
9月から新規メンバーが二人増えて、開発のスピードが一気に上がった。
この頃から自分はバックエンドのコードはほぼ書かなくなった。フロントエンドのスタイルとインタラクションを作りこむポジションにチーム内でキャリアチェンジをした。
もともとサーバサイドのエンジニアからキャリアが始まってるのでずるずると誤魔化しながらやってきたけど、そろそろ限界である。自分の興味関心はプロダクトとユーザーが接する境界線上にあることを確信した。
今後はフロントエンドエンジニア兼インタラクションデザイナーを名乗っていきたい。(UIの構造をつくったり、インタラクションをデザインして実装することはできるけどビジュアルとしての完成度を上げることができてないので、そういうのが得意な人にヘルプして欲しい)
最後に
最後に、今のチームはとてもいい感じだけど、まだ余裕がある状況ではないため、チームを拡大していく必要がある。
今後のチーム作りで軽く今考えているイメージを軽く書き出しておく。
- 一つのチームを大きくしない
- エンジニアは5人もいれば十分
- Bizも含めて、10人くらいがちょうどいい
- 一つのチームでやることはそのチームの中で意思決定を完結させる
- チームメンバーは自分のチームの仕事に集中する
- 直接チームに関係ないタスクはアサインしない
- 特定のチームに個人が依存しないようにメンバーはチームをローテーションする
もうちょっと詳しい話はこちらに書いてるので気になっていただけたらどうぞ。
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