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謝る勇気と捨てちゃいけないプライド

こんにちは、北村(@PLAN-B)です。

万人共通の話題ではないことを先にお断りして、、、

僕の役割柄、
動物病院スタッフさんの課題や取り扱い方についてご相談をいただくことが多く、

その中でも、
いくら言っても「聞かない・確認しない・勝手にやる」、、、
こういったタイプのスタッフさんの取り扱いに悩まれている院長先生もいらっしゃるんですが、

その多くは、スタッフさんご本人のプライドの高さに起因していると感じます。

動物病院は学校ではないですし、
人間教育・トレーニングの場でもないですから、
なかなかそういった人間性の矯正まではやりきれないと思いますし、やる義務もないと思いますが、

とはいえ、それぞれの現場の皆さんが困っているのは事実で、

そこで、今回の記事では、

潔く謝る最初で最後のチャンス
捨ててはいけないプライド
何のために誰のために

こんな内容をシェアさせていただきます。

プライドが高いスタッフさんの指導にはもちろんのこと、
万人にも共通で応用できる新人育成ノウハウとしてご覧いただきたいです。

潔く謝る最初で最後のチャンス

今回の記事で一番シェアさせてもらいたい内容が、

「新人時代は潔く謝れる最初で最後のチャンス」

これになります。

冒頭でもお伝えした通り、

プライドの高い先生に遭遇されるケース、
または現在進行形で雇用されているケース、

多かれ少なかれ、どの院長先生もご経験はあるんじゃないでしょうか。


プライドの高さを原動力にされて、前に前にと進まれる方であればいいのですが、

僕がご相談を受けるケースは、
プライドの高さが邪魔をしてしまって、スタッフさん同士のトラブルに発展してしまうタイプです。


いろんな見方、見解はあると思うんですが、

僕の経験上では、

「謝罪のトレーニング不足」

これが大きいんじゃないかな、と思っています。


学生時代は、

周りと協力しなければ何の成果も得られない、、、
なんてことはあまりないと思いますし、

むしろ、ご自身の努力次第で成績も成果も得ることができます。

ただ、社会人になった途端に、周りとの関わり合いが求められるようになり、

「学ぶ」から「身につける」に内容も変わっていって、
学生時代のひとりで完結する勉強法が通用しない事案に多く遭遇するようになると思うんです。

他者から教えを乞う
確認(チェック)を乞う

何ならマストスキルになるといっててもいいぐらいなんですが、

そういった周りとの関わり合いの経験値が少ない中で、物事にあたれば、
ここでつまずかれる方が出てきてしまう、、、。

ミスをして素直に謝らない、謝れない
→ 謝れないから周りからの評価が微妙になる。

素直に教えを乞わない、乞えない 
→ 周りの教えようという気が削がれる

素直に確認(チェック)を乞わない、乞えない
→ チェックを受けないから周りからの信用を失う


これが繰り返し、積み重なっていけば、
問題児、トラブルメーカーになっていってしまうと思うんです。


ただ、病院側としては、新人さんを迎えるとなると、

どうしても周りの受け入れ体制ばかりに目が向いてしまって、
優しく教えていこう、とか、みんなで声をかけていこう、とか、
甲斐がいしくケアしていくイメージを持たれる院長先生が多い

印象ですが、

僕はそれだけでは通用しないと思っていて。

新人時代だからこそ、

新人さんご本人に、周りとの関わり合いのトレーニングをしていただく必要がある

と思っています。

むしろ、

プライドの高い方は、この新人のタイミングを逃してしまうと、
そういったトレーニングの難易度がどんどん高くなっていってしまう

とも思っています。


具体的に先ほどの例を挙げれば、

ミスをして素直に謝れない 
→ ミスについて指摘されると「教えてもらい方が違う」とか言って誤魔化したりするんですが、
  「ごめん、まず先に謝ろう」
  と、謝らないと先に進めないように周りが癖づけをする。

素直に教えを乞えない 
→ 「ごめん、まず教えてくださいをちゃんと言おう」
  と、教えを乞うことを癖づける。

素直に確認(チェック)を乞えない 
→ 「ごめん、まずチェックしてくださいをちゃんと言おう」
  と、チェックを依頼することを癖づける。


もちろん、周りの先輩方が横柄な態度で教えるとか、教える気がないとか、
そういうことがないことが大前提
としてありますが、

どちらかといえば、周りの先輩方が甲斐がいしく教えようとしている現場で、今回のようなことが多発しているように感じるので、

僕はこういった「謝ることのトレーニング」がとても大切だと思います。


そして、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれないですが、

この謝ることのトレーニングは、「素直さ」を磨くトレーニングでもあるんです。

捨ててはいけないプライド

プライドが高い=いいイメージではない印象になってるかもしれないですが、
僕はプライドを絶対悪としてるわけではないんです。

プライドが負けず嫌いの原動力になることも事実ですし、
動物医療、命を扱う仕事に従事する「誇り」へと昇華するものだとも思っています。

心理学的な観点から見ても、
プライド → 自己価値観(自分には価値がある)を形成する上でも無視できないと思っていますし、

なんなら、自己肯定感の低いスタッフさんの課題を抱えられている現場も多いので、

むしろ、
プライドが高い部分をいかに良い方向に伸ばしていってあげられるか

そういった環境であるかがポイントになってくると感じます。

何のために誰のために

自分自身に問いかけるメッセージが多い人ほど、
脳がそれを自動的に考え続けてくれようになるので、

結果的に、自己成長する機会に恵まれることになるとと思うんですが、

自分自身のプライドの置き場をどこに設定するのか?

これがとても大切になってくると僕は思っています。

そのプライドは、何のためなのか? 誰のためなのか?


気になっている、心に引っかかっていることの多くが、

実は自分の見栄や保身だったり、
自分に向いてることが占めていて、、、、


ただ、少なくとも動物病院や医療機関においては、

地域医療のために、地域の飼い主様や動物たちのために病院を運営していると思います。

言葉が悪いですが、

そこにある人や設備は、この「目的」を果たすための「手段」でしかない

と思うんです。

個人個人のプライドなんて、
すぐに代わりがきく、ちっぽけな「手段」でしかない、、、。

だからこそ、院長先生や経営陣の方から、
病院が向かう大きな目的・目標を、スタッフさんへしつこいぐらいに伝えていっていただきたいですし、

個人のプライドを否定するわけではなく、
うまく活用して、伸ばしていっていただきたい
です。


今回の記事では、

潔く謝る最初で最後のチャンス
捨ててはいけないプライド
何のために誰のために

こんな内容をシェアさせていただきました。

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