欠片をしまうための箱が空
あなたが喰らったその塊は
私にとっての宝物
霧に消えた影のように
雲に隠れた太陽のように
私にとっての私なの
あなたが喰らったその塊は
あなたにとっては無価値なもの
無価値だから食べるんだ
まるで金箔のように
まるで和牛のように
あなたが喰らったその塊は
私にとっての私
あなたにとっての私
霧に纏わり付く私
雲を覆う私
金箔を振りかかける私
牛に振り向く私
私、わたし、ワタシ、watashi
そしてアタシは振り返る
草生い茂る道をみるために
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