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「詩 その他」から分離して、詩のテクスト情報を掲載します。
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#実験小説

水を見ず自ら蜜をほどく

水を見ず自ら蜜をほどく

 私達の内に、私達の表面以上の何かがあるだろうか?《魚達は群となり、花やクラゲと戯れている》私を見る時、少なくとも二つ以上の間隔が必要だ。《間合いが辺りに触れていて、クラゲは螺旋の様に捻じれている》つまり、私が鏡を見るのに充分な距離、《魚は氷肌から出る事は無く玉骨は決意を知らぬかの様に踊っている》そして鏡によって自動的に二つに分裂する。《だから魚達は触れられそうになると逃げて行く》素顔は幻に似てい

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