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【股関節の基礎】可動域を理解しよう◎

こんにちは、トレーナーの福島です。

今回は…
股関節の可動域についてのまとめ記事です。

股関節周りの運動が苦手な方や、
これからトレーナーを目指す方は是非、最後までご覧ください。



股関節はどこにある?

股関節は骨盤と大腿骨を連結させている部分です。

球状の構造をしている「大腿骨頭」が
クレーター状の骨盤の関節面に収まるようになっています。

さて、ここで意外と理解してない人が多い
「股関節の位置」についてお話をしましょう。

股関節は鼠蹊部(そけいぶ)ラインの薄い部分にあります。
実際に触ってみましょう。

骨盤の前面の出っ張っている部分(ASIS:上前腸骨棘)から
恥骨の方向へ触っていくと…
ほら、なんか薄い感じの部分がないですか?

それが股関節の中心部分です。
これ、試験に出るので覚えておきましょう←

股関節の動きが重要とされる理由

一般的に「股関節の動きが重要」というのは
あまり身体に詳しくない人でも
なんとなく知っていることでしょう。

ではなぜ、そんなにも
股関節の動きを求められるのでしょうか?

股関節は球の形をした大腿骨が
関節の凹み(骨盤)を転がるように動くことで
関節運動が起こります。

これは肩関節にも同じことが言えますが、
球の形をしているからこそ
あらゆる方向への運動が可能となる
『自由度の高い』関節なのです。

その自由な関節の動きが不充分であれば…
近隣の「膝関節」「腰部」にストレスがかかり、
膝の痛みや腰椎椎間板ヘルニアなどにつながることも..!!

整形外科に理学療法士として勤務していた頃も
膝の痛みを訴える高齢者がたくさんいましたが、
その多くの原因は股関節の可動域低下でした。

まずは正常な可動域できることが大事!!
さてここからは参考可動域を見ていきましょう♪

股関節の運動方向と可動域

まずは絶対に覚えておきたい
股関節の運動方向を理解していきましょう。

屈曲:太ももをへ動かすこと。
伸展:太ももを後ろへ動かすこと。
外転:太ももを外側へ動かすこと。
内転:太ももを内側へ動かすこと。
外旋:太ももを外側へ捻ること。
内旋:太ももを内側へ捻ること。

そしてそれぞれの運動が可能な可動域ですが

屈曲:125° 伸展:15°
外転:45° 内転:20°
外旋:45° 内旋:45°

もっと詳しく知りたい人は
以下のURLから日本骨折治療学会のページをご覧ください。

https://www.jsfr.jp/download/info/2021/20211129_03.pdf

とはいえ…
全ての人がこの可動域を有しているわけではありません。

多くの男性は
股関節の外旋が得意で、内旋が苦手ですし、
女性の場合はそれが逆だったりします。

これは男女で骨盤の形が違うことも関係しています。
女性が「太ももの骨の出っ張りが気になる」のも
股関節が内旋しやすいからが故の悩みですね。

あくまでも「参考」の可動域なので
それは忘れないようにしていきましょう。

可動域の具体的な数字も
真面目に覚える必要はありません。

「自分や指導している相手が
参考可動域からズレすぎていないか?」

それがわかる程度の知識でも充分です。

股関節を柔らかくしたら腰痛が解消した!

僕は社会人1年目に
腰椎椎間板ヘルニアを発症して
数ヶ月間も痛みと向き合ってきました。

整形外科では痛み止めをもらうだけ。
接骨院に通っても施術後すぐにまた痛みが戻る。

悩んだ末の答えは…
「自分の身体は自分で治そう」でした。

自分の体幹の弱さや
股関節の硬さに気づいたこともあり、
セルフケアを毎日行うようにしました。

すると…
股関節(お尻の筋肉)の硬さが解消するに連れて
腰痛の頻度や強さが軽減してきました◎

今ではあのときのような
痺れや痛みはほとんどありません♪

もしあなたが今、
腰痛や膝の痛みで悩んでいるのであれば、
股関節の可動域は正常かな?
意識してみてはいかがでしょうか?

今回の授業はこれで終わり!
また別の記事でお会いしましょうー!!

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