気ままな鑑賞エクササイズ#26  高橋由一「鮭」
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気ままな鑑賞エクササイズ#26  高橋由一「鮭」

1時間でnoteを1記事作る、エクササイズのような鑑賞をやっていこうと思います。記事を読むだけでも、同じように時間を測って擬似体験してみても面白いかも。

<ルール3.0>
・作品を3分鑑賞して気づいたことを話し、文字起こしします。
・その後15分を目安に、書籍やネットで調べます。
・再度作品を3分よく見ます。
・5分て調査の結果や、改めて気づいたことを話し、文字起こしします。
・30分を目標に記事を編集します。
・上記の作業を1時間で完成させ、毎日続けます。
(2021.9.改定)

では、まず作品を3分鑑賞して、発見したことを書き出します。
今回の作品はこちら

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・3分の鑑賞で気づいたこと

高橋由一の「鮭」ですね。干してある鮭で、上半身が切り取られてて・・下の方も結構乾燥して、シワがよっているっていう感じですかね・・

なんか結構その描写的には、こうやってじっくりみるとタッチが荒いんですね、意外に・・すごい精密描写に見えるけれど、寄ってみると印象は少し違う感じがします・・

ここの銀の、背中の所の鱗とかは・・何だろうか、1回この色で下地を塗ってから、上からこう一層の絵の具を引っ掻くみたいにして描いてあるのかなあ・・そんな感じがちょっとしたりして・・

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骨とか何か黒い部分もあるんですね・・なんか血合いとかっていうよりは、もうちょっと発酵が進んでいるような、そういう黒い骨なんかもあったりしますね。

で、割とこの鮭とは目が合う気がしますね。こっちをこうなんかじっと睨んでいるような・・

この人の他の絵を見たことがあるんですけど、なんかジットリしてるって言うから、湿った感じがあって・・この鮭は乾燥させてるっていうのもあって、あんまり今までそういう感覚じゃなかったんですけど、寄って見ると、わりとじとっとしてる感じは・・この絵もあるなっていう・・そんな感じがしますね。

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干してあって、割と乾燥してるはずなのに、なんかこの独特のじとっとした感じがあったりして・・だからちょっと上の方のこの壁のところとか、もうちょっとカビかなって思うような・・ちょっとじっとりした感じが・・少しある。この縄とかもね、なんかちょっと湿ってそうな感じがするかな・・

・作品・作家について
高橋由一
「鮭」1877年ごろ

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参照:


・さらに5分の鑑賞で考えたこと

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この鮭を吊るしてある絵って、10枚ぐらいあるんですね。で、全部があの高橋由一の描いたものじゃなくて、弟子の絵とかも入ってたりとか、そもそも今日見たのが一番有名な鮭だと思うんですけども、これすら本人が描いたかちょっと微妙だったりとかして・・

鱗のところのスクラッチの感じとかは、もしかしたらその先生のフォンタネージがやったんじゃないかみたいな話もあったりとかしてたんですけれども・・

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一応、何個か他の鮭も貼っておくんですが、中にすごいリアルなのが、木の板を背景に吊るしてあるやつで、値札みたいな、タグが付いてる鮭の絵ががすごいリアルで・・

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でもそれはあれなんですよね、本当の木の板の上に描いてあって、すごいリアルだし、描いた年代も最初に見た鮭よりは3年位後なんです・・まあすごいリアルだなーとかっていうのは思うんですけど、ただ高橋さんぽさみたいなので言うと、あんまり感じなくて・・・

これが薄暗い所にあったらね、本物みたい!って思うようなものはあるんですけど・・なんかこの高橋由一さんが持ってる・・なんか最初言ってたじっとり感っていうか、この人っぽさって何か抜けてっちゃってるなーっていうふうに思って・・まあ、そもそも両方描いたのが別人のものなのかもしれないですが・・

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だから結構思い返すと、最初の鑑賞であんまりこの切り身の赤いところとかに興味を持たなかったんですよね。なんか一番見所っぽくは思うんですが、美味しそうだと思うんですけど、それよりなんかこの鮭の下半分の感じとか、背景の感じとかに目が行って・・だからそのところが今さらに気になってきましたね・・

このなんともいえないぼんやりした、じっとりしたこの背景の感じっていうのが、あの他の鮭じゃない他の絵にもあるんですけど、なんかこれが結構心に残ると言うか、すごいこの人らしさって言うか・・そういうのを凄い感じるような気がしました。

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他の鮭の絵とかを見ていても、この背景が本物の板になっちゃうと、やっぱ絵としては何かこうちゃんとしてるって感じだけども、高橋さんっぽさはちょっとやっぱり薄まっちゃうし、本当にも完全に乾燥した鮭になっちゃうなって感じがしましたね、この板に描いてあるやつはね。

で、なんか面白かったのが、食品会社のマルハニチロのサイトにこう色々詳しく書いてあったのがすごい面白かったですね。

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ちゃんと解説があって、縦長の画面は日本の中に洋画って言う、油絵という文化をどう思ってくるかってので、その掛け軸的な画面にして・・その中に油絵で描いて合うようなもので、日本人にもある程度わかる身近な物ってので、鮭を選んだっていう・・

油絵のちょっとギトっとした感じとか、壁に掛けてあるもので違和感ないっていうことで、いろんなチョイスの中で鮭が選ばれて、必然としてこの鮭が出てきたんだなぁとか、またそれが前図らずもまヨーロッパでも同じような鮭の寓意画、静物画もあったとかっていうところも、そうなんだ面白いなーっていう風に思いましたけど・・

一番の発見としては、割とこの絵はジットリしていたっていうところであったりとか、背景のこのなんともいえない感じていうのは、ちょっと他の高橋さんの絵でもなんか気になりだしたなーっていう感じがしています。

あなたにはどう見えましたか?
また次回!


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