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途方もないドイツのロックダウン中に気づいたことについて。

5月になり暖かい日も増えてきましたが雨が降ったり、寒くなったりと変化の多い天候が続くドイツ、デュッセルドルフです。

11月から厳しくなったロックダウンもさらに延長され6カ月間日進月歩。一瞬ブティックなどは予約制時間制限ありで開きましたがまたクローズし、スーパーマーケットと薬局以外はすべてクローズ、美容院は営業していますがコロナの陰性証明が必要になりました。

年明けからずっとホームオフィスをさせていただいていますが、オフィスに行きたい方は週に一回簡易のコロナ検査を受けなければいけなくなり、規制が緩和されるどころか厳しくなってきたように感じます。

6月からは30代の私もワクチンを打てるようになるそうです。周りでもワクチンを打った方も出てきましたが得に副作用等はないようです。夏にはワクチンを打った方々はヨーロッパ内の移動ができるようになるという話もあるようですが、緊急性はないので様子見かなと思っています。

不自由と孤独の中で気づいたこと

今回は、最近切に感じた私にとって必要な幸せと強さについて書き留めておこうと思います。

本当に生活のできることが限られている今のドイツでほぼ初めて感じた海外に住むことにおいての孤独について。

海外生活は計12年になります。知り合いのいない新しい土地に飛び込んだ経験は初めてではありませんでした。勇気は人一倍あるほうで新しい世界を見ることをリスクではなくチャンスだととらえる前向きなタイプです。

ドイツには旅行でも来たことがなく知り合いはいませんでした。ドイツ人の友人は数名いたものの、ドイツ国内には住んでいません。

ドイツ、デュッセルドルフで仕事が決まりスペインから直接引っ越してきたのが7月31日。その時はまだドイツも自由度が高く、レストランやお店等も開いていましたし気候もよく、ビザなどもスムーズに取得でき順調にすべてが進みました。

友人に紹介してもらったデュッセルドルフに住んでいる方を紹介していただいたり、ドイツのほかの街に住んでいる知り合いを訪ねることもできましたし、とても親切にしてもらえ不自由なく早く生活にも慣れることができました。

オンラインでのコミュニケーションが主流ではありましたが、仕事上のお客様訪問も当時はまだマスク着用で出来ていましたし、オフィスへの通勤もしていたので同僚とランチもできていました。

11月からロックダウンが始まり、日が短く暗く寒い冬が始まって、年末年始はバルセロナで過ごし、友人と時間を過ごすことでリチャージをして、年明けからはホームオフィスを開始、2月には新しいアパートへ引っ越し新しい生活をスタートと、静かな中でも変化のある半年でした。

仕事も少しずつ、とてもスローなマーケットではありますが成果も出せるようになり楽しさも感じています。

当然ロックダウンもいつまでも続くわけではなく、状況もいずれはよくなり、自由に外に出たり人に会ったり、レストランで食事をしたり、旅行に出かけたりできるようになるでしょう。

もともと外向きな性格で部屋にずっと引きこもっても楽しめないタイプ。

なかなか終わりの見えないロックダウンが伸びる中でなんとかポジティブに今できることをと先の計画を練ったり、気持ちと心を整えるために昔好きだった絵を描いたりして生活を一日一日大切にしてきました。

あることをきっかけに、気持ち的にとても無理をしていたこと、実はとてもさみしかったこと、家族や友人の大切さ、会ってコミュニケーションすることの大切さを思い知らされました。

私の居場所は大切な人たちの中にある

あるきっかけで悩んでいたときに、バンコクの仲のいい女友達と6時間以上もオンラインで話してどれだけ心が救われたか。

本当にくだらない冗談で涙を流して笑ったり、話を聞いてくれ共感してくれたり、そういう人たちが遠く離れていても心の近くにいてくれること。

誰も知らない場所で一人でしっかり自立して生活していることを誇りに思ってくれている母。もし限界が来たらいつでも帰ってきてもいいといってくれるセーフティネット。

なんでも乗り越えていける強さ、頑丈さも持っていたい一方、本当に苦しくなったときに助けを求められる、心を救う方法を知っていることも強さだなと。

あとは、自立や自由というのは何でも一人でできるようになるという意味ではなくて、何かがあったときに選択肢を持ち、素直に助けを求めることも含めて、いかなる道でも自分がこれはこれでアリだと思い選択できる自由と勇気とスキル(経済的な余裕)を持つことだなと。

思ったようになることなどなくて、特に今は計画や想像の範囲を超えた変化が起こっているから、夢をかなえるための道もいろんな方法があっていいし、回り道してもいいし、柔軟にしなやかに生きていきたいと思いました、改めて。

あとは、家族、友人、お仕事でお世話になった方々の大切さ。私がどこにいてもいろいろ苦しい経験もたくさんしたけどまた笑顔で頑張れてるのは大切な人たちがくれた彩りがあったからこそ。

実はこれを書いた10日後に日本へ一時帰国しました。今は隔離中ですが隔離を終えたら友人にも会いに行く予定。ちょっとリチャージして、ドイツでもたくさんの彩りがあることに希望をもって、いまの準備期間が花を探せ裾野時を待ちたいと思います。

いつものありがとうを込めての独り言でした。

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