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0→1も1→10も経験してきた中で、共通して感じること

001.開発の過程にあるもの

UIデザインを9年作ってきて、プロダクトの初期開発や1→10のグロースもやってきたので、今でも人気なモノだけでなく消滅してしまったモノもたくさんあります。
その中で、人気だったり開発が順調だったりするプロダクトには、同じようなことを感じていました。

【良いプロダクトになる過程には小さなブレイクスルーがある】

という事です。

0→1では発明に近いUIを作ったり、1→10では今までのリソースを使いまわしつつより改善されたUIを設計したり
それぞれ求められるスキルは違うのですが、同じようなことが起こるタイミングがあります。

そしてそのタイミングには、何気ない発明が隠れていたり。


002.穴の開いたバケツに水を注ぐ

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開発は「穴のあいたバケツに水を注ぐ」ように進みます。どれだけ水をそそいでも穴から水は抜けてしまう。
そして、穴をふさぐことにチームの意識が向きます。一致団結して改修を重ねるのですが、良い体験がなかなか生まれないこともあります。
UI改修は小さな積み重ねの連続なので、この工程は何も間違っていません。
ここで言えるのは、

UI改修の進む先にUXの改善があるわけではない

ということなのです。

「UI/UX」と表現されることも多いですが、必ずしも「=」ではなく、UIを改修していった先は「洗練されたUI」であり、最高のUXではないこともたくさんあります。

バケツの穴をふさいでいるときにアイデアの神様が降りてきたり、
エンジニアのふとした一言や、プランナーの努力の結晶だったり・・・

「穴をふさぐのではなく、バケツを交換すればよくない?」

と誰かが気づいた時、UI改修から良いUXの発明へジャンプします。
納得感と目標を持ったチームはさらに加速。順調な開発はこういったブレイクスルーが連続で生まれているし、不思議な一体感をもったチームになったりします。

003.みんなで生み出す空気を作る

ウォーターフォールでもアジャイルでも、ぶつかる壁は存在します。
そこでUIデザインチームは、
・アイデアの数で乗り越え
・ルールを崩して
・ビジュアルのレギュレーションを変えて
様々なチャレンジをしてUIを洗練させています。

しかし、それだけではチームメンバーがすり減って疲弊していくので、マネージャーやリーダーはチーム体制を変えて
開発のタイミングや進み具合で壁の越え方を変えるために、より最適にしています。

ブレイクスルーはこうした変化で発生しやすいです。
凸凹が合わさったり、一つの小さな波が連鎖したり、
特に、チーム体制のグレーゾーンを無くすことでカバーしあう文化が生まれます。
また、僕の場合はUIデザインへ意見するハードルを下げるために、チームに頻繁にヒアリングを行います。
別の開発ラインのエンジニアへ聞いたりもして、UIをみんなで生み出す空気を作っていきます。

ブレイクスルーを意識的に作っていくことを常に模索していますが、突拍子もないものを作っても理解は得られません。
小さな変化に敏感になることも非常に大事ですし、変化を作っていくことも大事です。UIデザイナーと3Dデザイナーでは見え方も違うので、少しずつ多角的にアイデアを捉えます。

得られたたくさんのフェードバックを重ね合わせて解決策をひねり出す事も重要ですね。


004.まとめ

ちょっと長めな文章になってしまいました。。
今まで積み重ねてきたことは、それだけ優秀なメンバーに囲まれたことの証明でもありますね。
僕の転機はスタートアップでプレイングマネージャーになったことで、人と人による相乗効果や、得意不得意、自分一人ではどうしようもない事態・・・様々なことを経験できました。
なので俯瞰して全体を見るようにしたり、意識して空気を作るようにしています。

まだまだ未熟な面ばかりなので、これから先もマネジメントやリードの経験を重ねていきたいです!


では、また!


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