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話して楽しい 「親子の糸でんわ鑑賞」

「親子の糸でんわ鑑賞」とは、
「糸でんわ」を使って、お話しながら作品を鑑賞する遊びです。
2018年8月に愛知県一宮市三岸節子記念美術館で
実施するため考案されました。


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<概要>

親子で決まった時間、絵を見てもらい、
「糸でんわ」を使って絵のことについて対話してもらいます。
その後集合し、話した内容を親がみんなの前で話します。

鑑賞は練習、本番の2回行い、最後に親と今日のおさらいを行って、
親子で楽しく絵を見る方法を持ち帰ってもらいます。

参加者:
親子5組前後 (マンツーマン推奨。)
ファシリテーター1人
対象年齢:
年長以上、小学生以下推奨 
(本人のやりたい気持ちが強くあれば、この限りではない)
準備:
・糸電話(糸の長さ30~40cm)
・鑑賞対象となる2つの作品
 (練習用:具象的な作品、本番用:抽象的な作品)
・鑑賞対象となる絵の複製品(画集やポストカードなど)

<美術館での3つの約束>
・はしらない
・さわがない
・さわらない

プログラムの流れ

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「練習パート」 15分程度 *鑑賞対象:具象性が高い絵 

◆鑑賞タイム 5分
子は親に、絵を見てわかったこと、考えたことを糸電話で話します。
親は自分の意見は言わずに、子の言っていることを、しっかり聞きます。
また、以下のような質問をして話を広げてみるのも良いでしょう。

質問例)
・何が描いてあるか教えて。(何?)
・どうして〇〇と思ったの?(理由)
・他には何がある?(展開)
*その他に子供の答えやすいオリジナルな質問も可。

◆発表タイム 10分
参加者で集合し、鑑賞した作品の複製を使って発表します。
親は子と何を話したのか、また子はどんな様子だったのかを話します。
*子は話さなくてもよいです。訂正や、話したいことがあれば話します。

「本番へ向けてのヒント」を提示する
・キャプションをいつ見るか、もしくは見ないか決めると良いかも。
・近づいて見る、離れて見ると見え方が変わるかも。
・自分が絵を描く時と比べてみると良いかも。
・「集中の谷」がある事を共有する。
 (集中が切れても、そのうち復活するから親は焦らないように)

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「本番パート」 25分程度 *鑑賞対象:抽象度が高い絵

◆鑑賞タイム 10分
◆発表タイム 15分

*練習と同様の内容を、少し時間をかけて行います。

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ここから最後の約10分間、親子別々のワークに入ります。

◆子:絵の断片から、どの絵かを見つける絵探しワークシートを使って、
   展覧会場を散策します。

◆親:鑑賞の振り返りを行い、今日のプログラムの整理をします。
・子はちゃんと鑑賞しているので、そのペースに合わせて鑑賞すること。
・発言内容よりも、絵を見ながら話すこと自体の楽しさを共有すること。

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プログラムを体験してもらうと、
「普段はあまりちゃんと聞いてない子供の話も、よく聞くと面白い!」
「子の話を聞くと、ちゃんと見てないようで、
 実はとてもよく観察しているんだな」
というようなことを感じてもらえると思います。

実は、「糸でんわ」はプログラムの核ではなく、
「あ、絵を見ながら子供とお話しすれば、それだけで割と楽しめるんだ。」
ということに気づいてもらえるのがもっとも重要です。

これに気づいてもらえれば、
いつでも美術館を親子で楽しむことができるようになります。

*「糸でんわ」を展示室内に持ち込むと、大抵は係りの人に注意されます。
 勝手に持っていくのはオススメしません。

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