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【248】無頓着じゃなくて、着こなし上手になっただけでしょ。オシャレとコスパの狭間に揺れる今

「お洒落は我慢」って言ってたよね?

若い頃は見せることにこだわっていたから、そんなことを平気で言ってたな。
寒さの弱い静岡だからだよね、そんなこと言えるのって。冬でも寒かろうがスタイルを貫き通して、真冬にロンTにスタジャンだけとか笑
それでよくサッカーの試合とか見に行ってたよ。

ドラマの影響をもろに受けたりして【木更津キャッツアイ】では岡田准一のぶっさんのスタイリング、【池袋ウェストゲートパーク】では長瀬智也のマコトみたいなキャップを被り【HERO】【ロングバケーション】【眠れる森】などでは木村拓哉のファッションに魅せられたもんだ。

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今や長年ウェディングに関する仕事をしてるけど、初めて転職を考えたときは実はファッション・アパレル関係に行きたいと考えてた20代中盤。

好きなことそのままを、そのときの若さで仕事にしなくて良かったかなぁってのが、今だから思う率直な意見だよ。
高校の頃からアメカジにハマり、デニムとか古着とかオールスターとか、本当にお金かけていた。古着に関してはサイジングやコンディション見抜けなくて何度となく失敗した経験は数々ありだ。

ちなみに高校三年生ぐらいは所謂【ビジュアル系】全盛でした。当時のカノジョの影響でしょうか?変な真似事の様な格好してました。
バイト代、ほとんどそれに消えたのに跡形もなくそのあたりの服はなくなりましたね。
好きじゃなかったんでしょう。
似合ってるとも思えなかったし笑

《きれい目》って言葉なんだったんすかね…。

しばらく職人の仕事をしながら、その先の仕事を考え出したときに楽しそうなのがいいなってことと、自分のアイディアが生かせるのがいいなってのはあって(そのあたりは、ウェディングの仕事とも通じる観点)、ファッションでもショップスタッフというより、バイヤーやプレスのようなことをしたいと思っていた。
当時読んでいたファッション誌の影響はもろに受けていたよね。若いよね、発想が。

社会人になって、自分の稼ぎは自由に使えたからデニムはヴィンテージのものや、復刻のものをそこそこ大金叩いて買ったりもした。
ノンウォッシュのものを毎日履いて、ひたすら擦って色落ちさせたり、アジを出すためにやたら燃えていた。
最初に買ったLevi's501の55年モデルは、いいアジだったのにそれ履いてサッカーして破けた。あれはもったいないことをしたな。
デニムなんて好きな人にしかわからないし、自己満足そのもの。履いてる自分がスゲェってやつだ。

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几帳面な性格もあってか、同時買ったデニムは今も手元にある(けど、ウエストがキツくて履けない)、チャンピョンのスウェットなんかも健在だ。これ20歳ぐらいのときに買ったやつだけど。

特にスニーカーやブーツは長持ち度合いがスゴい。
RED WINGのブーツは19歳の初めての賞与で買ったものだ。オイルで磨きながら今なお愛着のものだ。
同じぐらいのときに買ったNIKEのエアジョーダン1などなど大ベテランは足元を今でも飾る。

しかしながらやはりトレンドを追いかけることは随分と前にやめたんだよ。
トレンドは巡るじゃない。若い頃着ていたMA-1なんかここ数年流行ったもんね。

だから《長く着回し出来るもの+少しの個性の観点》でファッションを楽しむようになったわけ。
モノトーンのダッフルコートが街中に溢れるから、自分は真っ青なダッフルコートを選んだり、通勤にシエラデザインズのマウンテンパーカーを着てみたり、Tシャツにデニムジャケットやレザーブルゾンだけを着たり。

あ、また薄着スタイルになってるかも。

と、まぁ着たいものをほどよくシンプルにポイントに色味を加えて。そう楽しんでるかな。
だから、どうしても足元のスニーカーは少し派手になりがちだけど。



仕事ばかりだった日々が長く、スーツで過ごすことが増えたのも理由なんだけど、そうやって好きなファッションは変化していった。
何よりもそう結果的に《コスパ》が1つテーマにはなってるんだよね。
昔はTシャツでさえも大金はたいてたけど、今では無地のTシャツで良くなったし。
ストレッチ素材ヨロシクのUNIQLOのパンツは動きやすいし、シンプルなシャツやパーカーもUNIQLOでOK。
前はね消耗品みたいなものをそうやって買ってたけど、今じゃUNIQLOで買った服を着るときの《試着の儀》(勝手に命名)でもテンションが上がるもん。

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オシャレに興味がない人が行くお店ではなくなったよね、完全に。
レディースなんて本当にスタイリッシュでオシャレだもんね。コスパ良ければこれは本当に無敵だろう。

ちなみに真冬はシームレスダウン、これ最高すぎる。
基本動きやすいのがいいから、軽くてあったかいのは有り難いもんだよ。今年は出番あるかなぁ。

実は夏よりも秋冬が好きだ。
コーディネートのバリエーションも多くなるし、機能を楽しめるから。
まだ汗ばむこの季節からそんなことを思いながら楽しみにしてる。今年は1枚、素敵なネルシャツに出会えたら買い物はOKだなぁ。


高いものを身に付けるのはステータスとなる。
自分自身を高める効果は抜群なんだと思うから、時計やアクセサリーなんかもそれなんだ。
だけど、高いものを《買ったからには》満足感を得なければならない理由が出来る。

オシャレに無頓着になったのではなく、昔から大切にして着てるものにアクセントでコスパに長けたものを合わせて着こなし上手になった感じがしてる。
上から下まで高価なもので固めようと思えば今でも出来るけど、なんだかそれは窮屈だ。(ウエストも)


年齢的にもしっくり来る、清潔感と少しのこだわりを出せるのが理想的だ。



こうした身近なもので季節を楽しむのがいいな。誰のためじゃない、自分が楽しむためのものだ。

蝉の声はもう僅かに聞こえる。

もうすぐ「寒くなったね」なんて話をすることなってくる。


袖が長くなるその季節が待ち遠しい。




下書きに入れたままのnoteを見ていたら見つけたものに今の気持ちを少し加えてみた。

そろそろブーツを磨いておこうかな。

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