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独断と偏見の2020年ベストゲームミュージックまとめ

独断と偏見で選んだ2020年に発売されたゲーム・または発売された楽曲から選出しました。基本的に自分がプレイしたゲームのみから選んでます。



ゲームミュージックオブザイヤー

No Straight Roads

自分的2020年ゲーム音楽オブザイヤーは「No Straight Roads」です。
他のゲームとも迷いましたが、12月に無料アップデートで追加されたクリスマスバージョンの楽曲もまた素晴らしく、頭一つ抜けた印象です。

音楽がテーマなゲームだけあって、言語違いの楽曲を収録したり、ジャンル違いの楽曲を収録したりと音楽へのこだわりは圧倒的でした。2020年どころかここ数年でもトップクラスに素晴らしい音楽だったと思います。



ゲームミュージックオブザイヤー次点および、
ベストチルアウトミュージック

Coffee Talk

ゲームミュージックオブザイヤーと迷いました。まさにコーヒーショップ、カフェにいるかのような、落ち着いた楽曲で固められており、ゆったりとした気持ちにしてくれるこのCoffee Talkの音楽。ゲームプレイが会話中心なだけあって、そういった読み物にぴったりな印象です。少しこもった音がまた良い。コーヒー片手に読書したくなるような音楽で、1月にゲームをクリアしたものの年間を通してずっと聞いていた音楽でした。



ベストテーマソング

Timelie - No Last Eternity

時を巻き戻す能力を使いながら敵から逃亡するパズルゲーム、「Timelie」の主題歌です。この主題歌のNo Last Eternityですが、静かながら凛としていて感情を揺さぶる切ない印象を受ける名曲です。ですが、それだけではなく、曲の45~50秒あたりで「時間が巻き戻るときの音」が使われているんですよね。映画やドラマ、ゲームなんかで時間を巻き戻すときって、人の声や環境音を高速で逆再生したときの、高音で早い巻き戻し音の演出が入ると思うんですが、まさにその巻き戻し音が曲を彩るための道具として挿入されています。
素晴らしい楽曲であることは間違いないですが、さらにはゲームの内容と一致し、シナジー効果を生んでいる楽曲であったため、主題歌として素晴らしく個人的に高い評価となりました。


ベストテーマソングその2

龍が如く7 - 一番歌

ナンバリングのシリーズ7作目にして主人公を変更するという大胆な戦略をとった龍が如く7ですが、この主題歌は中田ヤスタカさんの曲と湘南乃風の歌が見事にマッチして「お祭り感」が爆発しています。そしてそのうえ、曲の熱い印象や歌詞が、新しく主人公になった春日一番にぴったり。この曲も、曲の良さに加えてゲームとの関係性、相乗効果感が魅力を引き上げていました。



ベストバトルミュージック

One Step From Eden

バトル部分だけでなくすべての音楽が素晴らしいのですが、特にバトル部分での印象が強いゲームでしたので選びました。拍がしっかりしたスピード感あふれるクラブミュージックで彩られた戦闘は、夢中になると同時に、高速での判断が必要なこのゲームにおける焦りと興奮を増長します。何より、かっこいいんですよね。見た目がピクセルのゲームでも、音楽がかっこいいとここまでゲームとしてのスタイリッシュさが生まれるのかと驚きです。



ベストバトルミュージックその2(単曲)

龍が如く7 - Receive and Turn You

龍が如く7の戦闘BGMはワブルベースが多くEDM寄りな楽曲が多い印象でした。特にこの曲が突出してかっこよく、演出も含めてドラムンベース/ドラムステップで龍が如く史上でもトップクラスに熱く滾る戦闘BGMではないでしょうか。



ベストリメイクミュージック

FINAL FANTASY VII REMAKE

リメイクの音楽はときに原作ファンから厳しい意見を受けることもありますが、FF7Rにおいては原作ファンも満足しているんじゃないでしょうか。
個人的にはやはり戦闘BGMが滾りました。リメイクだと、もともと楽曲にも思い入れがあるので、その楽曲自体も演出の手段のひとつになるんですよね。3期4期くらい続いたアニメの最終回に、1期のオープニング曲が挿入されるみたいな。リメイクならではの盛り上がり感が最高でした。

実は自分はプレイしていないのですが、聖剣伝説3リメイクの楽曲も評判が良かった印象です。正直、聖剣伝説2リメイクの楽曲が全体としてはあまり評判が良くなかったので、プレイしていたらこっちをベストに挙げていたかもしれません。



ベストチップチューンゲームミュージック

Dicey Dungeons(発売は2019年/日本語化2020年9月)

ダイスを転がして敵と戦っていくゲーム。
音楽はチップチューンアーティストのChipzelが担当。タイトル画面から戦闘まで、気持ちよく乗れるチップチューンで心地いいですね。また、このかわいいアートワークとぴったりハマっていて、ゲームの完成度を高めています。発売は2019年ですが、日本語化したのは2020年ということで選出しました。



ベストバトルロイヤルゲームミュージック

Fall Guys: Ultimate Knockout

今年も多くのバトロワゲームが流行りましたが、話題性と音楽の部分ではFall Guysが一歩抜けていた感じがあります。そもそもバトロワって敵の足音が重要で、環境音くらいしかないゲームが多いんですが、ことパーティーゲーム的な感じでバトロワを遊べるFall Guysは、そういった音楽面で優位に立ったのかなと思います。
もちろん楽曲自体も耳に残るポップでキャッチーな音楽。何度も遊ぶからこそ、耳障りだったり不快にならない音楽というのは重要ですね。



ベストエモーショナルゲームミュージック

LOVE - A Puzzle Box Filled with Stories

カントリーミュージックっぽい、落ち着く音楽で構成されたゲームです。
ゲーム自体も「過去と現在の繋がり」というテーマなので、その柔らかな体験の邪魔にならない、かつそんな切ないような暖かいような体験を底上げする音楽で、非常に素敵でした。


ベストエモーショナルゲームミュージックその2

When the Past was Around

音楽が話に絡んでくるゲームのため、ゲーム全体として統一感のある音楽となっています。バイオリンを中心とした、シンプルかつダイレクトな音楽が、まるでキャラクターがソロで演奏しているような気にさせる、コンパクトだからこそ映えるゲーム音楽となっています。



ベストノベルゲームミュージック

マルコと銀河竜

これは主題歌の「飢餓と宝玉」がめちゃくちゃ良いのでテーマソング部門でも良かったんですが、それ以外のBGMも良くて。特に「action」という楽曲が好きでした。歌の入った楽曲も数曲あり、全体を通して素晴らしいサウンドという印象が強かったです。

BGM「action」の流れるシーン


ベストノベルゲームミュージックその2

NECROBARISTA

ゲーム「florence」、アニメ「メイドインアビス」などの作曲家、Kevin Penkin氏によるBGMです。死と生が交差するカフェでの話なので、Coffee Talkのような穏やかな曲もありますが、こちらは物語を盛り上げるようなコミカルな曲も多いです。その、穏やかだったりコミカルだったりする曲のどこかに、ゲームのテーマのひとつである「死」「別れ」といった感情が見え隠れする切なさが混じっているのがとても心に残りました。



ベストヒップホップ感ミュージック

Orangeblood

KAWAIIキャラクターや美しいピクセルアートに隠れがちですが、ここまでの音楽のヒップホップ感はなかなか無いです。ヒップホップで縛れば、それこそ実在するアーティストの楽曲を用いたゲームはあると思いますが、この「ゲームにおけるヒップホップ感」を醸成しているこのOragebloodの楽曲は、どこかクセになる魅力があります。



ゲームは今年発売ではないけど音楽は今年発売部門

Tetlis Effect

テトリスの各ステージごとに、映像と音楽が雰囲気を創造してくれるゲームです。サントラとしてゲーム全体の統一感はないですが、各曲の存在感とクオリティが素晴らしい。


十三機兵防衛圏 - 渚のバカンス

学校生活のシーン、ロボットで戦うシーン、SF全開のシーンなど、多くの場面が存在する十三機兵防衛圏ですが、圧倒的に練られたシナリオのゲームであることもあり、この「登場するキャラクターが歌っている設定の曲」は思い入れが強いです。ゲーム内でも、最もこの曲が活きるタイミングで流れるので、一発で記憶に残りました。



プレイしていないけど絶対良いBGM部門

幻影異聞録#FE Encore

WiiU版はプレイしたんですが、このswitch版は未プレイ。新曲追加されたようなんですが未チェックです。でもまあ、間違いなくクオリティの高い楽曲だと思います。WiiU版で受けた歌の素晴らしさの衝撃、忘れていません。



まだプレイ中だけど良さそうなゲームミュージック

サイバーパンク2077

間違いなく曲はかっこいい。しかし、コンソール版なので、バグ的にもモチベーション的にもクリアまでたどり着けるか、楽曲を楽しめるかは未定。楽しみたい...。


GOING UNDER

キャッチーなビジュアルに合わせて、耳に残るBGMが気になっています。難易度は高めだけど、イージーにする方法がデフォルトで備わっているので、簡単にしてクリアしたいですね。


HAVEN

浮遊感のあるBGMが心地いいです。まだまだ序盤、ぜひクリアしたいです。



2021年期待のゲーム音楽

NEEDY GIRL OVERDOSE

韓国の音楽プロデューサー、Aiobahn氏が音楽担当しているという期待大の作品です。まあこのゲーム自体もめちゃくちゃ面白そうなので、マストバイですね。PVの時点で楽曲の迫力が感じられます。


NieR Replicant ver.1.22474487139...

ゲーム本編はもちろんBGMの人気も非常に高いニーアシリーズの最新作。原作のNier Replicantは海外でSoundtrack of the Yearに選出されたこともあります。今作はそのバージョンアップということで、音楽もアレンジ楽曲が多くなるのかなと思います。信頼の岡部啓一さん・MONACAの音楽、期待しています。



おわり

いざまとめ終わってみると、あれ、もっと沢山あって気がするんだけどな、俺、ゲーム全然やってないな~...という印象です。ラスアス2もやっていないし、どうぶつの森もやっていないし...。無職だったのに。

ゲーム音楽はいい曲が多いですが、もちろん全てのゲームを遊ぶことは出来ません。多くのゲームを遊べたとしても、時間的・相性的に、遊んだ全てのゲームをクリアしたり、そのゲームに実装されている全ての音楽を聴くことはさらに困難です。だからこそ、メディアやユーザーの感想で情報を得ることが多いです。

しかし一方で、やはり「プレイしたからこそ思い出に残る曲」というものも大いにあるはずです。
(今回は龍が如く7のReceive and Turn You、十三機兵防衛圏の渚のバカンスなんかがそうでした。)

そういった、実体験に基づいた「心に残る楽曲」っていうのは、やはり伝聞とは1つ2つ上のランクで心に残るんですよね。
そういう...まるで偶然宝を見つけるような感覚が好きで、ゲームを遊んだりそのゲーム音楽に注視したりすることがやめられないのかもしれません。
コンテンツと絡み合っている音楽のとても良いところですね。

今後リアル志向のゲームやVRが発展していくことで、音楽の役割も変化していくかもしれませんが、きっとその中でも心に残る楽曲は多くあるはずなので、引き続きたくさんゲームを遊んでいこうと思います。

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