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詩やことばについて

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詩や芸術についての思考のかけら。
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#ことば

投げ銭、について

私はわりと気軽に街でパフォーマーに対して投げ銭をし、noteでもサポート機能をよく使う方だが、私はこれにあまり対価性を考えていない。何か得たから、いくらに値すると思ったから、ではなくて、意味合いとしては、なんだろう、一つは自分の心が動いたことに対する表明であり、一つはそれを伝えるための通信費であり、一つは寄附行為であり、一つは借金の返済、というような位置づけだったりする。あとはお賽銭みたいなもの。

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ことばが溶けている

note公式から少し前に「君のことばに救われた」というお題の企画が出て、書かれたものをいろいろ読んで、自分でも考えてみたのだが。

書けなかった。これというものを。

浮かばないまま時間が過ぎた。
いくらなんでも、出てこなさすぎである。

そんなはずはない、と思った。絶対、確実に、どこかでことばに救われているはずなのだ。でも、なんか書けない。取り出せない。
おかしい。

それで、何も思い浮かばない

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ことばの解像度を下げることも時には必要

余計なアドバイスかもしれないが、ことばを扱う研究をしていたり、ことばに対して敏感で繊細で慎重な人は、就活ではメンタルヘルスに気を付けた方がいい。世界のことばの遣い方によってダメージを受けることになる。

普段から、ほんの一文字の助詞の使い方をあれこれ議論するのに慣れすぎて、そのことに自分では気づかないままに通常モードのまま世間に接すると、ことばに対しての拡大倍率が高すぎて危険である。眼鏡の代わりに

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