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【バルセロナ再渡航21日目】アパートの大家さんとトラブルからの警察沙汰

バルセロナに昨年の10月に渡航して初めの一か月はairbnbで過ごし部屋を探してから、11月に学校の近くのアパートに引っ越しました。

バルセロナはアパート(フラット)の家賃が高く、一部屋を個人で借りるのは金銭的に負担が大きいため、こちらでは多くの人が数部屋あるフラットの一部屋ごとを貸し出しシェアハウスのように住むのが一般的です。自分の部屋はあるのですが、キッチン、トイレ&バス、リビングルームは共有スペースです。エリアや部屋のサイズにもよりますが、400~700ユーロくらいが相場です。スタジオルームは数が限られており安くても1000ユーロほどするので、学生はほぼシェアです。

昨年の11月から住んでいた学校から歩いて5分ほどのアパートにロックダウンが始まり日本へ帰国した3月後半まで住んでいたのですが、一緒にすんでいた大家さんが非常に神経質な女性でいつも管理されているような環境でした。ドアを閉める音にも神経質、キッチンやバスルームなどの掃除もお料理をしたときに飛ぶ油汚れの一つも毎回チェックされ、シャワーを使う時間も毎回確認されていました。部屋に友達をつれてくることはもちろんNG。とてもストレスフルだったのですが、学校からの近さ、アパートのあるPlaza Espanaのエリアは安全でとても便利だったのでコロナ前まではなんとか我慢して住んでいたのですが、コロナがスタートして大家さんの神経質さがさらに度を越え始めました。

ロックダウンが始まってから、スーパーに買い物に行くと買ってきた食材をすべてLejia(漂白剤)を薄めた水で消毒し野菜もすべて拭き、マスクも手袋も玄関で消毒し放置。着ていた洋服は玄関で脱ぎ、シャワーに直行。シャンプーまでするように指示されました。このような生活環境だったからこそ、短期間でも日本に帰ることにしたのが実の理由です。

スペインでは、一か月前に引っ越したい場合は大家さんに通達をすればデポジットを返してもら引っ越しができるのですが、日本へ一時帰国を決めた際は一か月後の4月20日にバルセロナに戻るフライトを予約したものの本当に帰国できるかは不透明でした。

また荷物が部屋に残っていたので大家さんには、4月20日に戻る予定だけれども変更になる可能性はあると伝え4月の家賃を払い日本へ帰国しました。

フライトが2回キャンセルになり結局戻れたのは5月18日だったのですが、5月分の家賃は日本にいる間にモバイルバンキングで支払い、4月30日に1か月ノーティスで5月いっぱいで引っ越しをすると伝えました。ちょうど同じ時期に引っ越しを考えているクラスメイトがいたため、3人で住もうとなったのです。

そうすると大家さんが感情的になり、もともと7月末まで住むと言っていたのに早く引っ越すことはできないといいはじめ、デポジットは返さないとい始めました。

ある程度予想はしていたのですが、かなり強い口調でこちらに非がありデポジットは返したくないと主張するのでこちらも精神的に滅入ってしまい、6月の半ばまでそのアパートに住むのでデポジットは半月分の家賃と光熱費にあて返金は必要ないという大家さんからの提案を泣き寝入りのように受けました。

この経緯をスペイン人の友人に話したところ、大家さんが不法なことをしているのでデポジットは絶対に返してもらうべきとアドバイスをくれ、彼の携帯から大家さんにスペイン語のメッセージでシンプルに、「5月18日にバルセロナに戻る予定の優は法律に沿って1か月ノーティスで引っ越す旨を伝えたのでデポジットを返してください」と直接送りました。

その後、大家さんから私に直接メッセージがあるかと思いきやまったく音沙汰なし。これは怪しいなと思い、万が一アパートに戻った場合に危険な目に遭うのは怖いので、引っ越しまでの2週間もairbnbに泊まることにしました。

バルセロナに戻ってから自己隔離生活をしながらairbnbで快適に過ごしていたのですが、荷物がまだ前のアパートにあるため取りにいかなければならず、助けてくれたスペイン人の友達にも相談し、まずは荷物を取りに行くのでカギと交換でデポジットを返してくださいとメッセージをしたところ、NOとだけ返事が来てこれはまずいとおもい、次の日の早朝に荷物を取りに行ったところ、なんとドアのロックを中から変えられていました。

スペイン人の弁護士の友人にきいたところ、スペインではテナントに通知をしないうちに勝手にロックを変えること自体が犯罪とのこと。

警察に相談した方がいいとのことで、スペイン人の友人に同行してもらい警察署へ駆け込みました。

友人にスペイン語で細かく事情を説明してもらったところ、現場で再度鍵が変わっていること、応答がないことを確認するように指示をされたため、アパートに向かいブザーを鳴らし電話をしましたが全く応答なし。

再度警察署に向かったところ、違う警察官が出てきて再度事情調査、警察から大家さんの携帯に電話をしたところ応答したのですが、

大家さん:「優と優の友達が連絡をしてきて私を恐喝した!だから安全のためにロックを変えた。デポジットを変えするつもりはない!荷物は明日の夜に返すから時間を確認するように優に伝えてください」

警察官:「1か月ノーティスで引っ越すことを伝えたんだから、荷物だけでなくデポジットも返しなさい」

このやり取りを何度も電話口で繰り返し、最終的には私から直接電話をして荷物引き取りの連絡を大家さんにしてくださいと警察官より言われ、「この女性は気がおかしいから気をつけなさい」と言われました。

そして、私から電話をしたところ、「明日の夜8時に荷物を回収しに来てください。でもあなたが引っ越す時期を早めたのが悪くて、友達に勝手に相談したのも非常識だし、あなたが悪いから私は絶対にデポジットを返さない」と電話口でまくしたてられ、とりあえず荷物の回収にいくことだけ約束して電話を切りました。

次の日に荷物を取りに行ったところ、すべての荷物はエレベーターに詰め込ており、知らない男性が一枚の紙を持ってきて上の階に住んでいる女性がこれにサインをするように言っていたと紙を渡されました。

内容は返却したもののリストと受け取りの確認。あっけにとられつつも友人に手伝ってもらいairbnbに戻りました。

弁護士の友人に相談したところ、裁判沙汰になる場合は時間も1年ほど金銭的な負担も大きいため、7万円ほどのデポジットを取り返すためにするにはあまりお勧めはできないけれども、彼女は犯罪を犯していて過去にも同じようなことをしていた可能性もあり将来的にも同じことをする可能性もあるので法的なレターを発行し送るのはどうかと。20-30€でレターの作成はしてくれるというのでお願いしました。

デポジットが返ってくる可能性は極めて低いですが、完全な泣き寝入りよりはいいかなと思います。

6月からは無事にブラジル人とモロッコ人のクラスメイト2人とairbnbに引っ越しています。ロックダウンで観光客がいないためairnbnの値段が大変安くなっており、3bed rooms&3 bathroomsのアパート全体を借りています。ここに7月末まで住む予定です。

結果オーライではあるんのですが、精神的にはつらい経験でした。その中でも友人が相談に乗ってくれたり荷物を一緒に運んでくれたり、警察についてきてくれたりととても助けられ救われました。

外国で生活をするためには家の問題は悩みが尽きず運も大事ですが気を付けたいと思います。

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スペインだけでなく、ヨーロッパの中もたくさん旅行したいなと思っています。ビジネススクールの様子、バルセロナでの生活、学んだこと感じたことを記録していきます!

タイにて10年間在タイ日系企業向けにタイ人の紹介を経験,安定したキャリアを一旦お休みして自費留学。1年間スペインバルセロナのビジネススクー…

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