『2017 MOMASコレクション 第一期』を観た(2017/4/26)

今日はお初の埼玉県立近代美術館へ。

美術館自体は北浦和駅降りて徒歩数分の公園内にあり、3時頃だった事もありちびっこ達で溢れかえっていて和やか。

と、言いつつ天気は暗雲立ち込めていて穏やかではない。

『MOMAS』って海外の美術館の名前で、その美術館の所蔵品が展示されているのかなと思っていたけれど、"The Museum of Modern Art, Saitama"の略称なんですね。埼玉県立近代美術館の常設展は常設展と言わずに『MOMAS』と称し、現存作家さんや借用作品を織り交ぜて従来の常設展にとらわれない企画性の高い展示を行っているんだそうな。

展示されているのはピカソ、モネ、レオナール・フジタ、岸田劉生、横山大観、草間彌生等々、国内外の超有名作家がずらっと。

有名で作品自体教科書やテレビで観た事はあっても生で観た事のなかった作品を沢山観る事ができたのだけれども、今まで私は作品の良さを知らずに生きていたんだなと思い知らされたというかなんというか…。

元々モネは『睡蓮』のシリーズがとても好きだったけれど、教科書やテレビで観る『ジヴェルニーの積みわら、夕日』に特に魅力を感じた事がなくて、初めて実物を観てね、心臓を掴まれたような気持ちになったんですよ…郷愁感とかそこはかとない切なさとか秋風で少し頬がヒヤッとするような感覚がしたような、でも心が暖かくなるような、夕暮れという現象がカンバスに入り込んでたんですよ…。

草間彌生さんも今まで、ドット柄が印象的で、デザインの美しさを追求し一段上から世界を観察している人だと思っていたんだけれども、コラージュ作品の『青蛇の目をもつ花瓶』と『生きものの巣』を観て度肝抜かれてしまって…実際作品観た感触としては、生々しいまでに現実を見つめ受けとめている人なのかもしれないという纏まりのない言葉で…。もっと私は草間彌生作品を観なければならないという謎の使命感が沸き上がった…。

あと斎藤豊作さんという方を今まで存じ上げていなかったのだけれども、点描の風景画を主に描いていらして、光の感覚とか雨上がりの凛とした空気とかとても鮮明に感じられてファンになってしまった…。

絵画とかでも、今までテレビで聴いてもピンとこなかった曲を音楽フェスで何気なく生で聴いて一気に好きになってしまう現象と同じ事が起こるというのが分かって驚きでした。

会場内には作品紹介カードなるものも置かれていて、こういうのあるとコレクター魂に火が着いて美術館に通いつめたくなってしまう。

スマホアプリでも作品紹介がされているんだそうな。

凄く充実した美術鑑賞でした。

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